ディクスン・カー、2作目です。

町の小さな菓子店で、何者かが商品に毒入りチョコレートを混入、小さな子供が死亡するという事件が起きる。
容疑者として、町の名士の姪が浮上。
「人の記憶がいかに曖昧なものか」を証明するため、名士は寸劇を行うが、その最中に彼も殺されてしまい・・・。

本作が名作と言われているのは、きっとこの寸劇が理由ですね。
名士は寸劇を見せた後、観客にいくつか質問をする予定でした。
それにより、見ているつもりが、いかに見えていないかを証明すると。
この質問が引っ掛けもあって上手いということなんでしょうね。

でも、小説としては面白くなかったです。
アガサ・クリスティが面白いのって、トリックじゃないんだよなぁ。
人間ドラマなんだよなぁ。

でも、トリック好きな人もいるし、それは個人の好みでしょうね。