『あのこは貴族』で初めて山内マリコ本を読んだのですが、面白かったので、全著作を読んでみようと思っています。

本作は映画化もされました。
(安曇春子を蒼井優が演じました。)

舞台はとある地方都市。
成人式&ひょんな偶然で再会したユキオ、愛菜、学は、グラフィティアーティスト「キルロイ」というユニット名で活動を始める。
アートと言っても、スプレーで高速道路のガード下なんかに落書きしているだけなのですが。
で、何を描いているかというと、学が見つけてきた尋ね人の張り紙に載っている安曇春子の肖像画で。
そのうち街中に安曇春子のグラフィティが溢れ、SNSなどで拡散され、話題になっていきます。

この3人組の話と、安曇春子の話が順番に描かれていきます。

なぜ、安曇春子は行方不明になったのか。

愛菜も安曇春子も、男に都合よく扱われていたという共通点があるのですね。

なんか読んでいて、一体何の話?どこへ向かっていっているの??と思ってしまったのですが、ラスト、あぁこれは「アナと雪の女王」の先取りだね、と。
要は、「男なんていらないわ~」というテーマなのね、と。

あたしだって男は好きだよ?でもね、思ったんだけど、
男って、あたしらが思っているようなものではないんだよ


名言!
男なんかに人生を左右されてはダメ!
あったら便利だけど、無かったら無かったでやっていけるものくらいに思わなきゃ!