日経の朝刊に連載されていたそうですね。
『失楽園』的な官能小説ですが、失楽園が陰なら、こちらは陽です。
東京・京都・シンガポールを舞台に、家柄・学歴・資産と全てに恵まれた50代の男たちが情事を重ねていきます。

私がかすることも無い世界で、興味深く読みました。
登場人物の一人も好きになれませんが・・・。
登場するお店、もちろん架空のお店として描かれていますが、あぁあそこだなと分かるものがいくつか。

それにしても林さんの教養がすごいなぁ。
漢詩も茶道も京都のしきたりも、付け焼刃の知識では絶対にここまで書けないなと。