久々に中山さんの本で面白いと思いました。
タイトルでもお分かりの通り、『嗤う淑女』の続編ですが、単体で読んでもまぁ大丈夫かなと。

野々宮恭子という女性が類まれなる美貌と話術で、次々と色々な人達を騙し破滅に追い込んでいく連作短編小説集です。

騙しの方法は投資詐欺やら出版詐欺やら地面師まで様々。
騙される人たちが嫌な奴ばっかりで、破滅していく様にむしろスカッとします。

で、読み進めていくうちに、野々宮恭子の真の目的は、単に彼らを破滅させることではなく、彼らを破滅させることで、その中心にいる柳井耕一郎という国会議員を破滅させることなのだと気づきます。

ちょっと残念なのは、野々宮恭子の動機ですね。
ここにカタルシスがあればなお良かったのですが、単なるサイコパスということだと、ドラマとして足りない感じがしました。
でもまぁ、サイコパスってそういうもんなのだろうけど…。