趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

道後温泉の旅館「さぎのや」は、お遍路さんだけでなく、行く場所や帰る場所のない傷ついた者たちも受け入れてくれる。

的な温かい話なのですが。

主人公の雛歩という少女が、15歳なのにあまりにものを知らず、言い間違えも多く、私は途中までパラレルワールドかファンタジーなのかと思っていた。

例えば、エイリアンとベジタリアン、ホスピスとカルピス、かいかぷりと猫かぶり、自首と自習。
こういう言い間違いが頻繁に出てきて、さすがに白けるというかイラっとするというか。

家庭環境が複雑で勉強に集中できなかったという設定なのですが、いやでもこんな15歳いないでしょ。。。

量産作家の中山七里さん、お次は人面瘡ですか・・・。
次から次へと捻りだすなぁ。(褒めてはいない。)

信州随一の山林王である本城家の当主が亡くなり、相続鑑定人の三津木が遺産鑑定のために派遣される。すると曲者揃いの四人の相続人達が次から次へと殺され・・・。

横溝正史的な。
正直、ミステリとしては使い古された展開。 

が、一点だけ斬新な要素が!
三津木の相棒は、右肩にある人面瘡の「ジンさん」なのです。
このジンさんがまた口の悪いこと。

って、褒めてはいない。
中山さん量産し過ぎ・・・。

「正常は発狂の一種」という一文が印象に残りました。
作家性はあるのかもしれませんが、読んでいて非常に不快でした。

葬式に代わり、死んだ人間を食べながら男女が受精相手を探す“生命式”が一般的になっている世の中を描いた表題作や、人間の身体を素材として再利用する社会を描いた「素敵な素材」など、私には思いもつかないような設定で、村田さんは天才なのだろうなと思いつつも、『コンビニ人間』同様、全く好きにはなれない小説だと思いました。

島本さんの著作も全て読んでいて、一番好きなのは『よだかの片想い』です。
島本さん、『Red』で唯川恵さん方向に行ったなぁと思ったのですが、本作では金原ひとみさん方向に行ったと思いました。

神父の金井という共通の登場人物はありますが、4本の中篇が収録されています。

『Red』辺りから官能的な描写が一気に増えましたが、これまではそうは言ってもお上品だったのです。本作は露悪的な要素が加わり、私は「サテライトの女たち」で、おー、ここまで島本さんが書いたか!とちょっと驚きました。

薄い本なのですが、なかなかに難解です。

そうか。私達女性はこんなに傷付いているのか。
いや、そんなか?
でももしかしたら、見ないフリをしているだけ、奥底にしまっているだけなのか。

元警察官の辰治が墨田川で遺体となって発見される。
当初は事故かと思われたが、遺体の側頭部には殴られた痕があり・・・。
辰治の息子・亮輔と、その幼馴染で辰治を父親代わりに思っていた刑事の賢剛は、辰治の死の謎を追う。

真面目で正義感溢れる辰治には、実は大きな秘密があったということで。
亮輔と賢剛の現代パートと辰治の過去パートが交互に描かれていきます。

うーん。。。長い割りに内容はありきたりで驚きは無い。
動機も納得しにくいし、あの犯罪計画も無理があると思った。

参考にしている読書ブログで知り読んでみたら凄く面白かったのですが、このブログを書くにあたりネットで検索してみたところ、なんと、

「本屋大賞」 2019年 翻訳部門 第1位
『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位
『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位
『ミステリが読みたい! 2019年版』第1位
『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位

5冠だったわー。

という訳で、今更何をと思う方も多いと思いますが、とても面白かったのです。
全くネタバレしたくない方は、以降、読まないでください。
自分の備忘録的に書きます。

上下巻となっているのですが、まず上巻。
舞台は1955年のイギリス・サマセット州。
階段から転落死したパイ屋敷の家政婦は、事故か殺人か。
名探偵アティカス・ピュントが捜査を始めたことで、美しい小さな村のドロドロした人間関係が徐々に明らかになっていきます。
まさに、アガサ・クリスティのポワロのオマージュかというような展開。

で、上巻のラストで、ピュントが犯人の目途がついた的なことを言い、ついに真相が明らかになるのね!とわくわくして下巻のページをめくったところ、冒頭からあれ??と。

下巻は突然、編集者の視点で描かれるのですよ。
つまり、上巻はまるまる有名ミステリ作家の原稿だったということ。
これがかなりショックで。
ピュントも村の人々も創作上の人物だったのかということが(いや、いずれにせよ創作上の人物なんですが)、なかなか受け入れられなかったわ・・・。

で、そのミステリ作家アラン・コンウェイが自宅の塔から転落死し、事故か自殺か殺人か分からないと。
しかも原稿のラストも行方不明で、(ピュントのパートの)真相が分からないと。
このままだとアランの遺作は出版できない!ということで、編集者が原稿の行方探し&アランの死の真相も追及していくという展開です。
アランと揉めている人がこれまた多くて。

この入れ子構成、面白かった。
まぁ、上巻の方が出来が素晴らしく、下巻はやや失速した感がありますが、

確かに、下巻でどうやって引っ張るんだ?と一瞬疑問がよぎったんですよね。


国別シリーズの第3弾です。

オランダ記念病院で病院の創設者である大富豪の老女の手術が行われる。だが手術室に運ばれてきた彼女は、既に何者かに絞殺されていた・・・。

まだ国別シリーズに乗り切れていません。
何が面白くないのだろう?
捜査の過程かなぁ。
キャラクターに魅力が無いのかなぁ。
翻訳の問題??

本作は前作より、犯人にドラマがあって、ラストにドンデン返し感がありました。

私は叙述トリック(登場人物の性別や事件の発生した時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者をミスリードし、読後の衝撃をもたらす)好きです。
叙述トリックは映像化が難しく、小説ならではの醍醐味だと思います。

本作は叙述トリックばかりを集めた短編集ということで、大いに期待して読んだのですが、期待しすぎました・・・。
半分はトリックというかオチに気付きました。

小説としてもちょっと軽くて私の好みではなかった。

良かったです。
タイトルも秀逸で、タイトルだけで女性達に伝わると思う。
女性の生き辛さ、葛藤、日々感じる「あれ?」という違和感。
短編小説とエッセイが収録されています。

エッセイ「ライク・ア・ガール」に出てきたエピソードが印象的でした。
アメリカの生理用品ブランドが作ったプロモーション動画。
大人の女性、男性、少年を集め、「女の子らしく走ってみて」と指示を出すと、全員がなよなよ走ったという。
そこで本物の女の子に「女の子らしく走ってみて」と言ったところ、少女たちは誇り高く全力で走って見せた。
そして、「女の子らしく走るってどういう意味?」と訊いたところ、一人の少女がこう答えた。
「できるだけ速く走るって意味」

なんか泣けました。

そして「しずかちゃの秘密の女ともだち」という短編が最高でした。
これは是非、女性はもちろん、男性にも読んでもらいたい。

エラリー・クイーンの国名シリーズの第2弾。
第1弾の『ローマ帽子の秘密』は本当に読み進まなかったのですが、今回は一気に読めました。
単に慣れたのかも。

ニューヨークの五番街にあるフレンチ百貨店。
そのショーウィンドウに展示された格納ベッドから女性の死体が発見される。
殺されたのは百貨店の社長夫人で、死体の傍にあったハンドバッグからは、不審な白い粉が入った夫人の娘の口紅が見つかる。
犯人は失踪した夫人の娘と思われたが・・・

アレをフランス白粉と表現するなんて洒落ているぜ。

エラリー・クイーンにはまれないのは、アガサ・クリスティと違い、人間ドラマが無いからなのよね。
 

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