監督はスピルバーグ、脚本はコーエン兄弟、主演はトム・ハンクスと、これでもかという程の布陣でございます。

冷戦の最中、敵国であるソ連のスパイ・アベルの弁護を引き受けた弁護士・ドノヴァン。私刑を求める声が大多数の中、本人や家族に危険が迫っても、ドノヴァンは不屈の精神で諦めない。
色々な駆け引きや交渉や迫る危機やらで、ハラハラドキドキの142分。
良く出来た映画だなぁとは思います。

が、男性と女性では見方が異なるかもしれません。
私の周囲でも、男性は大絶賛、女性は観てもいないという感じ。
私も、「あぁ、トム・ハンクス映画だなぁ」という気持ちが否めません。
どうしても奥さんや娘さんの目線になってしまうし、結果オーライだったから良かったものの、私だったらあんなリスクは冒さないなぁ・・・二兎を追う者は何とやらだよ・・・と思ってしまう。

やはり、男性の方がロマンティックで、女性の方が合理的なんでしょうね。
男性は自分の姿と重ね合わせるのだろうなと。スタンディングマンでありたいと。

トム・ハンクスはいつも通りのトム・ハンクス。
この方は、もっと違う役をやっても良いのではないだろうか。

アベルを演じたマーク・ライランスが素晴らしい。
あの車に乗り込む時の目!あれは忘れられません。
静かな演技なのに、強烈なインパクトです。


4点(5点満点)
http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/