初クロフツ(1879年~1957年)です。
アイルランド生まれのイギリスのミステリ作家で、デビュー作の『樽』が最も評価が高いそうですが、未読。

『クロイドン発12時30分』は三大倒叙ミステリ小説と言われているそうです。
倒叙ミステリとは、最初に犯人が明かされ、犯人の視点で物語が展開されていくタイプのものです。

確かに当時は新しい手法だったので評価されたのだと思いますが、今読むと、ミステリというよりも人間ドラマ?
お金に困った男が、遺産目当てで金持ちの叔父を殺す話です。
ミステリというほどの推理や驚きがどこにもない・・・。
ミステリというより、犯人が追いつめられていく様を描いた心理物という感想。

うーむ。
『樽』を読むのを躊躇するなぁ。