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映画

黒沢監督が本作でヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞(監督賞)を受賞されました。
元々はNHKBS8Kで放送されたテレビドラマを劇場版として公開したのですね。

1940年。神戸で貿易会社を経営する福原優作は、訪れた満州で国家機密に関わる衝撃的な事実を知ってしまう。正義感に駆られた優作はこの事実を世界に知らしめるべく秘密裡に準備を進めていた。夫の秘密を知った妻・聡子は…。

私もよく、正義と個人の幸福について考えることがあります。
正義を貫き、他者を助けたとしても、その助けた人が明日交通事故で死ぬかもしれない。
それは極端だとしても、人は必ず死ぬのです。
一度しか生きられないのだから、別に大義や正義なんてどうでも良くて、自分の幸せを追求すべきでは。
いや、一度しか生きられないのだから、他者のために生きるべきでは。

私も正解は分かりません。
まぁ、全員が前者になったら享楽的で殺伐とした世界になってしまうと思いますが。

黒沢監督作品の中では一般受けする内容。
とは言え、黒沢監督らしい、ホラー映画じゃないのにホラー映画みたいな演出も何か所かで見られました。

私、黒沢監督信者ではないので、あまり期待していなかったのですが、悪くないなと思いました。
銀獅子賞とまでは思えませんでしたが・・・。

いちゃもんみたいですが、優作、聡子、優作の甥、そして聡子の幼馴染の憲兵分隊長までも、全員があまりに優等生的に想定通りの行動なのが気になりました。
人ってもっと自分でも思ってもいないような行動をしちゃうもんだけどねぇ。
最近だとグザヴィエ・ドラン監督の「マティアス&マキシム」みたいに。

3.5点
https://wos.bitters.co.jp/index.html
 

ヴェネツィア国際映画祭で途中退場者が続出したが、同時に10分間のスタンディングオベーションを受けたというチェコ映画。

第二次大戦中にナチスのホロコーストから逃れるため、たった一人で田舎に疎開したユダヤ人少年。
最初の預かり先の老婆が亡くなってしまい、家に戻ろうとして漂流する一種のロードムービーです。

いやはや残酷で、はっきり言って不快でした。
少年が次々に残酷な目に遭う+人間の残酷さを目の当たりにするのですが、内容が実に露悪的。
私はとにかく動物が残酷な目に遭うのは観たくないんだわ。(ベジタリアンじゃないので綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、生きる為ではない虐待としての殺生は耐え難い。)

ところで。
殆どの戦争の原因が宗教だよね。
宗教で世界が平和になったことはいまだかつて無いよね。
教会に通っている人がこんな残酷なことするって、一体聖書で何を学んでいるんだと本作でも思ったわ。

2点
http://www.transformer.co.jp/m/itannotori/ 

私もざっくり同世代で韓国育ちなので、原作も読み、映画も観ましたが、原作の方が良かったなぁ。

原作のレビューはこちらから
http://tomosan63.blog.jp/archives/37767768.html

原作の方がもっと、韓国では受験や就職や結婚や育児でどれだけ男性が優遇され、女性が理不尽な目に遭わされるかが書き込まれています。
映画は殆どが現在パートで過去のエピソードが少ないのと、キム・ジヨンの夫は良い方だと思うので、あんまりキム・ジヨンが大変そうに思えず、映画だけ観ると、なんでこれで病んじゃうんだろう?と思う人もいるのではないかと。

3点
http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/

我らがグザヴィエ・ドラン監督の最新作が公開されました!
今回は主演も務めています。

幼馴染のマティアスとマキシムは、仲間の妹に頼まれ、彼女が撮る短編映画でキスシーンを演じることになる。そのキスをきっかけに、互いの気持ちに気付き始め・・・。

〈その瞬間、恋に変わった。〉
というコピーが素晴らしいね。

マティアスには婚約者もいて、自分の気持ちに動揺し、中学生みたいな行動を取ってしまう。
一方、マキシムは2年間オーストラリアに行くことが決まっており、このまま友達のままで旅立とうと思っている。

ストーリーがどうこうという映画ではありません。
マティアスとマキシムの二人の心の動きを観る映画です。

特にマキシム演じるドランが素晴らしい。
台詞で説明せず、表情でこれだけ感情を伝えられるのはすごい。

そしてラスト!
あのラストについては観た人と話したいです。


3.5点
http://phantom-film.com/m-m/ 

クリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET」を観て来ました。

クリストファー・ノーラン監督は、「メメント」「インセプション」「ダンケルク」など、〈時間〉という目に見えないものをどうやって映像化するかに挑戦し続けている監督だと思います。

本作は、〈時間〉そのもの、タイムトラベルものです。

特殊部隊員の〈名もなき男〉が、未来から〈時間の逆行〉という装置を使ってやって来た敵と戦い、第三次世界大戦を止めよという指令を与えられる。

タイムマシンで過去に行く映画は数えきれないくらいありますよね。
でもそれは、過去のある地点からは、時間に対して順行しますよね。
本作の新しいところは、過去のある地点に向かって逆行するということです。
順行している普通の人たちからは、逆行している人たちの動きは逆再生のように見えると。
順行している人と逆行している人が入り混じるという映像には驚愕しました。
どうやって撮ったんだろう・・・。
逆再生して合成しているのかと思ったのですが、どうやら本当に俳優に逆再生の動きをさせているようです・・・!!!

難解だというコメントを目にしますが、ざっくりとしたストーリーは難しくないのです。
でも1シーン1シーン、誰が順行していて誰が逆行しているかなど、細かく状況を把握しようと思うと1回観ただけでは理解できないですね。

そして、面白かったか?と聞かれると、正直、映像とこれに挑戦したことは凄いと思うけれど、すごく面白かったとは言えない。個人的には前作の「ダンケルク」の方が断然好き。

音響効果がすごかったなぁ。2割増しになっていると思う。
「ダンケルク」に続いて、アカデミーの音響編集賞を取るのではないかと。

なお、製作費は、な、な、なんと、2億2,500万ドル(235億円)ですってよー!
本物のジャンボジェットを爆破しているんですよーー!!



4点
https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/index.html
 

映画の場合、お客さんには実話かどうかってあまり関係無いと思うのですよ。
実話を重視するならドキュメンタリーを観るべきで、映画である以上、面白いかどうかが全てでは?
実話っていうとなんか過剰評価されがちですが、もしこれが実話じゃなくても面白いと思えるかどうかが映画には重要だと思うんですよね。

2003年、イラク戦争開戦の機運が高まる中、イギリスの諜報機関GCHQで働くキャサリン・ガリンは、NSA(アメリカ国家安全保障局)からのメールに愕然とする。それは英米がイラク侵攻を強行するため、国連安全保障理事会のメンバーに対するスパイ活動を指示するものだった。憤りを覚えたキャサリンは元同僚の友人にメールのコピーを託す。

・・・キャサリンって何かしたっけ??
〈イラク戦争を止めようとしたある女性の衝撃の実話〉というキャッチコピーになっていますが、キャサリンにそんな覚悟なかったよね??
元同僚にコピーを託したものの、すぐに後悔して、無かったことにしてくれと頼みに行ったけど、覆水盆に返らず状態で、メールは新聞社に渡ってしまっただけ。
後は新聞社の人たちが頑張った。

という訳で、そういう事実があったんだという点では面白かったですが、映画として面白いとは思えず。脚本も演出も秀でた部分は特に無し。

常々思っていますが、「おっさんの面子が世界を滅ぼす」よね。
おっさんのDNAから面子を除去したら、ものすごく良い世の中になると思う。

3点 
http://officialsecret-movie.com/

ジョニー・デップ演じる大学教授リチャードは、肺がんで余命半年を宣告される。
更に妻が勤めている大学の学長と不倫していることが発覚し・・・。

ストーリー的にはよくある展開。
余命半年となった主人公が、好きなように生きて行くと。

ところどころ台詞が良かった。

存在しているだけではダメ、生きるんだ的な台詞が刺さりました。

でも、どれだけ頑張ったって、どうせ死ぬんだから、必要以上に頑張らず、好きなことをしながらストレスをなるべく少なくして何となく生きていっちゃダメでしょうか?とも思う。

ジョニー・デップの演技が良いとはあまり思わなかった。
普通の人の役に違和感を覚えるという残念な状況。



3点
http://goodbye-richard.jp/ 

凡庸な脚本と演出。
本編より予告の方が良いです。

平成元年生まれの男女の13歳から31歳(平成から令和へのまたぎ)までを描いているのですが、ストーリーが一本線で、縦糸も横糸も無い!
ネタバレになるので詳細は書きませんが、次から次へと不幸が起こり、すれ違いの連続。

私からすると出来事追いのダメな脚本。
作り物感に白けてしまい、不幸のオンパレードなのに泣けない。

と言うか、私は〈自分が辛い〉という話では泣けないんだと気付いた。
だって、自分の人生が辛いのなんて当たり前では?
自分だって辛いのに他人を思いやれる、他人のために自分を犠牲にできる、ということで初めて泣けるんだと思う。


2.5点
https://ito-movie.jp/
 

私、そもそも行定監督作品は全く好きではないし、又吉さんの小説も『火花』で嫌になってその後は読んでいないのですが、山崎賢人が好きなので、観てみました。

まぁありがちな、自意識が過大した売れない劇作家と、彼を生活面で支える彼女の話。
劇作家はどんどん調子に乗って彼女に甘えるという子供でも思いつく展開。

地獄のつまらなさでした。
観る人のことを全く考えていない雰囲気ものの自己満映画。

そもそも、何で映画化しようと思ったのか。
何でこんなつまらないもので、他人の時間やお金を奪おうと思うのか?
こんなつまらないものを世に送り出して、申し訳ないと思わないのだろうか?

行定さんはこんなつまらないもので他人を巻き込むのやめて、紙芝居でも作ってろと本人に直接言いたいです。


https://gekijyo-movie.com/ 

富豪で天才科学者であるモラハラ夫・エイドリアンから逃げたセシリア。
その後、エイドリアンは自殺し、セシリアは真の自由を得たかと思っていたが、セシリアの周囲で不可解な出来事が重なり、セシリアはエイドリアンは死んでいないと確信するが・・・。

「ゲット・アウト」も私は評価していないので、同じプロデューサーが手掛けたという点は全く興味が無かったのですが、脚本がすごいとネットに書いてあったから観に行った訳ですよ。

「シックス・センス」みたいなものを期待していた訳ですよ。

そしたら、まんまやん!

この後、ネタバレになるので、これから観ようと思っている人は読まないでください。


エイドリアンが透明人間になれる全身タイツみたいなものを発明していて、透明人間になってセシリアに付きまとっていたという話。
何のひねりも無い。
一体全体、この脚本のどこがすごいのか教えてくれ。

セシリアを演じたエリザベス・モスがずんぐりしていて首も短くて全く綺麗じゃなく、なんでエイドリアンはセシリアにこんなに執着するんだろうと疑問に思いました。でも「綺麗じゃないくせに、俺をコケにしやがって!」ってことなのかなとも思いましたが、本当にセシリアを完璧と思っているようで、謎の美的感覚。


3点

https://toumei-ningen.jp/
 

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