韓国で100万部突破の大ベストセラーとなった本作、ようやく読みました。

私は小5~高1まで韓国・ソウルで暮らしていたのですが、韓国の女性がこんなに差別されていたとは気付かなかった。むしろ韓国では女性の方が強いとすら思っていた。

1982年生まれのキム・ジヨンの誕生から現在までを通し、受験や就職や結婚や育児で、韓国の女性たちがどのような困難や差別を受けるかを描いています。
ちなみにキム・ジヨンというのは韓国の1982年生まれの女性で一番多い名前なのだそうです。

大韓民国はOECD加盟国の中で男女の賃金格差が最も大きい国である。2014年の統計によれば、男性の賃金を100万ウォンとしたとき、OECDの平均では女性の賃金は84万4000ウォンであり、韓国の女性の賃金は63万3000ウォンだった。
また、英国の『エコノミスト』誌が発表した「ガラスの天井(マイノリティや女性の昇進を妨げる、目に見えない壁)指数」でも、韓国は調査国のうち最下位を記録し、最も女性が働きづらい国に選ばれた。

・・・知らなかった。

本作を読んで思ったこと。
女は女だけから生まれてくる訳ではない。必ず父親がいる訳ですよね。
男達は自分が女達にしていることを娘がされても平気なのですかね?
例えばセクハラ。就職試験での差別。娘がされても平気なの?
いや違うな。そういう置き換えが出来ないんだろうな。
男には想像力というものが著しく欠けているのだと思う。