中山さんの社会派ミステリー。
テーマは“生活保護”についてです。

仙台市の福祉保険事務所課長・三雲が殺される。
更に県議会議員の城之内が殺された。
城之内はかつて三雲と同じ福祉保健事務所に勤務していた。

三雲と城之内は餓死させられるという特異な殺され方をします。
誰が一体どんな恨みを二人に抱いていたのか。

抜粋します。

現在の社会保障システムでは生活保護の仕組みが十全とはとても言えません。人員と予算の不足、そして何より支給される側の意識が成熟していないからです。不正受給の多発もそれと無関係ではありません。声の大きい者、強面のする者が生活保護費を掠め取り、昔気質で遠慮や自立が美徳だと教え込まれた人が今日の食費にも事欠いている。それが今の日本の現状です。

かなり切ない話でした。

そして私は完全にミスリードさせられました。
犯人、予想外でした。