朝井リョウさんの新作は、生き辛さを感じつつも、それでも生きてしまう(前向きではなく。極端に言えば死ぬことも出来ないから、どうしても生きてる的な)人たちを描いた6篇の短編集です。

朝井さん、次のステージに到達したのだな。
これまでの「若者たちのもがき」的な小説から、その先へ進んだように思います。

私も普段は興味が無いのにオリンピックだけ応援できるような健やかな精神を持っていれば、もっと生きやすかったのだろうなと思うので、大いに共感致しました。