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当時、このミス1位も取って、話題になっていましたよね。
でもタイトルにいまいち惹かれなかったのよね。
思い出して読んでみました。

黒岩涙香という実在した小説家・翻訳家・ジャーナリストが残したいろは歌四十八首に隠された暗号を、天才囲碁棋士・牧場智久が解く。そこに囲碁中に殺されるという殺人事件も絡み、的な。

いろは歌も囲碁も興味が無い私には少しも面白くなかった。
本当に良い小説や映画というのは、その中に出てくるスポーツなんかに詳しくなくても楽しめるものだと思いますけどね!

なお、黒岩涙香は実在したけど、いろは歌は竹本氏が創作したということみたい。
よう知らんけど。



 

小林泰三さんの〈メルヘン殺し〉シリーズを初読。

不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかりを見る栗栖川亜里。
ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た翌日、亜里の通う大学で玉子というあだなの研究員が屋上から転落死する。
その後も、夢の中でグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死して・・・。

夢の中の『不思議の国のアリス』の世界と現実がリンクし、次々と殺人事件が起こります。
『不思議の国のアリス』を読んだことがなくても分かるようになっていますが、トカゲのビルとアリスの不毛な会話など本家を踏襲しているので、読んだことがある方が楽しめると思います。

この世界観にしては殺しの描写はかなりエグイです!


なお、私は『不思議の国のアリス』とシャーロック・ホームズとデヴィッド・ボウイが好きすぎて高校はイギリスに行ったので、『不思議の国のアリス』も『鏡の国のアリス』も何度も繰り返し読んでおり、テニエルの挿絵も模写したものです。


アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』がとても面白かったので、本作も読んでみました。

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人が扼殺された。
彼女は10年前に幼い双子を轢き、一人を死なせ、一人は重い後遺症を負わせたという過去を抱えていた。
彼女は、自分が殺されると知っていたのだろうか?

作家のホロヴィッツは、刑事ドラマの脚本で監修を依頼したことがある元刑事のホーソーンから、この事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる。

シャーロック・ホームズでいうところのワトスンのように、捜査助手兼執筆を請け負うことになる訳です。

犯人にのけぞりました。
最初は、えー、あまりに唐突では!?
と思ったのですが、ちゃんと読んだら、ヒントはあったの。フェアでした。

最新作の『その裁きは死』も読みたい。

古い町家で暮らすフリーランスのデザイナーの夕香。
かつて夕香が働いていたレストランでバイトしていた正和。
正和の恋人で大学の農学部で研究に明け暮れている華。

夕香と正和は食の好みが合い、夕香の手料理に惹かれた正和は夕香とのルームシェアを始める。
でも全く男女の関係は無いのです。
そんな三角関係未満の模様を三人の視点で描いていく連作短編小説です。

色々な視点で描かれていく小説が好きです。
同じ景色を見ていても、隣にいる人は全く違うことを思っていたりするものだよなぁ、人って本当に思っていることは、なかなか言わないものだよなぁと、改めて認識できるから。

「塩むすび」「蒸しトウモロコシ」「いちごパフェ」など、各章に食べ物に関連するタイトルが付けられており、物語の中にもたくさんの食べ物が出てくるのですが、それがどれもとても美味しそう。

 

「田口・白鳥シリーズ」と言って良いのかな。
短編3作と中編1作が収録されており、たとえば表題作の「氷獄」は『チーム・バチスタの栄光』のその後を、「双生」はの『螺鈿迷宮』の前日譚を描いていたりと、4作とも何等かのスピンオフになっているので、私のように全シリーズを網羅していれば楽しめると思いますが、海堂さんの著作を全く読んだことがない人には不向きです。

正義って何なんでしょうねぇ。
正義の反対は悪ではなく、別の正義。
善の反対は悪ではなく、別の善。
だから複雑だなぁと思います。

コロナ禍だと顕著ですよね。
それぞれが自分の正義を振りかざすから厄介。

駆け落ちしてきた不倫カップル、ヤクザに追われている半端なチンピラ、新興宗教の元教祖など、逃げてきた人々を描いた連作短編小説集です。 
なぜか逃げてきた人ばかりが借主になる古い一軒家が共通項となっています。

大家さんの言葉が刺さります。

なんで逃げたことを許してもらわないといけないんだ?
逃げなきゃ死んじまうって思ったから逃げたんだろう。あんただけじゃない、誰だってそうだよ。それを許さない、なんて言われても、普通に困るじゃないか。
逃げる。引き返すって判断は、時に現状維持の何倍も勇気が要るんだ。そこで逃げられないで、死んじゃう人もいる。ちゃんと逃げて生き延びた自分を、褒めなよ、少しは。

逃げていいんだよ!全力で逃げて欲しい。

人口2,000人の離島・千久世島には、独自の神話と秘祭があった。
14歳になり、秘祭「モドリ」に参加させられた陸・花蓮・高城くんが見たものとは。

村田さんの著作は『コンビニ人間』『生命式』と読んできました。
その想像力には非凡さを感じますが、とにかく読んでいて不快。生理的に無理。
なのでもう読まないかも。

併録されている「満潮」にいたっては、私なら匿名でもなければ発表できない。
そこが作家の凄さとも言えるけど。

米澤穂信さんの〈小市民〉シリーズの第4弾。

高校生の小鳩くんと小佐内さんが学校で起きるちょっとした事件や謎を解決していくシリーズで、小鳩くんの視点で描かれていきます。
高校を舞台にしているので誰かが死ぬような大事件ではありません。

本作は4つの短編が収録されているのですが、パティスリーでマカロン3個セットを頼んだのに、マカロンが4個に増えていたとかそういう謎。
なのでミステリ好きの人には物足りないかと。
このシリーズは二人のキャラクターを楽しむものだと思っています。
 

「国名シリーズ」の第4弾ですが、時系列的には一番古く、エラリー・クイーンが手掛けた最初の事件です。

世界的な美術商のゲオルグ・ハルキスが心臓麻痺で亡くなる。
葬儀の日、金庫に保管していたはずの遺言書が紛失。
遺言書は書き換えられたばかりであった。

非常に長い。
気持ちが乗ってくるまで大分時間がかかりました。

犯人はとても賢く、先回りして手を打ってくるので、エラリーは難儀します。
が、面白くない。
犯人の動機に全くドラマが無いのだもの。

その点、アガサ・クリスティは~って何度も言ってますが、まぁ好みの問題かな。 

垣谷さんの著作は全て読んでいるのですが、正直、ストーリー展開もキャラクターも単純で深みが無いのですが、いつもテーマがキャッチーなのですよね。
なので、映像化されやすい。ドラマ化された「リセット」「夫のカノジョ」「結婚相手は抽選で」も、これから公開される「老後の資金がありません!」も垣谷さんが原作です。

本作はタイトルの通り、田舎の老いた父親の運転が不安で、頻繁に帰省するようになった中年の息子(妻と高校生の息子有り)が、自分の人生も見つめ直していく的な。

やはりキャラクターが単純なんだよなぁ。
キャラクターが単純だから、ストーリー展開も深みが無いんだと思う。
 

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