折原さんご自身がマイベストと仰っている本作。
読み応えありました。

作家志望の島崎潤一は、前年9月に富士の樹海で消えた小松原淳の伝記の執筆を、淳の母親から依頼される。淳の残した資料や周囲への取材から、淳の周りでは誘拐未遂、殺人、失踪など不穏な事件が度々起きていることが分かる。

淳の周囲に見え隠れする外国人男性は誰なのか。
潤一につきまとう中年女性は誰なのか。
淳の妹・ユキも襲われた(未遂)、連続幼女殺人事件の真相は。
淳とユキの父親の失踪の謎。
などなど、たーくさんの謎が出てきます。

そして、本文の合間にインサートされる、樹海で道に迷ってしまった男性のモノローグ。
淳のものと思えるけど、ここは疑いたい。

折原さんお得意の叙述トリックも使われています。