金田一耕助シリーズの長編。
自分の備忘録として。

表題作の『扉の影の女』と『鏡が浦の殺人』が収録されています。

『扉の影の女』
銀座のバーで女給をしている加代子が金田一のもとへ訪れる。
殺人現場に居合わせ、犯人に顔を見られたかもしれない。
その場ですぐに警察に通報すればよかったのだが、被害者のタマキが自分の恋敵だったため、自分が犯人と疑われるかもしれないと思ってしまったとのこと。
だがその死体は加代子が発見したのとは違う場所で発見される。

タマキに奪われた恋人、タマキのパトロン、タマキのパトロンのさらに後ろ盾、最初にタマキの死体を見付けた場所にあるレストランのシェフとオーナーなどなど、登場人物がたーくさん出てくるのですが、犯人は「は?誰?」という感じ。動機も含めて、今までのごちゃごちゃは何だったの?と。


『鏡が浦の殺人』
双眼鏡でボートに乗っている男女の会話を読唇術で読み取るというのに、そもそも無理を感じた。