「子の無い人生」と言っても、独身の人だけがあてはまる訳ではありません。
結婚していて子供がいない人もいます。
そして、その中でも、欲しいけれど出来なかった人もいれば、最初から欲しくない人もいる。

本作では、様々なケースを検証しつつ、子供の写真入りの年賀状ってどうなの?とか、どうして日本の養子事情は欧米のようにはならないの?とか、不妊って男側に原因がある可能性も50%あるのに・・・、とか様々なテーマに切り込んでいます。

個人的には、むしろ写真入りの年賀状が欲しい。
(子供じゃなくて本人の写真でも良いから)

あと、なるほどなーと思ったのは、有名人の結婚のニュースで、なぜ女だけ「なお、妊娠はしていない」と書かれるのか、というテーマ。
これって出来ちゃった結婚を暗に責めているの?だとしたら、男にも同等の責任があるでしょう!と思いがちですが、全く逆の見方もできるのではないかと。
それは、「賞賛の意味を込めているのではないか?」というもの。

この結婚難の時代、妊娠もしていないのに結婚に持ち込むというのは、女性にとって至難の業。
妊娠という飛び道具を用いずに、女としての実力だけで相手に結婚を決意させるという「できてない婚」を達成した女性は、「神」とすら崇められる存在なのだ。

・・・面白い。