毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは、ブロンクスの実家でママの手料理を頂く。
ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。
ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。
用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。

安楽椅子探偵物の短編集なのですが、これがよく出来ている!
数々の安楽椅子探偵物を読んできましたが、本作がナンバーワンではないかと。

本当にね、本文中に答が隠されているのですよ。
とは言え、私は毎回見落としてしまい、ママの解決篇で「なるほど!確かに!」「次こそは!」と思うのだけど、やはり次でも見落としてしまう…。

面白かった!!