ある特異体質を持っている高校生の久太郎。
それは『ある一日を合計九回繰り返す』というもの。
これを久太郎は「反復落とし穴」と呼んでいます。
その日は突然訪れ、久太郎には選べません。
どれくらいの間隔で訪れるのかも分かりません。
また、同じ日が繰り返されていることを認識しているのは久太郎だけです。


お正月、久太郎の祖父である渕上零治郎宅に集まった一族達。
零治郎と次女の胡留乃は二人三脚でレストラン事業を起こし成功を収めていた。
が、胡留乃は結婚しておらず、子供もいない。
零治郎の長女・加実寿(久太郎の母)と三女・葉流名は自分の子供たちの誰かを継がせられないかと狙っている。


という中で、祖父が殺されます。
それが奇跡的に「反復落とし穴」の期間と重なったんですね。
久太郎は祖父が殺されないよう、試行錯誤を繰り返すのですが・・・


面白いのが、久太郎が試行錯誤しても、毎回異なる誰かが祖父を殺しちゃうのです。
このままだと久太郎がうっかり祖父を殺しちゃう回も出てきて、それが九回目で確定版となってしまったら嫌だな・・・と思ったのですが、そういう展開にはなりませんでした。


連続ドラマにしたらどうなんだろう?と思いましたが、基本、舞台は祖父の家のワンシチュエーションで、登場人物も変わらないので、飽きてきちゃうかなぁ。
毎回、犯人が変わるのと、色々一族の秘密が露わになっていくのは面白いのですが。