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映画

舞台は2000年代初頭の大阪。
「ハロー!プロジェクト」に青春(というか人生)を捧げる劔(松坂桃李)と仲間たちのお話。

タイトルの通り、ハロプロに夢中だった「あの頃。」の日々を描いており、起承転結は無く、前半は面白かったけど、後半はややグダグダしているように感じましたが、松坂桃李は最高でした。

初めて「桃色片想い」を歌っているあややを見た時の釘付け感、見事だったわー。
分かるわー。私もビクターのCDラジカセのCMでBUCK-TICKの「JUST ONE MORE KISS」を観た時、カセットテープのCMでボン・ジョヴィの「Livin' on a Prayer」を観た時、時が止まったもの。

ストーリーはアレですが、あの頃。がキラキラしていた感や、俳優陣が心底楽しんでオタクを演じている感は良かったです。

それにしても、これだけ売れても白ブリーフ1枚になれる松坂桃李さんは素晴らしい。
絶対、性格も良いと思うの。知らんけど。

3点
https://phantom-film.com/anokoro/index.php

「新聞記者」の藤井道人氏が監督・脚本で、製作は「あゝ、荒野」「新聞記者」「MOTHER」などミニシアター系でヒットを飛ばしているスターサンズの河村光庸氏。

個人的には「新聞記者」は刺さらなかったし、ヤクザものの映画は好きじゃないので観るつもりはなかったのですが、時間調整のため鑑賞。

組長の危機を救ったことをきっかけにヤクザの道に入った山本賢治の1999年、2005年、2019年を描いています。

どうして男ってヤクザ映画と忍者映画を作りたがるかなぁと常日頃から思っている訳ですよ。
でもって、ヤクザ映画に出演する俳優陣って、やけに悦に入って気持ち良さそうで。「どうせ本物のヤクザに絡まれたら、真っ先に逃げるだろうに」と私は白けた気持ちになる訳ですよ。

本作もそうなんですが。
でも他のヤクザ映画と違って、美化していないのが良いね。

賢治は兄貴の身代わりで2005年に刑務所に入り、14年後の2019年に出所するのですが、その頃にはヤクザを取り巻く環境が激変し、シノギも減って、ヤクザでは食っていけなくなっているのです。

そうだよねぇ。上下関係厳しいし、割りに合わない仕事だよね。今の若い子でヤクザになりたい子なんているのかしらん。私は土日は休んで、毎年サントリーニ島とかで休暇を過ごしたいもんね。

一つ引っかかったのは、中学生の女の子は、突然現れて家に転がり込んできた母親の恋人をあんな風に受け入れませんよ。受け入れるの100人いて2人とかでは。これは男が書いた脚本だと思ったね。

綾野剛さんはいつも通り上手。
磯村勇斗さんを初めて見たんだけど、結構やるじゃないの。

3.5点
https://www.yakuzatokazoku.com/ 

菅田将暉は大好きなのですが、映画「糸」が全然ダメだったのでちょっと警戒していたのですけど、脚本が坂元裕二さんなので薄っぺらい恋愛モノではないだろうと思い直し、観に行きました。

坂元さんは「東京ラブストーリー」から今でも活躍されていて凄い脚本家だなぁと思います。
私は「最高の離婚」が一番好きです。
結夏が光生に書いた手紙に号泣しました。今ネットで全文検索して読んだら秒で涙出ました。


本作は麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の出会ってから別れまでの5年間を描いています。
終電を逃したことがきっかけで偶然に出会い、好きな作家・映画・音楽が一緒で意気投合し付き合い始め、同棲。でも就職したことですれ違っていき…。

坂元さんらしい会話劇です。
この不自然な台詞みたいな会話が苦手な人(うちの夫)もいると思いますが、私は好き。
前半は「ビフォア・サンライズ」を思い出しましたが、後半のビターさんは「ブルーバレンタイン」や「ふたりの五つの分かれ道」を思い出しました。

麦は夢だったイラストレーターを諦め物流会社に就職し、映画は観なくなり、読む本は今村夏子ではなく自己啓発書に変わっていく。
絹はそれを悲しみ、二人の関係性が変わってしまったと思うけど、麦は二人が一緒にいられるために働いて稼がねばと思っている。
お互いを変わらず想っているのに、この見ているものが違う感じに共感。

ところで、二人はサブカル好きというより、カルチャーが好きなのです。
だから出てくるタイトルも押井守や「シン・ゴジラ」はまだしも、今村夏子や「クーリンチェ(少年殺人事件)」や早稲田松竹とわりと高尚。
大根さんの作品もこういうサブカル要素があるけれど、この高尚さが坂元さんっぽい。

という訳で、ベタな恋愛モノではないのに、予想外にヒットしていますね!
東京テアトルとリトルモアの配給でこれだけ当たったの久々では。

4点
https://hana-koi.jp/

去年の10月頃に突如、邦画を観るのが嫌になって、特に読んだことがある原作の映画は観るのやめようと思ったのです。島本理生さんの著作は全て読んでいるので、もちろん本作も読んでいるのですが、中村倫也を見るために映画館へ。

画家の父親を刺殺したアナウンサー志望の女子大生・聖山環菜。
彼女を取材することになった公認心理士の真壁由紀と担当弁護士の庵野迦葉。

なぜ環菜は父親を刺殺したのか。
環菜は両親との間に問題を抱えていて、由紀も同様のトラウマがあり、環菜にシンクロしていきます。
さらに迦葉も母親とのトラウマがあり、観ていて辛いものがありますね。
ミステリーというより社会派なのではとも。

北川景子って、映画向きの女優じゃないよなぁと思っていたのですが、こんなに演技できるのね!
ただし、あのシーンでシャツを着たままなのは頂けない。
寺島しのぶも沢尻エリカも二階堂ふみも必要あったら脱ぐのを厭わない。(売れたら後にそのシーンをカットした常盤貴子という例もあるけれど。)
スポンサー絡みで脱げないなら、シャツを着たままでも不自然ではない演出を堤監督がすべきだったと思う。

芳根京子も熱演でしたし、中村倫也も良かったし、あと窪塚洋介はやっぱりかっこいいなぁと思いました。
堤監督なので、特に抜けの無い安定した演出。

まだアップしていませんが、「花束みたいな恋をした」同様、「ファーストラヴ」というタイトルはミスリードしているかも。原作知らず、下調べもせず、北川景子と中村倫也の恋愛ものを期待して観に行く人がいませんよう。(まぁさすがにいないか。)

3.5点
https://firstlove-movie.jp/

私は師匠の是枝裕和監督より西川美和監督の方が好き。
どちらも社会派なテーマを扱うけど、是枝監督はどこか教科書っぽい。
西川監督の方が良い意味で身も蓋もない描き方をする。

で、本作。
宣伝コピーの「この世界は 生きづらく、あたたかい。」がまさに本作を表しています。

かつて組にも所属していた元殺人犯・三上が出所後、まっとうな生き方をしようともがく話です。

三上は怒りと暴力を抑えられない瞬間湯沸かし器みたいな性格で、この世界が生きづらいのは社会のせいではなく、本人に問題があると思いました。
という点で、私はあまり本作に共感できず。

キムラ緑子さん演じる極妻の台詞が印象的でした。
「シャバは我慢の連続。我慢したところで楽しいことは少ない」というような内容。
そうなのよ。法律とルールを守って一生懸命働いても、報われることは少なくて、幸せじゃないのよ。
だから法律やルールを守らない人たちに不寛容になってしまう。もし自分がものすごく幸福だったら、他人のことにイライラしないと思うもの。だから自分に無関係の他人の不倫をあんなに叩くんでしょうね。でもそれって自分が幸せじゃないと吹聴するのと同じことだから、やめた方が良いと思う。

脱線しましたが、そんな三上が周囲のあたたかさに触れ、更生しようとする訳です。

まぁ、うまくまとめたなぁという感じで、正直、西川監督の最高傑作とは思えなかった。

役所さんはやはり上手いなぁと改めて思いました。
3.5点と思ったけど、役所さんの演技に4点。


4点
https://wwws.warnerbros.co.jp/subarashikisekai/

とても面白かったです。
見事な脚本!!!
脚本に携わったことがある人なら分かると思いますが、これはなかなか作れないですよ。
私、書き起こしたいと思ったもの。

主人公に次から次へと枷が増えていくのですが、それが全く段取りっぽくないのが凄い。
ちょっと状況が違いますが、例えば、映画「るろうに剣心」(あの佐藤健は好きなんですが)。
一人ずつ順番に敵が現れるのって不自然だなと思いません?勝ちたいならみんなで攻めろよと思いません?こういうのって映画としての段取りだなぁと思いません?
そういう違和感が全く無い。
このエピソードの積み上げ方はまさに技術ですよ。
そして伏線もよく考えられている。

どうやって脚本書いているんだろうと思いながら観ていたのですが、そうだ、監督が脚本も書いているんだよね。
脚本から映像、(頭の中の)映像から脚本、これを行ったり来たりしながら書いたのではないかと思いました。

映像も素晴らしかった。
貧乏臭い画が1カットも無い。

特にインパクトがあったのはカーアクションで、ゾンビの大群をまるで雪掻きのようにズザザザザーっと押し倒していく様、そして運転手が少女というのも新しい。

今の日本の監督でこれを撮れる人はいないと思いました。
「AI崩壊」とかになっちゃうんだよなぁ…。

個人的には「パラサイト」より映画としての完成度は高いと思います。

「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観ていなかったとしても、繋がってはいないので大丈夫です。
あと、ホラー苦手な人も大丈夫なはず。
今回、ゾンビはもはやロボットみたいなもんで、本当に恐いのは人間という話だから。


4.5点
https://gaga.ne.jp/shin-kansen-hantou/

コロナ禍がこんなに続くとは…。
とは言え、私は元々、人混みも大人数の飲み会も嫌いなので、殆ど生活は変わらず。
年収は減りましたが、逆にコロナ禍だからこそ出来たこともありました。

テレワークで週1出社となり、通勤時間が浮いたので、映画を観まくりました。
〈米映画協会〉〈英BBC〉〈米Yahoo!〉〈エンパイア誌〉〈Time Out誌〉等が発表したベスト100をExcelで一覧にしまして、何で観られるのかを調べました。
〈Amazon〉〈U-NEXT〉〈Netflix〉での配信では限界があり、時代に逆行して〈TSUTAYA DISCAS〉と〈DMMレンタル〉の会員になり、しまいにはTSUTAYA渋谷店のプレミアム会員になりましたよ。

という訳で、2020年に観た映画は191作品でした!
内訳は映画館が38作品で、配信+レンタルが153作品です。
いつかマイベスト100をまとめようと思っているので、今回は映画館で観た新作のベストのみ記載。
【洋画】「ジョジョ・ラビット」
【邦画】「コンフィデンスマンJP  プリンセス編」

続いて本です。
映画を優先したので減りまして、2020年に読んだ本は80タイトルでした。
新刊で良かった3タイトル。
伊坂幸太郎 『逆ソクラテス』(集英社)
井上荒野 『そこにはいない男たちについて』(角川春樹事務所)
アンソニー・ホロヴィッツ 『カササギ殺人事件』(東京創元社)

あとは萬斎さんの公演に21回行き、バレエはスタジオが休みだった4-5月を除いて月8回行き、4つの美術展に足を運びました。

海外には行けませんでしたが、北海道・秋田・軽井沢・名古屋・岐阜・大阪・京都・福岡・佐賀・長崎・熊本と国内は結構行ったなぁ。

今年の映画館見納めは「シン・レッド・ライン」「ツリー・オブ・ライフ」のテレンス・マリック監督の「ソング・トゥ・ソング」です。

何がすごいって、奇跡のキャスティングですよ。
ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンって、こんなことあって良いの!?レベルですよ。

舞台はテキサス州オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、自分を救ってくれるだろうと大物音楽プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と関係を持っている。ある日、パーティーで売れないソングライターのBV(ライアン・ゴズリング)と知り合い、恋に落ちる。一方、クックはフェイに未練を持ちながらも、ウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を口説き始める。

と書きましたが、ストーリーはあってないです。点描っぽい。
なんじゃこりゃ?と思う人もいると思います。

その代わり、とにかく映像が美しく、どこを切り取ってもポスターになりそう。
ひたすら美しい映像とオシャレな音楽に浸る映画です。
個人的には全く退屈しなかった。

あってないようなストーリーですが、思ったことがあります。
4人とも、愛することではなく愛されることばかりを求めている。
でもそれでは多分、幸せにはなれない。
だって、相手が自分をどう思っているかなんて、本当のところは絶対に分からないから。
だからそれを求めると、ひたすら不安になるだけだ。
確かなのは自分の気持ちだけ。
見返りを求めず相手を愛し、相手を愛することで幸せな気持ちになれるかどうかだと思う。

ところでテレンス・マリック監督は77歳!
ウディ・アレン監督(85歳)の最新作「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」を観た時も思ったけど、この歳でこんなにオシャレなものを撮れるところがすごい。
これが山田洋次監督だと「家族はつらいよ」になってしまう。

3.5点
https://songtosong.jp/

「スパイの妻」以来の映画館での邦画鑑賞です。
なんか「罪の声」とか「望み」など、読んだことのある原作の映画を観たくなくなっちゃったんですよねぇ。
「約束のネバーランド」は2巻までしか原作を読んでいなかったので、どんなもんかと観てみました。

まぁこうなるよねという構成(ストーリー)とクオリティでした。
なので特にガッカリも、感想も無く。

浜辺美波以外の主要キャスト2人(ノーマンとレイ)、初めて見る子だなと思って調べてみたら、二人ともスターダスト。・・・北川景子のバーターか。

レイを演じた城くんとやらが活舌悪くて演技も下手で、平川監督は途中で嫌になったろうなと思いました。

北川景子もあんまり演技上手くないけど、この無表情&張り付いた笑顔な感じは良かった。

3点
https://the-promised-neverland-movie.jp/

2ヶ月振りに映画館で映画を観ました!
なんか10月中旬に突然、「もう邦画は観たくない!」と思ってしまい、秋頃にたくさんの邦画が封切りされましたが「スパイの妻」(これもイマイチだった)以降、全く邦画を観ておりません。
でもって洋画はことごとく公開延期になったから、2ヶ月も空いてしまった。

前置きが長くなりましたが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督の「魔女がいっぱい」を観てきました。
「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダールが原作です。

「チャーリー~」同様、毒っ気があるのが良いです。
私は子供の頃からジブリの「これを良いと思えない奴は心が冷たい」という踏み絵感が苦手で。

なんか魔女の三本指といった身体的特徴を差別的と批判している人がいるそうで、アン・ハサウェイが謝っていましたが、なんだか全く本質が分かっていない批判ですよね・・・。

魔女にネズミに変えられてしまった3人の子供が、ネズミの姿で魔女達の悪だくみを防ごうとするという単純な話なのですが、ラストで驚いた!
これはもう子供向け映画の常識を覆すラストですよ。
誰かに話したい!と思って、もう2人に話した。
(ワーナーさんネタバレしてすみません。)

アン・ハサウェイが振り切った演技をしていて良かったです。


3点
https://wwws.warnerbros.co.jp/majo-movie/

 

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