吉田修一さんの『犯罪小説集』という短編小説集の中の「青田Y字路」と「万屋善次郎」を映画化したものです。
よく短編2編を1本の映画にまとめたなぁと感心。

なお、『犯罪小説集』は実在の事件をモチーフにしており、「青田Y字路」は今市事件、「万屋善次郎」は山口連続放火殺人事件と思われます。
「山口連続放火殺人事件」は、平成の世に村八分が存在するのか!?と衝撃を受けた記憶があります。

タイトルが皮肉で良いですね。

母親に楽園と聞かされて子供の頃に日本に来た中国人の青年。
第二の人生を楽園にしようと実家にUターンし、、養蜂場を始めた初老の男性。
でもそこは楽園ではなく、運命の歯車が狂い、悲劇の主人公となってしまいます。

都会の人は冷たくて、田舎には人情があるってアレ、幻想ですよね。
どこに住んでいようと人間に変わりはない訳で、人間でいる以上、醜い感情も持っている訳ですよ。
都会なら、サードプレイスも作れて逃げ場がありますが、こんな限界集落では逃げ場なんか無い。

という訳で、「田舎には住みたくない」と強く思った次第です。

青年を演じた綾野剛が素晴らしかった。

でもって、村上虹郎は演技派ぽい雰囲気になっているけど、実は下手だね。
御両親(村上淳とUA)に忖度せず、ちゃんと鍛えないと、本人の為にならないと思う。
ここは是非、蜷川幸雄か李相日作品に出て、洗礼を受けてもらいたいです。


3.5点

https://rakuen-movie.jp/