吉田大八監督、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」と「桐島、部活やめるってよ」は素晴らしいと思ったのですが、最近はなぁ・・・。
「美しい星」に続き、本作も期待外れでした。
予告が一番面白かった。
テーマが絞れていないというか、途中でブレてしまったように思いました。

寂れた港町・魚深に移住してきた6人の男女。
彼らは全員、元殺人犯。
これは過疎化が進む町で元受刑者達を受け入れるという極秘の国家プロジェクトなのだ。
彼らの素性を知らない町の人々だったが、徐々に歯車が狂っていき・・・。

予告を観た際は、彼ら6人が何かを企んでいるのかと思いましたが、そうではなく、彼ら6人もお互いを知らないという設定。

何か目的に向かって進むのではなく、波紋的なストーリー。
6人の中でも、変われる人と変わらない人がいて。
またその周囲も、彼らが来たことで化学反応を見せると。
彼らの素性を知って、離れて行く人、味方になってくれる人。

そういうテーマに絞れば良かったのに、途中からおかしな方向に。
ナチュラルボーンキラー的な絶対に変わらないサイコパスがいても良いと思うのですが、そちらにフォーカスし過ぎて、え?何の話?これって人間ドラマではなくホラーなの??とブレてしまったように思います。
もったいなかった。


3点
http://hitsujinoki-movie.com/story.php