観てきましたよ、「Dolby Atmos」で。

まず、冒頭のミュージカルシーンが凄くて、期待度が高まります。
渋滞中の高速で、車から飛び出てきた人達が歌って踊るのですが、これ、どうやって撮ったのだろうと思ったら、3ショットを一つの長回しみたいに繋ぎ合わせているのだそうです。

が、正直、ラスト15分までは、ライアン・ゴズリングがかっこ良すぎて鼻血出そうだけど、音楽も映像(美術や衣裳含む)も良いけれど、大絶賛する程ではないなぁと思っていたのですよ。

ストーリーは王道と言うか使い古された感じ?
(これ、私がシノプシス書いたら、絶対に企画通らないと思う。)
女優を目指すミアと売れないジャズピアニストのセブが出会い、お互いに第一印象は最悪なんだけど、何度も偶然出会ううちに恋に落ちると。
で、生活のためにセブは音楽性の合わないバンドに入り、でもそのバンドが売れてしまい、ミアとすれ違っていくと。

が、ラスト15分!

「セッション」とは違った手法ですが、「セッション」同様にラスト、呆然とします。
ネタバレになるから詳しくは書かないけど、普通の監督ならこうするだろうということをやらないのです。
えーーー、そう来たか!!!という手法を取ります。
呆然としているうちにエンドロールが流れ始め、音楽も相まって、涙が込み上げそうになりました。

個人的には、「夢を追う」というテーマは琴線に触れませんでした。
(観終わってから、「夢を追うって大変なんだねぇー!」と言っている女子がいて、ずっこけそうになった。)

本作を観て思ったことは、人生というのは選択の連続であるということ。
何かを選んだということは、何かを捨てたということ。
そして、選んだ道で、前を向いて踏ん張るしかないということ。

あなたの選ばなかった人生は何ですか?

誰もが、「選ばなかった人生」というのを抱えていると思います。
私もいくつかよぎるものがあり、泣きそうになったという次第です。

それにしてもデイミアン・チャゼル監督はまだ32歳なのに、よくぞこの境地(人生観)に至ったよ。

観終わってから、夫も同じポイントで泣けたと言っていて、二人して大興奮しながら感想を語っていたのですが、
私がふと、「ところで、あなたの、私と結婚していない、選ばなかった人生って何?」と聞いたら、アワアワしていました。

何度も言いますが、ライアン・ゴズリングが死ぬほどかっこ良いです。
(私のトップ3は、アーロン・ジョンソン、ライアン・ゴズリング、ジェームズ・マカヴォイなのです。そしてダニエル・クレイグとマイケル・ファスベンダーが続く。)
あのピアノ、自分で弾いているそうですよ。
すごい・・・。
私(の親)が今まで払ってきたピアノのレッスン料を考えると再び呆然。

ところで、アカデミーの最優秀主演女優賞を取ったエマ・ストーン。
可愛くないよねぇ。
もうずっと、可愛くないということが気になって気になって仕方がなかったわ。
チワワ(あ、チワワは可愛いのよ)にしか見えない。
でもまぁ、セブに最初「タイプではない」と言われるくらいだから、美女じゃなくて良いのか。


4.5点
http://gaga.ne.jp/lalaland/