最近の中山さんの小説には、中山さんの思想が色濃く描かれていますね。
ミステリーだけど、描きたいのはトリックではなく、この思想なんだろうなと。
(作風は全然違うけど、白石一文さんと通ずるものがあるわ。)

凶悪事件を起こし、死刑を求刑されながらも懲役刑となった犯人達の家族が相次いで殺される。
被害者家族による復讐か?
それとも現在の法制度に対する義憤が動機か?

加害者の人権って言うけど、それなら被害者の人権はどうなるの?
なぜこれだけの凶悪犯が、税金で3食風呂付きの生活を送れるの?

犯罪者の家族は何をされても良いの?

など、色々と考えさせられます。

私は法学部出身なのですが、ゼミで「人口増えすぎているし、こんな人達にわざわざ税金で更生してもらわなくて結構。どうせ癌の治療薬を発明できるような頭脳を持っている訳でもないし」と発言した私に、教授が「自分の子供が犯罪者になったら?と思うと・・・、親になるとまた考え方が変わってくると思うよ」と言ったのを思い出しました。

まぁでも、中山さんは本出し過ぎ。
なんか表面的というか・・・、魂が感じられない。
もっと1冊1冊を、これが最後かもしれないと思って書いた方が良いと思う。