山本幸久さんの小説は読むとほっこりします。
好きな作家さんの一人で、著作は全て読んでおります。
(ドラマ化されているのもあるのですよー。)

元ムード歌謡の歌手で、今は函館の小さなスナックを営んでいる野原ゆかり、67歳。引退して22年経つが、とある事情から昔のツテをたどり、ドサ回り中である。しかも、函館から本州に向かうフェリー内でひょんなことから知り合った12歳の少女付き。

なぜか行く先々でトラブルが起こり、コンサートが中止になってしまうのですね。
その珍道中と、彼女の過去が交互に描かれていき、コメディとビターが良い具合に入り混じります。
最後はちょっと涙出た。