いやぁ、良かった。

わずか7日間で幕を閉じた昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」。
未解決のまま時効まで1年となった14年後、事態は意外な方向に進み出し・・・。

これはですね、「ロクヨン」の犯人は誰か?ということがメインテーマではないのですよ。
「組織の中で、人は正義を貫けるか」ということなんですよ。
もちろん本作は警察組織が舞台となっているので、余計に複雑ではありますが、サラリーマンなら凄く共感すると思います。

難しいのが「正義」というものが、大人になると一つじゃなくなるということですね。
何なんだこの野郎、上ばっか見やがって!という人も、彼にとっては「サラリーマンとして上司の言うことは絶対」というのが正義なのです。

キャストがどうやってここまで揃えたのだろうと恐ろしくなるくらい豪華です。
佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、永瀬正敏、三浦友和、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、坂口健太郎、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、小澤征悦・・・。
全員知っている人!って感じです。

瀬々監督、前作「ストレイヤーズ・クロニクル」は酷すぎて途中で観るの止めちゃったけど、本作で復活でしょうか。
でもまぁ、これは原作がとにかく傑作だからなぁ・・・。

もうね、後編を今すぐ観たいです!


4点(5点満点)
http://www.64-movie.jp/