「殺人の追憶」「グエムル」「母なる証明」「スノーピアサー」のポン・ジュノ監督の最新作。
第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
第92回アカデミー賞でも作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞・国際長編映画賞にノミネートされています。

半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。
留学することになった友人の頼みで、長男のギウは大学生と身分を偽り、友人の代わりに富豪の高校生の娘の家庭教師となる。

ギウをきっかけに、キム一家はタイトル通り、この富豪一家に寄生していくという話です。
面白かったです。
映像にとても力があり、見入ってしまいました。
が、「ジョーカー」「万引き家族」と同じく、共感は出来ない。
〈格差〉って悪なのですか?

カンヌ国際映画祭では「わたしは、ダニエル・ブレイク」以降、「万引き家族」「パラサイト」と、社会的弱者(という言葉がそもそも私は嫌い)を描いた映画がパルムドールを受賞する傾向にあります。
私はこれに、世界5大ミスコン全てで黒人女性がグランプリを受賞したのと同じ違和感を覚えます。

楽してズルして稼いでいる人って殆どいないと思うのです。
もし楽してズルして稼いでいるとすれば、それも能力で、誰にでも出来ることではない。

私もお金持ちを羨ましいと思うことはありますが、妬ましい、ズルい、寄生させろとは思わない。
彼らはものすごい税金を払ってくれて、雇用も創出しているのだから、むしろ感謝ですよね。

北朝鮮でもカーストのあるインドでもなく、現在の資本主義国です。
貧しい家に生まれても、学歴が無くても、成功している人たちはたくさんいます。
つまり、あなたの今いる場所が、あなたの能力と選択の結果だということだと思うのです。

「パラサイト」の長男は、徴兵前に2回、徴兵後に2回と4回も大学に落ちているという設定なのですが、ポン・ジュノは本当は何を描きたかったのだろう?
これがソウル大学を出ているのに就職先が無いという設定なら、もう少し社会が悪いと同情できるのかもしれませんが、4回も落ちているって、もう自業自得としか思えない・・・。

逆境を乗り越えて苦労の末に成功した人たちを映画化した方が未来に繋がると思うのですけど、自分には出来ないような血の滲むような努力をして成功した人を見たくない人も多いかもしれませんね。


4点
http://www.parasite-mv.jp/