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映画

・・・えーっと。
私は全然面白くなかったです。
前半なんてひたすら睡魔との闘い、たまに負ける、みたいな。

何が面白くなかったのか考えてみました。

①全くドラマが無い。
もちろん登場人物にトラウマやら背負わせるのがマストだとは思っていないし、逆に「海猿」なんかは背負わせすぎて白けてしまったけれども、登場人物達にドラマが無いから感情移入できない。
②敵対構造が無い。
ゴジラって「悪」ではないのですよね。だからゴジラを倒すのにカタルシスが生まれない。「悪」にしないのなら、むしろ「人間による環境破壊の被害者」という要素を濃くすればドラマが生まれたと思う。
③作戦が大したことない。
もっと驚くような作戦なら、①と②を払拭できただろうけれど、それも無い。

まぁでも、アクション娯楽映画ではないということなのかもしれないですね。
こんな危機的状況でも会議ばっかり。 
マニュアルが無いと動けない。
省庁間で責任の押し付け合い。
アメリカにいいようにされる。
などなど、今の日本政府の状況をシニカルに描いていて、それは面白かった。

そう、前半は会議ばっかりなのですよ。
みんなひたすら喋り捲る。
滑舌悪いから殆ど聞き取れない。
そして、登場人物が物凄く多い。
肩書のテロップが出るが、物凄く長くて読めないし覚えられない。
これも、あえてなのだろうなと。
理解させようと思っていないと言うか、皮肉っているのだろうなと。


2.5点
http://www.shin-godzilla.jp/index.html

ところで、本作を絶賛している人達を見ていると、「スターウォーズ/フォースの覚醒」を貶しまくっていた人達と同じニオイを感じます。
なんだろう、どちらも「映画」を評価しているんじゃないんだなという違和感。
好きか嫌いかという反応は主観だから良いのですが、もの凄い毒を吐くと、年間50本以上映画を観ていない人に、評論はして欲しくないのですよね。
例えば、野球を一度もやったことがなく、まともに試合を観たことのない人に、「阪神はオフの補強がうまくいってないよねぇ(ごめんなさい何となく言ってます)」とか言われるとイラっとするでしょう?
「高校野球観ていると涙が出てくるよね~」くらいの感想に留めておけよ!と思ってしまいます。




面白かったです。
今のところ、今年観た邦画で一番面白かった。
(何ならここ数年で一番面白かったかも。)

2013年 『舟を編む』
2014年 『ジャッジ!』
2015年 『駆込み女と駆出し男』
毎年、偶然にも、一番好きな邦画は松竹(配給)作品なんですよね。

まず、全く安っぽくない。(実際に物凄い製作費だろうけれど。)
主題歌もSiaだし、大友監督は海外狙いなのかしら?と思うくらい。
実際、原作コミックスが本当に傑作なので、海外でリメイクされないかしら。

テーマ的にも、「善意と悪意は紙一重」「人間の醜さと素晴らしさ」とか、私好みであります。

タイトルだけでは、どんな話なのか分からないと思いますので、ここからは少しストーリーに触れます。
ネタバレしないよう気を付けて書きますが、全く予備知識無しで観たい方は読まないで下さい。


死んだ人の脳をスキャンして生前の記憶を映像化し、事件の捜査・究明を図る科学警察研究所・法医第九研究所、通称「第九」。
正式な機関として承認されるべく、最後の臨床試験として、妻子3人を惨殺した死刑囚・露口(椎名桔平)の脳を見ることになったが、そこで見たものは、真犯人は露口ではなく、行方不明中の娘・絹子という事実だった。

絹子は完全なるサイコパスで、絹子に関わった何人もの男が行方不明になっていることが分かるのです。
でも第九は正式機関として承認される前で、脳スキャンで見た映像は証拠として認められない。
絹子は父親の死刑が執行されると、「記憶喪失でした」と嘘をつき、被害者面してのうのうと姿を現します。

ここからはサイコパス絹子と第九との闘いです。調べていくうちに、絹子の背景に、28人の少年を殺して捕まった後に獄中で自殺した貝沼(吉川晃司)というシリアルキラーとの繋がりが見えてきます。

かつて、貝沼の脳を見た第九の捜査員5人のうち3人が自殺、1人は精神錯乱、たった一人生き残ったのが第九室長の薪(生田斗真)なのですが、薪もずっとトラウマを抱えています。
なぜなら、自殺したうちの一人である鈴木(松坂桃李)は薪の親友で、鈴木だけが貝沼の記憶を最後まで見ており、鈴木は貝沼の脳とデータを破壊し、薪の目の前で自殺したのです。


絹子を捕まえられるかというメインプロットに、
①貝沼はなぜ28人もの少年を殺したのか
②貝沼はなぜ自殺したのか
③鈴木が頭を撃ってまで守りたかった秘密は何か
(鈴木の脳を通し、彼が見た貝沼の記憶を見ることが出来てしまう)
というサブプロットが絡んできます。

このサブプロットが、どれも「そういうことだったのか・・・」と一筋縄いかなくて面白いのです。
特に②は、思いもよらんかった。死刑が怖いとか少年の幽霊が見えるとか、そういう話じゃない。さすがサイコパス。
これらのサブプロットが繋がっていくカタルシスがあります。

そして、ラスト、うっかり泣くかと思った。
エグイ話ですが、ラストは救われます。
・・・犬って本当に良いよね。

そこに流れてくるSiaの「Alive」が素晴らしい。

キャストも、生田斗真・岡田将輝・松坂桃李、良かったです。
特に、観る前は薪が生田くんかぁ・・・と思っていましたが、観てみたら、生田くん以上の薪はいないかもと思うように。

惜しかったのは絹子のキャスティング。
この役は本当に重要なのだから、二階堂ふみあたりにやってもらったら、もっと映画のレベルが引き上がったと思います。


4.5点

http://himitsu-movie.jp/story.html

ものすごく良かったです。

ストーリーはシンプル。
仕事を求め、故郷アイルランドを離れて、新天地アメリカへ単身で移住したエイリシュ。
内気なエイリシュはデパートでの仕事にも、寮生活にも馴染めず、ホームシックになってしまった。
ある日、教会のパーティーでイタリア人のトニーと知り合い・・・。

今年観て良かった作品は、「キャロル」「レヴェナント」「ルーム」なのですが、どれもストーリーはシンプルなんですよね。
でも演出(映像)が素晴らしくて、台詞も多くないのに、登場人物の心情が伝わる伝わる。
映画にとって一番重要なのは、ストーリーではないということを改めて認識しましたね。

本作も、トニー前とトニー後で、エイリシュが見ている風景がまるで変ってしまうのが分かります。
モノクロからカラーみたいな。
ただ木々を写しているだけなのに、エイリシュがどんな気持ちで木々を見ているのかが伝わってきます。

とは言え、内気な少女が成長してめでたしめでたし、という程は単純ではありません。
何かを得たら、何かを失う。
何かを失ってこそ初めて、次の何かを得られる。
人生とは選択の連続である。
そういった苦みが、今の私の心境にはピタリと合いました。
大人になっていく過程の通過儀礼ということですかね。

そして、冒頭とラスト。
この対がイカしていて、私は号泣しそうになりました。

シアーシャ・ローナンの演技が瑞々しくて素晴らしかった。


4.5点
http://www.foxmovies-jp.com/brooklyn-movie/


よく見たら美人ではないアン・ハサウェイ、
よく見なくても美人ではないミア・ワシコウスカ、
いつ見ても変な顔のヘレナ・ボナム=カーター、
女優競演です。
あともちろん、ジョニー・デップ。

これ、前作も面白くないと思ったんだけど、やはり続編も面白くない。
今回は監督がティム・バートンじゃないしね。
(総指揮に回っちゃった。)

映像はポップで可愛いのだけど、毎回ストーリーが苦しいね。
子供にも分かるようにという意図なんだろうけど。

心を病んでしまったマッドハッターを救うため、アリスは過去にさかのぼり、その原因となった事件を未然に防ごうとするが・・・。

原題は「
Alice Through the Looking Glass」。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』には、続編の『鏡の国のアリス』があるんですよ。
(読んだことある人はどれくらいいるのだろうか?)

要素的には、「ハンプティ・ダンプティ」「トゥイードルダムとトゥイードルディー」「ジャバウォックの詩」などは原作から抽出されています。
あと、それがテーマどころか、ほんの1エピソードだけど、「時間をさかのぼる」という要素も原作にあります。
でも、映画と原作は全く別物。
(まぁ、原作はかなりシュールだからね。)


2.5点
http://www.disney.co.jp/movie/alice-time.html



全然良さが分かりませんでした。
これ(もうこれ呼ばわりしまっせ)とか園子温監督作品を好きだと言っている人を、私は「ブルータス症候群」と呼んでいます。
よく分かっていないのに、これを良いと言っていればかっこいいと思い込んでいるというか。

ただひたすら、柳楽優弥演じる泰良がテロのように見ず知らずの人を片っ端から殴りつける映画。
泰良の台詞は4、5言しかないし、しかも殆ど聞き取れない。
どうして泰良がこんなモンスターになってしまったのか、そして動機もよく分からない。
あ、「楽しければええけん」とは言ってたけど。
そういう説明は不要と思っているのだろうし、私も別に説明がマストだとは思っていないけど、単に、面白くなかった、それだけ。

ただひたすら人を殴る映画。
これを斬新だと持て囃す人達に言いたい。
だったら、ナメクジの一生を撮った映画でも観たら?斬新だよ??

えーー?よく見て??
なんか心に残るようなインパクトのある映像ありました??
カット割りもカメラワークも普通だよ?
普通に喧嘩を撮っているだけだよ??

こういうの、映画とは言わない。
私は「見世物小屋」と言っています。

あー、ダメだ。
この映画を好きな人とは、一生分かり合えないと思う。


2点
http://distraction-babies.com/

黒沢清監督の最新作です。
「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」
予告でこれを聞いた時に、なんてインパクトのある台詞だと驚愕し、公開をとても楽しみにしていました。

西島秀俊演じる高倉は、ある事件をきっかけに刑事を辞め、犯罪心理学の講師として大学で働くことになる。
新しい職場の近くに妻(竹内結子)と引っ越すが・・・。

日野市一家失踪事件と、転居先の奇妙な隣人・西野(香川照之)。
二つのプロットが徐々に結びついていきます。

西野が完全にサイコパスなんですよ。
もうねー、香川さんの怪演っぷりが凄まじくて、しばらく忘れられそうにありません。

さすが黒沢監督、照明・画角・カメラワークが素晴らしく、映像は面白いです。
そして演出にブレがありません。

なのですが、何度、「どうしてこうなるの!?」と思ったことでしょう。
なぜ、怪しい隣人にシチューを届ける?
なぜ、単身で乗り込む?
なぜ、警察を呼ばない?
なぜ、応援を呼ばない?
なぜ、引っ越さない?
と、イライラして奥歯を噛みしめてしまいました。

なんというか、ハリウッドのホラー映画みたいというか。
「なんでそんなことするのっ!」と叫びそうになります。

まぁそれも含めての黒沢節なんでしょうけどね。



3.5点
http://creepy.asmik-ace.co.jp/

劇団「THE SHAMPOO HAT」の同名舞台を映画化。
監督は舞台の作・演出を務めた赤堀雅秋氏で、「その夜の侍」に続き長編映画2作目です。

自宅の塀に書かれた落書きを消す初老の男性。
どうやら息子が無差別殺人事件の犯人らしい。

一体何があったのか。
母親はどこにいるのか?
他に子供はいないのか?
少しずつ過去と現在が明らかになっていきます。

そして、最初は被害者に思えた父親が、実は元凶だということが分かっていきます。
抑圧的な父親のせいで母親は精神を病み、長男は対人関係に難を抱え会社をリストラ(しかも妻にもそれを言えない)、次男はついに無差別殺傷事件を起こす。

他所から見たらごく普通の家族が崩壊していく様を生々しく描いています。

父親を三浦友和、母親を南果歩、長男を新井浩文、次男を若葉竜也が演じています。
赤堀さんの演出もあって、みなさん素晴らしい演技をしています。
特に次男の若葉竜也を初めて知りましたが、こんな若手実力派俳優がいたなんて!と。

ただし、やはり舞台なんだよなぁ。
映画として見ると、画面構成もカット割りも編集もまだまだだなぁと。
ほんと、舞台を観ているかのようなのです。
もっと映画としての工夫が必要だと思います。



3.5点
http://katsuragi-jiken.com/

脚本・監督は劇団「五反田団」主宰の前田司郎氏。
長編映画二作目です。

マジつまらなかった!
映画の中で、登場人物が(現状を)「つまらない」と言う台詞が何度か出てくるのですが、その度に、「つまんねーのはこの映画だよ!」と叫びそうになりました。

毎日が退屈で仕方がない女子高生・果子の前に、死んだはずの伯母・未来子が18年振りに現れ…。
と言っても、ストーリーはあってないと言うか。

基本的には、小泉今日子と二階堂ふみの会話劇なのですが、これがもう舞台臭満載で映画向きじゃないの。
抽象的で概念的で、全くリアルっぽさが無い。
おそらく舞台なら笑いが起こるはずの台詞も、映画だと滑る滑る。
劇場内、だーれも笑っていなかったよ。


2点
http://fukigen.jp/story.html



「凶悪」の白石和彌監督の最新作で、今回も実際の事件をベースにしています。
日本警察史上最悪の不祥事と呼ばれた事件を基に、北海道警・諸星警部の逮捕までの26年間を描いています。

綾野剛が体当たりで諸星という刑事を演じています。

諸星は基本的には真面目なんですね。(実際は分からないけれど)
「正義の味方、悪を絶つ」という信念のもと、先輩刑事の「裏社会に潜入してスパイを作れ」というアドバイスを必死でこなすうちに、一線を越えてしまうと。

銃器対策課に配属されると、上司のとにかく銃を押収しろという命令のもと、しまいにはヤクザから銃を買う始末。(上司達も承知の上で。国松長官狙撃事件直後で、とにかく銃を摘発しろと上層部からプレッシャーをかけられていたらしい。)

面白いのが、越えてしまってからも、諸星はそれが刑事として正しいと心底思っているところです。

エロとバイオレンスが苦手な人には薦めませんが、綾野剛の演技は一見の価値ありです。


3点
http://nichiwaru.com/


酷い邦題だなぁ・・・とウディ・アレン好きとしては憤りすら感じていたのですが、いやはや。
今回は面白くなかったです。

ホアキン・フェニックス演じる虚無感に囚われた哲学科の教授エイブが、偶然耳にした悪徳判事を殺害するという計画により、生きる意味を見出すという話。

コミカル要素無しです。
エマ・ストーン演じるジルという学生がエイブに惹かれていきますが、恋愛モノでもありません。
なんだろう、ホアキン・フェニックスとウディ・アレンが合っていない気がする。
95分と短いはずなのに、観ているのがつらかったなぁ。

とにかくエイブがお寒い男で、少しも好きになれない。
こういう過去のトラウマを語り(しかも細部が変わっていくので嘘だとバレる)、俺は危険な男だから近付いちゃいけないぜと悪ぶる男、本当に鬱陶しいです。
そして、98%の女は痛い男だと気付くのに、なぜか2%の女は騙されちゃうんだよね。


2.5点
http://kyoju-mousou.com/



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