1983年、北イタリアの避暑地で両親と過ごしている17歳のエリオは、父親が招待した大学院生のオリヴァーと出会う。

エリオにはガールフレンドもいたんだけど、徐々にオリヴァーに惹かれていきます。
まぁ、オリヴァーが先に仕掛けていたんだけどね。

年上の人に憧れるひと夏の恋、誰にでも経験があるのではないでしょうか。
私も高3の夏に通ったSEGという超ハイレベルな理数に特化した塾で(絶望的に数学が出来なかったのに理系志望で、あの大事な高3の夏をまるまる数学にあてたのに、その後、文転したという。時間を無駄にした・・・)、東大の数学科の院生に恋に落ちたものよ・・・。

という訳で、わりとありきたりなテーマではありますが、本作の特長はそれが男同士だということ、そして映像が美しいこと。

ティモシー・シャラメ、美しいですね。
すっぴんであんなに美しいって、女性でいったら誰レベルよと思うわ。

が、私にはあまり刺さらず。

それが良いところだよと言う人もいるかもしれませんが、エリオが恵まれ過ぎていて、カタルシスが無かった。
両親は二人がそういう関係だと実は知っていて、その上で、二人だけで旅行させてくれる。
(両親はひと夏だと知っているから、思う存分、息子に思いを遂げさせたかったのでしょう。)
やるだけやって、一方的に関係を断ち切った元ガールフレンドには、「怒ってないよ」と言ってもらえる。

え、これはファンタジーかと。
いや、半分ファンタジーなのかもしれない。
監督は現実だったら起こりうる醜い有象無象を一切排除して、とにかく美しい映画を撮りたかったのかも。



3.5点
http://cmbyn-movie.jp/