脳腫瘍で余命わずかと宣告された主人公の目の前に悪魔が現れ、この世界から一つ「モノ」を消せば、一日寿命を延ばしてくれると言う。
ただし、その「モノ」は、自分にとって大切なもので・・・。

「モノ」を消すという意味が、物質的なことではなく、精神的なことなのですね。
例えば、「電話」を消すことで、どれだけ不便になるかを描くのではなく、間違い電話がきっかけで付き合うことになった元彼女との過去が消えてしまうことを描きます。

モノを消すことで、自分がどれだけ周囲との繋がりに恵まれていたかに気付くということでしょうかね。

なんですが、とにかくフワッとしています。
映像は美しいのだけれど、点描っぽいというか、プロモーションビデオっぽいというか。

みんな言ってるけど、アルゼンチンのくだりは唐突で、もはや映画っぽさを出すための海外ロケは必要無いんだなと気付きました。
宮崎あおい演じる元彼女の「生きてやる!」という叫びも、突然すぎて泣けない。
なんでこの人、こんな凄い形相で叫んでいるのだろう・・・宮崎あおい、アップきついなぁと思ってしまった。


2.5点(5点満点)

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