山内マリコさんの3作目です。
引き続き、地方在住or地方出身女子の鬱屈みたいなものを描いています。

11の短編が収録されており、もはやショートショートのような短さですが、どれも心に何か引っかかります。
(なにこれ、なんの話でもないじゃん!?と思う人もいるかもですが。)

さよちゃんはブスなんかじゃないよ
昔の話を聞かせてよ
大人になる方法 
ケイコは都会の女
ボーイフレンドのナンバーワン
人の思いでを盗むな
走っても走ってもあたしはまだ十四歳
八月三十二日がはじまちゃった
Mr. & Mrs. Aoki, R.I.P.
孤高のギャル小松さん 
遊びの時間はすぐ終わる 

ものすごいブスの女の子が、何の経験も無いことに焦り、ものすごいブサイクの男の子と付き合い始めるが、ブサイク同士が付き合っていることに対する他人からの目が気になり別れてしまう「さよちゃんはブスじゃないよ」
誰かに“さよちゃんはブスじゃないよ”と言ってもらえたら、もう少し違ったのではないかという描写が心に突き刺さりました。

東京で働く地方出身&独身のアラサーが、久々に帰った実家で、親からも友人からも“結婚願望無くバリバリ働きたい人”というレッテルを貼られていて、“とにかく結婚したいし!”というモヤモヤを抱える「遊びの時間はすぐ終わる」

どれも何か大きな出来事が起きる訳ではないですが、シミジミ、心情が伝わる11編です。