私が唯一、必ず公演を観に行っている劇団の最新作です。
毎年この時期に新作が発表されるのを楽しみにしております。

トロンプルイユというのは「だまし絵」のことです。
舞台はダリがパリに住んでいた頃なので、1930年代のパリかな。

家賃を滞納している売れない画家3人が、大家の命令で、同じく売れない画家で先日亡くなった店子の部屋を片付けているところから物語は始まります。
この画家がトロンプルイユをたくさん描いていたのですね。
前半はこのトロンプルイユを用いてのモノボケみたいな笑いがあり、中盤からは映画「運命じゃない人」的な構成の面白さがあります。

ヨーロッパ企画は、①絶妙な会話劇 ②複雑な伏線と巧みな構成 ③舞台という限られた空間というのを逆手に取った手法 が素晴らしいです。

今回はややシチュエーションコントの色合いが強かったかなぁ。
私はもう少しヒューマンドラマの要素がある方が好きです。
(「冬のユリゲラー」「
あんなに優しかったゴーレム」「建てましにつぐ建てましポルカ」とか)

それにしても、毎年オリジナルで新作を生み出せる作・演出の上田さんの頭の中ってどうなっているのだろう。
よくこんな構成を思いつくよなと毎年感心します。
上田さんは昨年の「
来てけつかるべき新世界」で岸田國士戯曲賞を受賞されていますよ!
http://tomosan63.blog.jp/archives/10837709.html

「出てこようとしてるトロンプルイユ」東京公演は29日まで!
http://www.europe-kikaku.com/projects/e36/