9月20日 DAY2 ②

9時頃、黄龍到着。
四川省アバ・チベット族チャン族自治州松潘県にあり、1992年に世界遺産に登録されています。
なんと、黄龍と九寨溝がチベット族以外の人間に存在を知られるようになったのは、1970年代に入ってからなのです。たまたま森林伐採に来た人に発見されたのだそうです。


ロープウェーで中腹まで一気に行くことが出来ます。
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ロープウェイ降り場から、横道を1時間くらいハイキング。
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ついに五彩池に到着です!!!
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五彩池の周囲をぐるりと登って降りて1時間。
そして2時間降りながら様々な池を観賞します。
ちなみに遊歩道が整備されているので、スニーカーでOK。
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本題の高山病について。
ここまで様々なトラブルに見舞われましたので、不吉な予感、これは絶対に高山病になるに違いないと不安に慄いておったのですが、むしろ厄落としが出来たということでしょうかね。
私はセーフ!でした。
ひとえに、私のリサーチ&周到な準備の賜物と言えるでしょう。(アクシデントにより、寝不足とはなってしまいましたが・・・)
ちなみに、同じツアーの参加者10名のうち、2人が軽度の高山病に。
罹患率20%ということなのでしょうかね。


豆知識③
高山病予防について。
・予防薬のダイアモクスは万能薬ではありませんが有るに越したことはないでしょう。
・寝不足はNG。
・もちろん風邪はアウト。
・前日はお酒とバスタブに浸かるのを控える。(血流を良くしてはならないみたいです。)
・こまめにたくさん水を飲む。(1日2リットルを少しずつ)
・走ったりはしゃいだりしない。

ワタクシ、日本から「酸素プラス」というミネラルウォーター500mlボトルを、なんと、11本持って行きました。
海外旅行には50回以上行っていますが、初めて、行きより帰りの方がスーツケースが軽くなりましたよ。

罹患者のうち1名(男性)は、前夜にコンビニでビールを買って部屋で呑んだとのこと。(※この人達はあまりに勉強不足。)
もう1名は、飲酒はしていないが、ものすごく細くていかにも身体が弱そうな女性でした。
なんか、中国人の方々は大声でベラベラ喋りながら酸素ボンベで酸素を吸うという矛盾した行動をみせていましたが、ホンモノの高山病患者はすぐに分かります。顔が紙のように白くなりますからね。


先ほど、さらりと2時間降りながら様々な池を観ると書きましたが、みなさん、ひたすら同じ階段を2時間降ったことはありますか?
これ、想像よりずっと辛いです。
黄龍で一番キツかったのは、五彩池に登ることより、この2時間の降りです。
徐々に幻惑してきて、足を踏み外しそうになります。

足元ばかり見ながらひたすら降っていると、どこからか物凄くセンスの悪い中国語の歌謡曲が聞こえてきます。
中国人の中年の夫婦が、自らを鼓舞するためでしょうか、スマホで大音量で音楽をかけながら降っていました。
これには素晴らしい風景が台無し!と、彼らを引き離すために必死でスピードを上げて降ります。ようやく音楽が聞こえなくなってきたので、歩みを緩めます。すると、また背後から音楽が近付いてくるのですよ!
早足⇒引き離す⇒緩める⇒追いつかれる⇒早足・・・
まるでホラー映画のようでした。

そして、ようやく麓に到着。
なんと、10名のうち私がトップでゴールしました。
おそるべし中年夫婦・・・。