グザヴィエ・ドラン監督の最新作です。
私がドラン監督を初めて知ったのは3作目の「わたしはロランス」で、ポップで美しい映像なのに心をかき乱すストーリーで、画面から伝わる力強さに圧倒されました。
それと同時に、ドラン監督が俳優顔負けのイケメンと知り、しかもロランスを撮った時はまだ22歳位で、その若さと美貌と才能に衝撃を受けました。
以来、ドラン監督の作品はほぼ全て観ております。
なお、前作の「たかが世界の終わり」はカンヌ映画祭でグランプリを受賞しています。

で、本作。
まず、「生と死」ではなく、「死と生」というのに惹かれました。

舞台は2006年のニューヨーク。
人気俳優のジョン・F・ドノヴァンが29歳の若さでこの世を去る。
ジョンは実は11歳の少年と5年も文通していた。

ドランが当時「タイタニック」に出演していたレオナルド・ディカプリオにファンレターを書いたという思い出にヒントを得たそうです。

ドラン監督の初の英語作品です。
そして、ナタリー・ポートマン、キャシー・ベイツ、スーザン・サランドンと大物女優も出演。
(実はジェシカ・チャスティンも出演していたそうなのですが、4時間とあまりに長編になってしまった為、泣く泣く全カットしたそう。うーん。ジェシカ・チャスティンによくぞ言えたものだ。)

だからかなぁ。
「母と息子」や「孤独」など、ドラン監督のライフワーク的なテーマが描かれていますが、なんか普通の映画になっちゃったなという印象。

最近、コロナの影響もあり、人間も所詮は生態系の生物の一つで、生まれて死ぬだけだという諦念みたいなものに囚われており、孤独なんてどうでもよくね?と思ってしまう。
みんな考えすぎでは。毎日生きていく、それが全てではないか?

選曲や映像はセンスが良くて、かっこよいです。

ジョンを演じたキット・ハリントン、セクシーだなぁ。

そして文通相手の少年を演じたジェイコブくん。
「ルーム」「ワンダー 君は太陽」「ドクター・スリープ」のあの少年です。
天才だなぁ。どうか薬やお酒にはいかないで育って欲しい。

3.5点
https://www.phantom-film.com/donovan/