2010年に起きた「大阪2児餓死事件」をモチーフにした小説です。

幼い2児をマンションに閉じ込めて放置し餓死させた風俗嬢の蓮音。

蓮音は根っからの悪人ではないのです。
ただ、愚かなのです。
蓮音も、蓮音の母親の琴音も、蓮音の祖母も。
蓮音の元夫も、蓮音の父親も、蓮音の祖父も。
蓮音の周りの女友達も、男友達も。
蓮音と彼女を取り巻く全ての人達が、本当に愚かなのです。

時として、愚者は悪人よりもタチが悪い。
そう思います。

印象的だったのは名前です。
蓮音の子供の名前は桃太と萌音といいます。
きっと生まれてきた時は嬉しくて、一生懸命に考えた名前だと思うのです。
それでいったら、蓮音も琴音も良い名前ですよね。

でも愚かだからね。
努力を続けることや、我慢することが出来ないんですよ。

本当にやるせなくなる小説でした。