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映画

全編ワンカット映像という手法をとった本作。

どうやって撮ったんだろうとは思いましたが、やっていることは「走れメロス」で何の捻りもなく、面白くはなかったです。

ただ、目の前に「パラサイト 」と「1917」の脚本があったとして、出来栄えは不問という大前提のもとにですが、「パラサイト 」は撮れる気がするんですが、「1917」はどうやって撮れば良いのか見当もつかないので、そういう意味ではゴールデングローブの監督賞がサム・メンデスだったことは説明がつくかもしれないなぁと。

でもまぁ、そもそも面白くないからなぁ。

ワンカットで撮るってすごいことですが、それが逆に色々なことの足枷になり、面白くならないのなら、本末転倒だなと思いました。

あと、コリン・ファースがどこに出ていたのか全く分からなかったワ。


3.5点
https://www.1917-movie.jp/ 

全く観るつもりが無かったのですが、予告を観たら面白そうだったので観ることに。
結論。
予告の方が面白い。

え?ていうか、ミュージカルなの!?
という程ミュージカルシーンが多く、大したストーリーではありません。
逆に大したストーリーじゃないから、ミュージカルにでもしないと映画的にならないだろうと思ったのかもしれませんが、それは安易だと思うなぁ。

でもまぁ、山崎賢人がかっこ良いからもうそれで良しとします。
私、「氷菓」や本作のようなクールな役の時の山崎賢人がものすごく好きだと気付いた。
(山崎賢人じゃなきゃ3点だけど。)

3.5点
https://wotakoi-movie.com/

予告の方が面白かったなぁ。

「スター・ウォーズ / 最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が監督・脚本を手掛けたミステリーもの。

世界的なミステリー作家であるハーランが、85歳の誕生日を迎えた翌日に遺体で見付かる。
自殺かはたまた殺人か。

ハーランの曲者揃いの家族達がだまし合うって、だまし合ってはいないよなぁ。
確かに人間模様はドロドロしていますが、構成やトリックに驚きはそんなに無い。
アガサ・クリスティを読み慣れている人には新鮮さも無い。

まぁ確かにアガサ・クリスティに捧げると謳っているのは嘘じゃないのでしょう。

3.5点
https://longride.jp/knivesout-movie/ 

藤原竜也はとても映画的な俳優だと思っているのですが。

本作はなぁ・・・。

脚本が雑だよね。
頭脳戦になっていないし、最後のジャンケンはやる必要無いよね。
ジャンケンさせたいというのがありきになっているなと。

ラスボスが福士蒼汰というのもかなり弱いよね。

あと、カイジとペアを組むことになった加奈子役の関水渚って、誰?

いつも思うのだけど、カイジはこんなに頭が良いのに、なぜいつも底辺にいるのだろう。

そして、映画「カイジ」の1作目が公開された10年前より、日本が本当に貧しくなっているので、あまり笑えなくなってきたというか、気持ちが沈みました。

日本は品質の高い物を安く売っているから利益率が低い。
利益率が低いから給料が上がらない。
日本人が安い賃金で作った品質が高くて安い商品を外国人が買っていく。
中国人の爆買いに喜んでいる場合じゃないよ。ほんと。


3点
https://kaiji-final-game.jp/ 

昨年は邦画が豊作な一方、外国映画が不作だなと思ったのですが、今年は一転。
「フォードVSフェラーリ」「リチャード・ジュエル」「パラサイト」と良作が続いています。
その中でも本作「ジョジョ・ラビット」は頭一つ抜きん出ていると思います。

舞台は第2次世界大戦下のドイツ。
青少年集団ヒトラーユーゲントに入団したいじめられっ子の10歳のジョジョは、想像上の友人であるアドルフ・ヒトラーを頼りに、一人前の兵士を目指していた。
だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。
ある日、ジョジョは母親が屋根裏匿っていたユダヤ人の少女を発見する。
彼女と交流を深めるうちに、ナチスへの忠誠心が揺らぎ始め・・・。

戦争映画なのにしみったれていない。
お涙頂戴ものではないのに、温かい涙が溢れる。

映像は可愛いし、とにかく台詞が素晴らしい。
結構、毒っ気もあるのですが、ユーモアのセンスが秀逸で、笑ってしまう。
監督・脚本を務められたタイカ・ワイティティがコメディアンでもあることが活かされているのだと。
更にワイティティは、ジョジョの想像上の友人であるアドルフ・ヒトラーも演じています。
すごい。オールマイティすぎる。

結構ショッキングな展開もあり、温かさと現実の残酷さを巧みに織り交ぜているなぁと思います。

ジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイヴィスがキュート。
少年の揺れ動く心情と成長を見事に演じ切っています。

ジョジョのお母さんを演じたスカーレット・ヨハンソンは新境地ではないでしょうか。
そして大尉を演じたサム・ロックウェル!
「リチャード・ジュエル」の見た目冴えない弁護士とは別人のセクシーさ。すごいなぁ。本人がどんな人なのか全然分からない。

最後に。
こういうところで使われるのがDAVID・BOWIEなんだよなぁと、嬉しくて飛び上がりそうになりました。

4.5点
http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/

ワタクシ、高校生の時にロンドンでミュージカル「CATS」を観たのですよ。
英語が分からなくてストーリーが全く分からなかったのですが、本日、字幕で分かりました。
ストーリーが無いということが。

ストーリーと言えるようなストーリーが無いので、LIVEならコンサートのように音楽を楽しめるから良いと思うのですが、映画だときつい。
ものすごく長いミュージックビデオを見させられているようだった。

しかも舞台をそのまま撮影しているような感じなので、映画化する意味があったのかなぁと。

良かったのは、ヴィクトリアを演じたロイヤルバレエ団のプリンシパルであるフランチェスカ・ヘイワードが美しかったことかな。

個人的にはジェニファー・ハドソンの「Memory」は野太すぎた。

生理的に受け付けないという声も多いこのビジュアルは、予告編を何度も見ているうちに見慣れました。


3点
https://www.cats-movie.jp/
 

「殺人の追憶」「グエムル」「母なる証明」「スノーピアサー」のポン・ジュノ監督の最新作。
第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
第92回アカデミー賞でも作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞・国際長編映画賞にノミネートされています。

半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。
留学することになった友人の頼みで、長男のギウは大学生と身分を偽り、友人の代わりに富豪の高校生の娘の家庭教師となる。

ギウをきっかけに、キム一家はタイトル通り、この富豪一家に寄生していくという話です。
面白かったです。
映像にとても力があり、見入ってしまいました。
が、「ジョーカー」「万引き家族」と同じく、共感は出来ない。
〈格差〉って悪なのですか?

カンヌ国際映画祭では「わたしは、ダニエル・ブレイク」以降、「万引き家族」「パラサイト」と、社会的弱者(という言葉がそもそも私は嫌い)を描いた映画がパルムドールを受賞する傾向にあります。
私はこれに、世界5大ミスコン全てで黒人女性がグランプリを受賞したのと同じ違和感を覚えます。

楽してズルして稼いでいる人って殆どいないと思うのです。
もし楽してズルして稼いでいるとすれば、それも能力で、誰にでも出来ることではない。

私もお金持ちを羨ましいと思うことはありますが、妬ましい、ズルい、寄生させろとは思わない。
彼らはものすごい税金を払ってくれて、雇用も創出しているのだから、むしろ感謝ですよね。

北朝鮮でもカーストのあるインドでもなく、現在の資本主義国です。
貧しい家に生まれても、学歴が無くても、成功している人たちはたくさんいます。
つまり、あなたの今いる場所が、あなたの能力と選択の結果だということだと思うのです。

「パラサイト」の長男は、徴兵前に2回、徴兵後に2回と4回も大学に落ちているという設定なのですが、ポン・ジュノは本当は何を描きたかったのだろう?
これがソウル大学を出ているのに就職先が無いという設定なら、もう少し社会が悪いと同情できるのかもしれませんが、4回も落ちているって、もう自業自得としか思えない・・・。

逆境を乗り越えて苦労の末に成功した人たちを映画化した方が未来に繋がると思うのですけど、自分には出来ないような血の滲むような努力をして成功した人を見たくない人も多いかもしれませんね。


4点
http://www.parasite-mv.jp/

 

イーストウッド監督の最新作。
最近観た「フォードVSフェラーリ」と同じく実録ドラマです。

1996年のアトランタオリンピックで爆破テロ事件が発生するが、警備員のリチャード・ジュエルが爆弾の入ったバッグを発見したことで、多くの人々の命が救われた。
一躍ヒーローとなったリチャードだったが、FBIは爆弾の第一発見者だということを理由に彼を容疑者として逮捕する。

FBIアトランタ支局の捜査が酷いのなんの。
証拠が無いどころか、物理的にリチャードが爆破することは不可能なのに、一度振り上げた拳はおろせないのでしょうね、リチャードをどうにか犯人にしようとする。

本作にはメディアリンチというテーマもあり、この映画が公開されることで、捜査官のトム・ショウとダン・ベネットが嫌がらせを受けたら皮肉だなと思ったのですが、残念ながら、フィクションのキャラクターのようです。(あの女記者も同様。)

リチャードを演じたポール・ウォルター・ハウザー。
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」で我らに衝撃を与えた、あの「4歩先を読む」彼ですよ!
素晴らしいキャスティングだわ。さすがイーストウッド、目の付け所が素晴らしい。

目の付け所と言えば。
本作は力のある実話をきっちり撮ったという感じで、脚本(構成)や演出が特に秀でている訳ではないと思うのですよ。(と言ったら、イーストウッド信者に怒られそうですが…。)
イーストウッドは題材(たいてい実話)の目の付け所が上手いのだと思います。

4点
http://wwws.warnerbros.co.jp/richard-jewelljp/index.html

面白かったです。
1966年の「ル・マン24時間レース」をめぐる実話を描いた伝記映画です。

フェラーリ買収に失敗したヘンリー・フォード二世は、総力を上げてル・マンでフェラーリを打ち負かそうと決意し、キャロル・シェルビーにマシン開発を依頼する。
シェルビーはアメリカ人で初めて「ル・マン」を制した元レーサーで、引退後、カーデザイナーとして成功を収めていたのだ。
シェルビーは自動車整備工場を経営しながらレースに参戦していたイギリス人レーサーのケン・マイルズと組み、マシン開発とル・マンに挑戦する。

タイトルやポスターの“絶対王者に挑んだ男たちの奇跡の実話。”というコピーから、『下町ロケット』的な展開を予想していたのですが、むしろ敵はフォード自体で。
フォードのシェルビーとマイルズへの扱いが酷くて酷くて。
全く予備知識無く観たので、ラストの展開にワナワナして怒りで震えた。

私は本作を観て、「絶対にフォードの車は買わない」と誓ったよ。
#フォード不買運動 だわ。

それにしてもケン・マイルズの人生はとても映画的で。
なぜもっと早く映画化しなかったのだろう?と思ったのですが、技術的にやっと映画化できるようになったということでしょうかね。
ル・マンのくだり、映像も音も本当にすごかった。



4点
http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/

面白かった。
洋画で久々に面白かった。

シリアルキラーの語源となった稀代の殺人鬼テッド・バンディを描いた実録もの。
1974年から78年にかけて、7つの州で30人の女性を殺害。(本当の被害者の数はいまだ分かっていない。)
それなのに刑務所にはたくさんのファンレターが届く程、魅惑的なカリスマ性を持っていたという。
更に大学で法律を学んでいたこともあり、自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げたそうな。

このテッド・バンディをザック・エフロンが演じているのですが、役を作りこんでいて凄く良かった。

テッド・バンディには長年付き合っていたリズという恋人がいたのですが、これが不思議なのですよね。
リズはシングルマザーだったのですが、彼女にもその娘にもテッドは良い人で。
なのに裏ではこれだけの女性を殺していた。
なぜリズは殺しの対象にならなかったのだろう?
この辺りが解明されているとスッキリするのですが、実録ものだから創作は出来ないもんね…。

原題がインパクトあります。
Extremely Wicked,  極めて邪悪
Shockingly Evil and Vile  衝撃的に凶悪で卑劣

4点
http://www.phantom-film.com/tedbundy/

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