歌野晶午の大ドンデン返しという惹句に騙されたのは『葉桜の季節に君を想うということ』に続いて二度目です。

コインランドリーの洗濯槽に浸かったり、ファミレスで暴れたりしている写真をSNSで公開する無軌道な若者たち。
スクープを撮ってテレビ局員になりたい番組制作会社勤務のディレクター。
勤め先の同僚から無視されている根暗な美容師見習い。

この3つのブロックが交錯して収束していくのですが、ちょっとさー、
「ラスト大大大どんでん返しの真実と、人間の業に、読者は慄然とし衝撃に言葉を失う!」
この惹句はあんまりだと思うよ。
風呂敷広げ過ぎ!

こんなこと言わなければ、まぁ普通に面白かった(たいして面白くないけど)と思えたかもしれないのに、ガッカリ感が半端ないです。

誇大広告!
JAROに言いつけなきゃなレベル!