刑事犬養隼人シリーズの第5弾です。
映画「ドクター・デスの遺産」(綾野剛&北川景子出演)の公開に合わせて新刊を出したと思われる。

今回は貧困と臓器売買がテーマ。
中山さんはテーマ選びが巧いから、やたらと著作が映画化されるのですが、私みたいな真性の本読み(中学で『阿Q正伝』も読んでおりますからね!)からすると、書き込みが足りないのだよ。
薄っぺらいというか、左手で書いていそうというか。
もっと時間をかけて1作1作ちゃんと書かないと、代表作が生まれないと思う。

既にこのテーマは10年以上前に梁石日が『闇の子供たち』で書いているよ!