うーん。
予告は面白そうだったし、実際に面白くなかった訳ではないのですが、面白がるポイントが分からなかったというか。

以下、ネタバレになるかもなので、ご注意ください。


フォーチューン誌で世界一の大富豪にも選ばれたジャン・ポール・ゲティの孫が身代金目的で誘拐された。
だが、ジャンは身代金の支払いを拒否し・・・。


予告を観て、拒否したのには何かしらの意図や企みがあるのかと思ったのですが、単にケチというだけだった。

というわけで、ドンデン返し的な構成の面白さも無く。
元CIAのゲティ・オイル社員のチェイスという男が出てくるのですが、期待したような巧みな交渉をするでもなく。
お母さんも何かした?という感じで、母の愛凄し的なものもさほど感じず。


リドリー・スコットの重厚感ある演出と音楽で、何となく面白かったような気がするという感じ。


ジャンの守銭奴っぷりは面白かった。
お客さんに電話を使われることを嫌い、なんと自宅に公衆電話を置き、料金はお客さんに支払わせたり。
ホテルで洗濯を依頼すると10ドルかかるということで、バスルームで自分で洗濯したり。
結局、孫の身代金の支払いを利用して、節税対策したんですよ・・・。

ジャンを演じたクリストファー・プラマーはさすがの演技でしたが、そうだった、本当はこの役はケヴィン・スペイシーが演じていて、映画も完成していたんですよね。
が、例の件により、ケヴィン・スペイシーが出演していては公開できなくなり、クリストファー・プラマーで撮り直したんでした。
これ、自分がプロデューサーだったら、脚が震えるだろうな・・・。


3.5点
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