趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

再ブレイクを果たした脚本家・斉川亜樹のもとに役所から封書が届く。
それは亜樹の叔母だという赤松三代子の扶養義務についてだった。
そんな人物は会ったことも聞いたこともなく・・・。

正直、あらすじが説明できません。
真梨さんらしいジェットコースター小説で、次から次へと登場人物が増え、リンクしているんだかしていないんだかも訳が分からなくなります。

真梨さんの小説はリーダビリティがあるのですが、混沌としていて何の話なのだか分からない。
と最近ずっと思っていたのですが、一周回って、作者伏せても真梨さんの小説だと分かる独自の文体と言えるのかもしれないと思い始めました。


良かったです。

いるいないとは、子供が、という意味です。

自分は欲しくないけれど夫が欲しがっている既婚女性。
妻が欲しがっているけれど、自分に原因があり不妊の既婚男性。
子供が嫌いな独身女性。
子供を亡くし妻とも離婚したバツイチ中年男性。
子供が出来ず、夫は養子を検討したがっているが、妻が反対しているという夫婦。

色々なパターンがありますよね。
きっと誰もが誰かに共感できるのではないかなと思います。

そう、色々な考え方があるのです。
だから、「一度は産んでみなよー」とか「お腹痛めて産んでナンボ」みたいなことを軽々しく言う人って、想像力が無いのだなぁ、もっと本を読んだり映画を観たりすれば良いのにと思います。

私が共感したのは3番目の子供が嫌いな独身女性。
最初から子どもという存在が嫌いだ、という人間に好意を持ってくれる人なんて多分いない。
だから自分が結婚することはないと思っています。

私もそう思っていました。
(私の場合は、他人の子供は好きなのだけど、自分は欲しくないというパターンですが。)
でも幸運なことに同じ考え方の人と出会え、結婚しました。

子供がいてもいなくても、結婚してもしなくても、それだけで人生の幸・不幸が決まるはずがないと思っています。
ましてや他人に決められるはずがない。


カリスマ芸術監督率いるダンスカンパニーの新作公演3日前に主演の藤谷誠が消えた。
全てをダンスに捧げてきた彼に一体何があったのか。

プロローグで誰かが殺されたことが分かるのですが、誰が殺されたのか分からないという構成です。

なお、この新作公演は旧約聖書の「カインとアベル」を基にしており、また、この舞台の美術を手掛けているのが誠の弟の豪で、二人には因果があるとリンクしています。

物語は誠の恋人、誠のダンスカンパニーの後輩、豪の恋人と、周囲の視点から描かれています。

正直、期待していた程は面白くなかったのですが、芦沢さんはよくこんなにバレエの動きを文字で表現出来るなと感心しました。

ところで旧約聖書の「カインとアベル」。
私は子供心にも理不尽に思ったものです。
父なる神と言うでしょう?
親なら子供からの贈り物は何でも喜ぶものだよね?(私の母は違いますが…。)
なぜヤハウェ(神)は、アベルの供物(羊)だけ喜び、カインの供物(収穫物)は無視したのか。
だって、アベルは遊牧民でカインは農耕民なのだから、この供物は然るべき物じゃん?
未だに理解不能だわ・・・。狭量じゃない??

『その女アレックス』(傑作!絶対に読んだ方が良い)のカミーユ警部シリーズの新作。
と言っても中篇で、時系列的には『その女アレックス』と『傷だらけのカミーユ』の間に入る第2.5作という位置付けだそうです。(私的には別冊付録のように感じました。)

パリで爆破事件が発生。直後に犯人は自分だと警察に出頭した青年ジャンは、爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金と無罪放免を要求する。

このシリーズの醍醐味は、だまし絵みたいに、最初に見えていたものがガラリと変わる構成なのですが、本作も同様。
ジャンの真の目的が切ない。
誰かに話したくなる。
「相棒」あたりのドラマで、このモチーフ使えるのではないだろうか。

「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位
「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位
「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー
三冠取った話題の本をようやく読みました。

これはミステリー業界的には『屍人荘の殺人』以来の話題作なんでしょうかね?

推理作家の香月史郎が霊媒師の美少女・城塚翡翠がタッグを組んで事件を解決していきます。
4つの中篇が収録されているのですが、正直、3篇までは大した話ではなく、何でこんなに絶賛されているのだろう?でもこのラノベな感じ、きっとドラマ化されるのだろうなぁ。史郎は長谷川博己あたりで、翡翠は浜辺美波とか?とか思いながら読んでいたら、4篇目でそう来たか!と。
真剣に読んでいなかったからか、私は普通に騙されました。

ところで相沢沙呼さん、おじさんなのね!

舞台は翌年に東京オリンピックを控えた昭和38年。
南千住で起きた強盗殺人事件と浅草で起きた誘拐事件。
捜査線上に浮上したのは子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの一人の青年だった。

長いけど、リーダビリティがあり、一気読みしました。
が、こんなに引っ張っておいて、結末これか…という残念感が。
きっとドンデン返しや裏があるに違いないと期待して読んでいたのに、まんまだった。

私、奥田さんの『オリンピックの身代金』も長いだけでピンと来なかったからなぁ。

囚人に仏道を説く教誨師の顕真は、ある日、訪れた拘置所で一人の死刑囚に目が留まる。
それは、大学時代に顕真を雪山の遭難事故から救った、無二の親友・関根だった。
人格者として知られていた友は、なぜ見ず知らずのカップルを殺めたのか。
裁判記録に浮かび上がる不可解な証言。
顕真は担当刑事と遺族に聞き込みを始め…。

設定は面白いと思いますが、展開がありきたりで先が読めてしまうのと、いかんせん、ラストの真犯人判明のくだりが雑で驚いた!
打ち切りになったドラマのようなはしょりかた。

中山七里さん、相変わらず量産されてますねー。
もう次の新作が出てますわ・・・。

銀行を舞台にした連作短編小説集です。
銀行と言ってもお金を貸す側ではなく、回収する側を描いているのは新鮮でした。

営業と管理は経営の両輪。なるほど。
「営業畑だけ歩いて支店長になったヤツは少ない。将来上に立つ行員は必ず両輪を知らなきゃならん」
そうなんだー。

債権回収の方法が斬新でした。

スルスル読めます。
が、特に何も残らず。

娯楽小説ということでしょうか。

恩田陸さんの最新刊。
ジャンル的にはホラーになるのかな。
18篇の短編集です。
もはやショートショートと言っても良いかも。

あとがきに1篇ずつ解説があり、それで腑に落ちたものもあります。
アマリリスの正体にギョッとしました。

私は恩田さんの著作を全て読んでいるので読みましたが、そうでない方には特にお薦めしません。

ファッション誌「STORY」に連載されているエッセイをまとめたもの。
私は年齢的には「STORY」世代なので、なるほどなぁと思いながら読みました。
自分が40代なんて愕然としましたが、林さんのエッセイを読むと、40代、50代、それぞれに楽しいことがあるのだなと希望が持てます。

↑このページのトップヘ