脚本・監督の西田さん(基本は脚本家)の初監督作品「小野寺の弟 小野寺の姉」が好きなのと、あらすじ読んだだけで面白そうだったので、ものすごく期待して観に行きました。
・・・期待しすぎたかも。

泥棒に入った絵本作家の豪邸で、出会う人から次々にその豪邸の主人、絵本作家、編集者と間違われた大貫はじめは、素性を隠すためそれぞれのキャラクターになりきり、なんとか乗り切ろうとするが・・・。

このあらすじで、うわぁ、そう来たか!そういう切り口があったか!と大興奮したのです。

ちょっとネタバレになるのでご注意くださいね。
てっきり、映画1本まるまる、はじめが各キャラになりきって、なんとか乗り切って脱出する話なのかと思っていたのですが。
さすがに2時間は作れなかったか・・・。
途中から人間ドラマ的になっていき、各キャラクター(それぞれ抱えているものがある)の再出発みたいな展開に。この辺りでちょっと間延びしちゃった感がありますね。

舞台の方が向いていると思いました。
映画だと、どうしてもリアリティの点で細かいことが気になってしまう。
(なんでここで逃げないの?とか、なんでここで帰らないの?とか。はじめをこの屋敷内に留めないと映画が終わっちゃうからという制作側の都合が見えちゃうんだよね。)
舞台なら勢いで何とかなると思うんだよなー。

そして、これはもう、主役は丸山くんじゃないよね。
絵本作家の市村正親さんが主役だよね。
比べるのは酷だけど、完全に丸山くんは市村さんに食われていたよ。

エンドロールに、小野寺より子 小野寺進 とあり、え!?どこに出ていたの!?と思ったら。
皆さん、エンドロール終わるまで席をお立ちにならないように。
って、周囲は殆ど丸山くんファンで、おそらく「小野寺の弟 小野寺の姉」を観ていないだろうから、アボーンな感じになっていましたが。


3.5点
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