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刀城言耶シリーズの第4弾。(第3弾飛ばして、第4弾を読んでしまった。)
2009年の「本格ミステリ・ベスト10」の第1位。

横溝正史的なミステリー&ホラー。

舞台は1954年のとある山村。
その村の風習である「成人参り」中に忌み山に迷い込んだ青年が、数々の怪奇現象に遭遇する。
その謎を解くために村を訪れた言耶の前で、連続殺人事件が起こり・・・。

このシリーズはいつもそうなんだけど、(私からすると)無駄に長い。
最後の二転三転も、はいはい、と飽き飽きしてくる。
でもって、さすがにあのトリックは無理だろうー。どんな特殊メイクよと思うわ。

刀城言耶シリーズを3作読みましたが、全く面白さが分からないので、もうこのシリーズを読み進めるのは止めようと思います。たぶん。

伊坂さんの新刊、素晴らしかったです。
今年は別件で読まねばならない資料が色々あって、小説はまだ30作くらいしか読めていないのですが、上半期ナンバー1。もしかすると年間ナンバー1になるかも。

今、小・中・高校生の方に是非読んでもらいたい。
そして子供がいる親達にも。

私は小学部から高等部まである私立学校に、高等部から入学したのですが、ボス女子みたいなのが何人かいて、もの凄く気を遣った。
たぶん、小中の同級生からしたら、あいつが!?と驚いたと思う。
逆に、小中学生時代の私は嫌な奴だったよね。全く似てない宮沢りえの物真似してみたり。今でも仲良くしてくれているみんなの寛大さを尊敬するよ。

大人になってから、よく思ったんだ。
高校生の自分に、「卒業したら二度と会わないことになるから、あんな人達に気を遣って付き合うくらいなら、英単語の1つでも覚えた方が将来の自分のためだよ」と言ってやりたいと。

でもきっと、当時の自分にその言葉は刺さらないんだろう。
一度自分で通り抜けないと分からないことってあるよね。

そんなことを思い出した1冊でした。

5つの中篇が収録されていて、全て学校が舞台です。
「非オプティマス」という1篇の中の久保先生の言葉が良かったなぁ。

伊坂さんはたくさんの伏線が収束していく理系ならではの構成の巧みさも大好きですが、飄々とした文体もとても好きです。
ともすればしみったれた小説になってしまうテーマでも、伊坂さんの文体だと、どこかコミカルになる。

この文体あってこそなので、伊坂作品を映像化すると、上手くいかないことが多いなと思います。
文体を映像化できていないから、ちゃんと原作の面白さの本質が伝わらないんだよ。
なので伊坂さん作品は映画の前にぜひ小説で。

デビュー前に書かれた1篇を含む中篇4作が収録されています。

表題作を除きSFです。
表題作は構成が非常に面白かった。

でも個人的にはSFの「まほろば」と「赤い前」が心に残りました。
ディストピア小説ですね。

よく、どの時代に生まれた人が一番幸せなのかを考えることがあります。

本当にこんな地球になってしまうのなら、これ以上の便利さは要らないし、こんな風になる前に死ねて良かったと思います。

 

刀城言耶シリーズ第2弾。
横溝正史的なミステリー&ホラー的な。

舞台は昭和30年代。
鳥坏島の鵺敷神社にて18年ごとに行われる秘儀「鳥人の儀」に立ち会うことになった刀城言耶。
18年前の「鳥人の儀」では、逃げ場のない断崖絶壁に建つ拝殿から、当時の巫女が消失したという。
そして再び、今回の儀式でも巫女が消え・・・。

正直、謎解きに至るまでの過程は退屈。
やはり私はトリックより事件に至った人間ドラマに興味がある。
ので、アガサ・クリスティ好き。

が、どうやって消失したのか、そのトリック(?)には驚愕。
恐いよーーー

湊かなえさんの新刊。

一人の女子高生の自殺について、美容外科医の橘久乃と女子高生の関係者が対談していく形で真相に迫っていく構成です。

橘久乃と女子高生の関係は、まぁそのままです。

デビュー作の『告白』もそうですが、独白スタイルは湊さんの十八番なので、面白かったです。

ただし、女子高生の自殺の理由など、ちょっとリアリティに欠けて無理があるように思いました。

東野さんの著作の中で言うと、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』みたいな話。

不法侵入と器物損壊で捕まった青年が、初めて会う大金持ちの遠縁の伯母に助けられ、クスノキの番人を託される。
そのクスノキは念を預け、そして受け取ることが出来るのだ。

ま、クスノキの番人をするうちに色々な経験をしたり奇蹟を目の当たりにし、主人公が成長していくと。

普段、あまり本を読まない人には良いんじゃないですか。
私には物足りなかったけど。

東野さん、もっともっと書ける人なのに、最近は左手で書けるものを書いている感じがする。
全く自分を追い込んでいない。
追い込み続けている白石一文さんを見習ってほしい。
もうお金も捨てるほどあるだろうし、心血注ぐなんて気持ちは湧かないのだろうなぁ。

でもまぁ、きっとジャニーズ主演で映画化するのだろうなぁ。
ま、映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は当たらなかったけどね。
 

白石さんの自伝だよね!?という小説。
登場する出版社は、新潮社と文藝春秋を入れ替えているなと思いますが、白石さん自身が文藝春秋に勤めていたので、諸々配慮でしょう。
登場する編集者達もイニシャルや仮名になっていますが、きっとあの方ではないかな?と思い浮かべながら読みました。

白石さんの著作は全て読んでおります。
最近特にその傾向がありますが、小説というより、哲学書のよう。

人は何のために生きて行くのか?

白石さんの小説は一貫してこのテーマを描いていて、私なりの解釈では、「世界でたった一人の運命の人と生涯を共にする」ということなのだなと。
白石さんは過去の著作で、「最も大事なことは、この人が運命の相手だと決断することだ。そう決める覚悟を持ったときに、初めてその相手は真実の運命の人になるんだと思う」とも書いています。

そして白石さんの著作は一貫して、不倫にも肯定的。
運命の人はたった一人しかいないから、結婚しているかどうかは関係ない。

同じく白石さんの愛読者である友人と、「白石さんの奥さんはどう思っているんだろうね」とよく話していたのですが、もし本作がほぼ自伝であるならば、奥さんとは20年も別居していて(離婚に応じてくれない)、白石さん自身はたった一人の運命の人と暮らしている(別居後に出会っている)のだろうな。
それがタイトルの『君がいないと小説は書けない』ということなんですね。

幼稚園を舞台にした事件もの。
最初はメダカ、次に蛇、と次々と生物が殺されていき、遂に・・・。
的な。

非常に浅い。
犯人が判明するオチも何万回と使い古されている手でずっこけた。

出版社はこれで良いと思っているのだろうか・・・。
これが新人賞の応募作だったら絶対に賞取らせないだろうに・・・。 

「さんせう太夫」の現代語訳に吉田修一が挑戦。

簡単にあらすじを。
騙されて奴隷として売られた高貴な身分のアンジュと頭獅王が後に復讐する話。

現代語訳と言っても、帰国子女?の私には結構読みにくかった。

なぜか後半は舞台が現代に飛び、六条院が「Google、Apple、トヨタ、ソフトバンク等々の株式を譲渡しようと思うがいかがか」という台詞が出てきたのは面白かった。

まぁ、意欲作ではあるけれども、面白いかは分かりませんし、人にもお薦め出来ません。
読む人を選ぶかな。

実の娘とその恋人によって殺害された「文京区両親強盗殺害事件」から18年後。
事件をモチーフにした連載小説が週刊誌で連載されることになり・・・。

ライターが関係者にインタビューしていく形で物語が進みます。

真梨さんの小説は全て読んでいるのですが、ここ7冊くらいは、ストーリーが混とんとしていて、もはやぐちゃぐちゃだなと思っていたのですが、本作は構成的には改善されているような。
ただし、かなり下品な表現がありますので、嫌悪感を抱く方もいるかと。


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