趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集です。
かなり字も大きくて、DVD特典に付いてきそうなオマケっぽい本ですが・・・
でもファンとしては押さえておきたい一冊です!

ホフマン先生はいつどこで風間塵を見出したのか?
マサルとナサニエル先生の出会い。
「春と修羅」はどのようにして誕生したのか?
他、風間塵の両親についても触れられています。
一番驚いたのは嵯峨三枝子とナサニエルがかつて結婚していたこと。
『蜜蜂と遠雷』に出てきたっけ?

一つ残念なのは明石さんが登場しなかったこと。
奏ちゃん入れるなら、明石さんのスピンオフ入れて欲しかったなぁ。

辻村さんの『ツナグ』の9年振りの続編です。

一生に一度だけ、もう一度亡くなった人に会えるとしたら、あなたは誰に会いたいですか?

ポイントは、死者側もそのチャンスは1度しかないということ。
例えばAさんがBさんに会いたいと思っても、BさんがそのチャンスをAさんに使いたくなかったら、断れるということ。

依頼人と死者を繋ぐ使者である歩美(男性)が主人公の短編集です。

連作長編だった前作の方が読み応えがありました。
短編集はサクサク読めてしまうけれど、やや物足りない。

ドラマは観ておらずです。

大手自動車メーカーの経営戦略室から横浜工場の総務部長に左遷となり、同社が抱えるラグビー部のゼネラルマネージャーを兼務することになった男が主人公です。

ラグビーという舞台ですが、ストーリー展開はいつもの池井戸作品通り。
相変わらず、とても読みやすいけれど全く深みの無い小説。

池井戸さんの『下町ロケット ゴースト』の感想に、「キャラクターが悪人は完全悪人、善人は完全善人に描き過ぎていて、さすがにこんなに単純じゃないだろうと思ってしまいます。」と書いたことがあるのですが、なんと『ノーサイド・ゲーム』の中に完全に悪人で完全に善人の人はいない的なことが書いてあり、ドキリとしました。

・・・ちがーう!
あなたは今回、善人そうに見えて悪人、悪人かと思いきや善人、という2人のキャラクターを登場させていますが、それもまたステレオタイプで単純なのよ…。

『ルパンの娘』(本も読んでいないし、ドラマも観ていませんが)の著者の最新作です。
タイトルに惹かれて読んでみました。

エリート医師の神野。
彼の浮気に悩む妻。
彼に既婚ということを隠され、結果的に不倫関係になってしまった女。
彼にかつてレイプされた女。

3人が組んで復讐するという展開。

なのですが、「ゴーンガール」の出来損ないみたいな感じでした。
設定が昭和ということを鑑みても、色々と無理があると思う。

朝井リョウさんの新作は、生き辛さを感じつつも、それでも生きてしまう(前向きではなく。極端に言えば死ぬことも出来ないから、どうしても生きてる的な)人たちを描いた6篇の短編集です。

朝井さん、次のステージに到達したのだな。
これまでの「若者たちのもがき」的な小説から、その先へ進んだように思います。

私も普段は興味が無いのにオリンピックだけ応援できるような健やかな精神を持っていれば、もっと生きやすかったのだろうなと思うので、大いに共感致しました。

新人脚本家の千尋が、海外の映画祭でも評価された新進気鋭の映画監督である長谷部香から新作の相談を受ける。
なぜ千尋が抜擢されたのか?
香の新作は実際に起きた殺人事件をテーマにしており、千尋はその事件が起きた町の出身だからである。

逆「幸せの青い鳥」という言葉が浮かびました。

うーむ・・・
湊さんが本作で何をしたかったのか分かりませんでした。
長いわりに中身が無いというか、中だるみしているというか・・・



6年前に無人となった山間の小さな集落・蓑石を復活させるべく、蓑石地区を擁する南はかま市で、Iターン支援プロジェクトが組まれ、「甦り課」が新設される。

蓑石に移住してきた人たちの間で次々と起きる事件。
例えば住民の一人が養殖していた鯉がいなくなるとか。
それを甦り課の3人が解決していく連作短編小説集です。

Iターンにまつわるミステリー。
斬新。
未だかつてあっただろうか?

ただし、切り口が斬新なのと面白いかは別の話。
米澤さんは特に学園物だとかなりささいなミステリーを取り上げることが多いのですが、古典部も小市民シリーズもキャラクターが魅力的なので気にならないのですが、これはなぁ。
正直、別に読まなくても良いかなと思ってしまった。

井上さん、『探偵が早すぎる』といい『その可能性はすでに考えた』といい、タイトルのセンスがありますよね。
本作もタイトルがキャッチーで気になっていたのですが、ドラマ化が決まり、キャストがイマイチで観る気がせず、そんでもって読むのも後回しになっておりました。

が、面白かった。

父の死により莫大な遺産を相続した女子高生の一華。その遺産を狙い、一族は彼女を事故に見せかけ殺害しようと試みる。一華が唯一信頼する使用人の橋田は、命を救うためにある人物を雇った。
それは事件が起こる前にトリックを看破、犯人(未遂)を特定してしまう究極の探偵で…。

犯人が実行する前に見破ってしまうというのが斬新で新鮮です。
敵も次から次へと仕掛けてきて飽きません。

窪美澄さんの著作は全て読んでいますが、窪さんの最高傑作の一つではないかと。
と思ったら、第161回直木賞の候補作だったのですね。
私、こんなに本も読んで映画も観るのに、文学賞も(日本の)映画賞も興味が無くて…。

1960年代の東京。
新たに創刊される男性週刊誌の編集部で出会った3人の女性。
22歳の若さで表紙に抜擢されたイラストレーターの妙子。
祖母も母も作家というライターの登紀子。
高卒でこの出版社に就職するも寿退社を夢見るOLの鈴子。

3人の人生が描かれていくのですが、熱量がすごい。
そして面白い。
この時代、どれ程に日本の女性の生き方が変わっていったか。

一方、50年経ってもやはり男社会で、女性が働くことが困難であるのはあまり変わっていないなとも。

「anan」の人気連載である「美女入門」のPART17です。

カレー沢さんのエッセイへの投稿にも書きましたが、エッセイは技術なのですよ。
スルスル読めるって、それはもう作者の手腕に他ならない。
例えば酒井順子さんのエッセイも読んでいたのだけど、どうしても引っかかって読みにくい。なので最近は読むのを止めてしまいました。

何が言いたいかというと、林真理子さんは匠だということ。

イギリスのハリー王子の結婚についてのエッセイ内で、
やっぱり今、日本でいちばんの王子さまは、小泉進次郎さんでしょう。
もし結婚が決まったら、どんな騒ぎになるか目に見えている。
おそらく、美貌、性格、頭脳、すべてに満点の女性だろうな。

という記述があり、さすがと思いました。

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