趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

映画

イギリスでは2015年1月に公開されています。
アリシア・ヴィキャンデルが「リリーのすべて」でオスカーを獲ったので、日本でも公開されることになったのでしょう。

検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマーのケイレブは、社内抽選により、ほとんど人前に姿を見せない社長・ネイサンの山荘に招かれる。
人里離れた山荘を訪ねると、女性型ロボットのエヴァが姿を現した。ネイサンはここで人工知能の開発を行っていたのだ。
ネイサンはケイレブに、エヴァに搭載された人工知能のチューリングテスト(機械か人工知能か)を命じるが・・・。

テストのためエヴァと一日の大半を過ごすうちに、ケイレブは徐々にエヴァに惹かれていきます。
でもそれは、エヴァが巧妙に誘惑しているからなのです。
ケイレブはエヴァに同情し、ここから逃がしてあげたいと思うようになっていきます。
この人間と人工知能との駆け引きが、緊迫感もあり、面白いです。

そしてラスト。
チューリングテストの結果は、非常に皮肉なものとなります。
そう来たかー!という感じ。

なんとなく「ガタカ」を思い浮かべました。

エヴァに搭載された人工知能が高度過ぎて、殆どの人がエヴァを人間だと思ってしまうので、あえてエヴァの胴を透明にしているんですね。そのあたりがアカデミーの視覚効果賞のポイントでしょう。
山荘がものすごくスタイリッシュで、映像もとても美しいです。

監督・脚本のアレックス・ガーランドは、「ザ・ビーチ」(ディカプリオの)の原作者でもあり、「28日後・・・」や「わたしを離さないで」の脚本を手掛けたりとマルチな活動。
本作が監督デビュー作!

登場人物は、ケイレブ、ネイサン、エヴァ、そしてもう一人の女性型ロボット・キョウコの4人だけ。
しかも舞台は、山荘のワンシチュエーションのみ。
これ、舞台化しても面白いのではないかなぁと思いました。

それにしても、アリシア・ヴィキャンデルは来ているね!
「ジェイソン・ボーン」も楽しみです。


3.5点(5点満点)
http://exmachina-movie.jp/index.html


コーエン兄弟の最新作です。

舞台は1950年代のハリウッド。
超大作「ヘイル、シーザー」の撮影中に、主演俳優が誘拐されてしまい・・・。

キャストが豪華です。
ジョージ・クルーニーが間抜けなハリウッドスターを、ジョシュ・ブローリンがいつも貧乏くじを引かされるスタジオの何でも屋を演じます。
その他、ティルダ・スウィントン、レイフ・ファインズ、フランシス・マクドーマンド、ジョナ・ヒル、スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムと錚々たる顔ぶれ。

なんですが、ちっとも面白くなかった・・・。
日本の映画界は、あまりにマーケティングで作品を作りすぎだとは思いますが、それにしても本作は、「なぜこれを作らねばならなかったのか?」「何をやりたかったのか?」「何を伝えたかったのか?」が分からず、何を面白がって良いのか分からなかったなぁ。

随所にコーエン兄弟らしい演出は見られたけど、でもねぇ。


2点(5点満点)
http://hailcaesar.jp/

是枝監督作品で一番好きですね。
(ちなみに「そして父になる」はカタログみたい、「海街diary」は姉妹が善人すぎて仙人みたい、で、どちらも好きになれず・・・。)

主人公は、かつて一度だけ文学賞を獲ったことのある自称・作家で、「小説の取材のため」と言い訳しながら探偵事務所で働いている。妻は愛想を尽かし、息子を連れて出て行ってしまった。

阿部寛演じる自称・作家の良多が、しょうもない男なんですね。
養育費は滞りがち、二回り近く歳の離れた後輩に借金、仕事の報酬をギャンブルですってしまう、高校生を強請る、老いた母の預金通帳を盗もうとする、別れた妻には未練たらたらでデートを尾行する…。

強請った高校生に、「あんたみたいな大人にだけはなりたくないです」と言われ、「簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!」と逆ギレするシーンが印象的でした。

そう、本作は、「なりたい大人になれなかった」人たちの話なのです。

本作を観ながら、「自分は果たしてなりたかった大人になれているのだろうか」ということを考えましたが、本作の良いところは、「なりたい大人になれなかった」人たちを肯定してくれているところなのです。
是枝監督の温かさが伝わる演出でした。

セリフも印象的なものがたくさんありました。

「どうして男は今を愛せないかね」
失ったものや手に入らないものばかりを追い求める。

そして、タイトルの意味。

そうだね。
かつて夢見た未来が手に入らなくても、海よりも深く愛したことがなくても、毎日を元気に楽しく生きていければ、それで十分じゃないの!



4点(5点満点)
http://gaga.ne.jp/umiyorimo/about.html

いやぁ、良かった。

わずか7日間で幕を閉じた昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」。
未解決のまま時効まで1年となった14年後、事態は意外な方向に進み出し・・・。

これはですね、「ロクヨン」の犯人は誰か?ということがメインテーマではないのですよ。
「組織の中で、人は正義を貫けるか」ということなんですよ。
もちろん本作は警察組織が舞台となっているので、余計に複雑ではありますが、サラリーマンなら凄く共感すると思います。

難しいのが「正義」というものが、大人になると一つじゃなくなるということですね。
何なんだこの野郎、上ばっか見やがって!という人も、彼にとっては「サラリーマンとして上司の言うことは絶対」というのが正義なのです。

キャストがどうやってここまで揃えたのだろうと恐ろしくなるくらい豪華です。
佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、永瀬正敏、三浦友和、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、坂口健太郎、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、小澤征悦・・・。
全員知っている人!って感じです。

瀬々監督、前作「ストレイヤーズ・クロニクル」は酷すぎて途中で観るの止めちゃったけど、本作で復活でしょうか。
でもまぁ、これは原作がとにかく傑作だからなぁ・・・。

もうね、後編を今すぐ観たいです!


4点(5点満点)
http://www.64-movie.jp/

普通の人はお金に困ったら、「お金を借りる」と思います。
が、そうすると、利子の支払いで更に苦しくなるという負のスパイラルに陥ります。

そこで逆転の発想!
それは、お金に困っているからこそ、何とか金を作り、その金を貸して利息を取るというもの。

いやぁ、これは目から鱗でした。
こういう柔軟な発想と、それを実行する勇気と決断力。
現代人に必要なのはこういうことだなと。

阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、山崎努、そして羽生結弦!!
キャストが豪華です。

さすが中村義洋監督、安定の演出で、同じ松竹配給の「超高速!参勤交代」(ひっくり返りそうになるほど演出が酷かったのに、なぜヒットしたのか・・・これの酷さが分からないなら、もう映画観なくて良いと思うんだけど)と雲泥の差。

コメディでもあり、色々な人の実は・・・的な人情エピソードもあり、笑って泣ける作品です。
ただし、ウェルメイドすぎて、私にはちょっとパンチが足りなかった…。

あと・・・松田龍平の歩き方は、侍に全く見えないけど、誰も指示しなかったのだろうか・・・。


3.5点
http://tono-gozaru.jp/

脳腫瘍で余命わずかと宣告された主人公の目の前に悪魔が現れ、この世界から一つ「モノ」を消せば、一日寿命を延ばしてくれると言う。
ただし、その「モノ」は、自分にとって大切なもので・・・。

「モノ」を消すという意味が、物質的なことではなく、精神的なことなのですね。
例えば、「電話」を消すことで、どれだけ不便になるかを描くのではなく、間違い電話がきっかけで付き合うことになった元彼女との過去が消えてしまうことを描きます。

モノを消すことで、自分がどれだけ周囲との繋がりに恵まれていたかに気付くということでしょうかね。

なんですが、とにかくフワッとしています。
映像は美しいのだけれど、点描っぽいというか、プロモーションビデオっぽいというか。

みんな言ってるけど、アルゼンチンのくだりは唐突で、もはや映画っぽさを出すための海外ロケは必要無いんだなと気付きました。
宮崎あおい演じる元彼女の「生きてやる!」という叫びも、突然すぎて泣けない。
なんでこの人、こんな凄い形相で叫んでいるのだろう・・・宮崎あおい、アップきついなぁと思ってしまった。


2.5点(5点満点)

http://www.sekaneko.com/index.html

まずワタクシが訴えたいことは、三池さんはそんなに良い監督か?ということ。
え、何か良い作品ってありましたっけ??
「クローズZERO」と「十三人の刺客」くらいでは???

三池さんはねぇ、東宝作品じゃないと暴走するのよ。
「ヤッターマン」 松竹/日活
「ゼブラーマン」 東映
「愛と誠」 角川/東映
・・・ねっ?
ワーナーの「藁の楯」も私は頂けなかった。 
まぁ、東宝配給の「悪の教典」「土竜の唄」「風に立つライオン」も褒めたもんじゃないけど。

と言う訳で、本作はワーナー配給。
三池さんをコントロール出来るプロデューサーがいなかったんでしょうね。

観た印象は、きっと莫大な制作費をかけているだろうに、安っぽい!昭和っぽい!
しかも三池さんだから、狙った上での昭和っぽさなのだろうなと。
過去作品で言うと「愛と誠」が一番近い印象。

登場人物達が昆虫に変化した際の特殊メイクとか、能力の説明のナレーションとか、とにかく昭和っぽい。

そして、「戦隊」っぽいニオイもするなぁと思っていたら、脚本は中島かずき氏なのね。
・・・納得。

では内容に移ります。

原作を読んでいないのですが、昔、ジャポニカ学習帳の裏ページとかに、蟻が人間サイズだったらこんなに力持ちとか、蚤が人間サイズだったらビルの何階までジャンプ出来るとか載ってましたよね?
え、そういうこと?

人口オーバーのため、人類は火星への移住を計画する。
それはコケとゴキブリを火星に放ち、テラフォームするというもの。
だが500年後。ゴキブリが異常な進化を遂げてしまい・・・。

で、異常進化したゴキブリ達を退治するために、人間に昆虫の能力を取り込むバグズ手術というものが発明される・・・って、はぁ?
そんなことが出来るのなら、超強力な武器なり、火星の環境を変えるシステムなりを発明出来るのでは??
という疑問は、原作の設定の問題なので、控えます。
もう私はスタートから躓きました。

「進撃の巨人」を観た時も思ったけど、こんな地球規模の問題に、なぜ日本だけ、しかもこんな少人数で立ち向かっているの?
アメリカやロシアは何をしている訳??
という疑問も。
(これは後ほどカラクリが分かり、まぁ解消します。)

それにしても、583年後も“傘”は必要なのね。
何か身体を包むカプセルみたいなものが発明されていると思っていたのに、ガッカリだよ・・・。


2点(5点満点)
http://wwws.warnerbros.co.jp/terraformars/

とても良かったです。
アカデミー賞絡みの映画、私は「キャロル」が一番好きなのですが、万人受けするのは本作ではないでしょうか。

17歳の時に拉致され、7年間も小さな「部屋」に監禁されているジョイ。
彼女の救いは5歳になる息子のジャックだ。
自分を拉致監禁している、生物学的にはジャックの父親でもあるオールド・ニックが、仕事を首になり金銭的に困窮していることを知ったジョイは、「部屋」から逃げることを決意する。
しかしそれは、ジャックの命をかけることにもなる方法だった。

まず何よりも、ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイの演技が信じられないほど上手い。
みんな思っているだろうけれど、「一体どうやって撮ったの!?脚本はどうなっているの!?」と仰天しました。

映画やドラマの不自然なところの一つとして、「会話がかぶらない」という点があると思います。
ジョイが作戦をジャックに説明すると、ジャックは全身で拒否反応を示します。
「その話嫌い!」「ママなんて大嫌い!」
「もう5歳になったんだから、ちゃんと聞いて」
「だったら4歳に戻る!」「6歳になったらやる!」
このやり取りが凄いんですよ。
台詞はかぶりまくるし、本当に生々しい。
きっとカッチリ台本があるのではなく、ワークショップの延長戦のような感じで撮っていったのではないかなぁ。

初めて空を見た瞬間のジャックの表情!
もちろんジェイコブ自身は生まれてからずっと空を見ているのです。
どうやって、「知っているのに、こんなにも初めて知ったかのような顔が出来るのだろう?」と。

そして、ストーリー。
「脱出できました!めでたしめでたし」では終わらないところが良いのです。
その後、どんなことが待ち受けているのか、リアルではこういうことなのだろうな・・・と痛感します。

ジャックは、ジョイとオールド・ニック以外の人間を生で見るのは初めてなのです。
全ての音も光もジャックには過剰で、外は広すぎて、恐いのです。
最初は「部屋に帰りたい」とも思ってしまうジャックですが、さすが子供ですね、すぐに順応していきます。

一方、命がけの脱出に成功したジョイは、遅れてPTSDの症状が出てきます。

娘を拉致監禁した男によるレイプの結果であるジャックを受け入れられない、ジョイの父親。

離婚後、別のパートナーと暮らしている母親に、ジョイは八つ当たりしてしまいます。
その際の母親の「あなただけが人生壊れたと思わないで」という台詞が突き刺さりました。
二人の離婚の原因は、もちろんジョイの誘拐な訳です。

親友達と一緒の写真を見れば、「彼女達は良いよね、誘拐されなかったんだから」と思ってしまうジョイ。

今後の生活費のためテレビのインタビューを受けることを決意したジョイ。
インタビュアーの、「犯人に頼んで、ジャックだけでも孤児院の前とかに置いてきてもらうということは考えなかったのですか?ジャックを自由にしてあげようとは思わなかったのですか?」という質問がダメ押しとなり、ジョイは完全に追い詰められてしまいます。
(うーん、でもさぁ、ニックにジャックを渡したら殺しちゃうかもしれないし、託せるはずないよ。)

その後のジョイとジャックがどうなったかは、ぜひ劇場で。
最後になってしまいましたが、どうやって脱出できたのか(偶然の幸運も含め)も、ぜひ劇場で観て欲しいです。


4.5点(5点満点)
http://gaga.ne.jp/room/

映画にとって最も重要なのは、「映像」なのです。
「映像でどう表現するか」と「画の力」ですよ。
もちろんストーリーや台詞も大事ですが、それなら小説でも良い訳です。
小説に無くて映画にあるもの、それは映像でしょう?

昨年の「バードマン」でのアカデミー賞監督賞は首を傾げてしまいましたが、監督賞の全ノミネート作品を観終わった今、今年はイニャリトゥ監督で納得したよ。(どこに立って言っているんだ・・・)

2時間37分という長尺の映画ですが、台詞は極端に少ないです。
なぜなら、熊に襲われ瀕死の重傷を負ったディカプリオ演じるハンターのグラスが、息子を殺して自分を置き去りにした仲間に復讐するため、雪に閉ざされた過酷な原野を一人サバイブする話だから。

これがもう言葉に表せないくらい過酷なのです。
氷の張った河を泳ぐなんて序の口で、よくこんな過酷なことを思い付くな・・・というサバイブっぷり。
私なら2分で死んでいると思うもん。

①最低気温、マイナス27℃にもなったそうです。
②マイナス5℃の中、裸に。
③あれ、本物の馬だそうです。
④あれ、生のバイソンの肝臓だそうです。
⑤トム・ハーディーとの殴り合いのシーンで、鼻の骨を折ったそうです。
こんな過酷な撮影をやり切ったディカプリオに敬意を表したいし、これをやらせたイニャリトゥ監督はすごい。
私、キムタクに、「氷点下でぇ、氷も張っているんですけどぉ、あ、でも殆どはスタントさんがやってくれるんで、河に飛び込むところと出るところだけやってもらえませんかぁ?」って言えないもん。

正直、演技がどうこうではなく、子孫代々まで一生働かなくて良いくらい既に稼いでいるディカプリオが、ここまでやったんだから、アカデミー取らせてやって!!!って感じです。
私、ここまでやって取れなかったら、出家すると思うもん。

と、過酷な撮影のことばかり書いてしまいましたが、一番伝えたいのは、本作の「画の力」です。
確かに内容はハードなのですが、映像が本当に美しくて力強くて素晴らしい。
ストーリーを追って画を撮ることは出来ても、こんな映像を創造できる監督は少ないと思います。
日本人でいるのかしら。

あともう一つ。本作には「親の子への想い」という普遍的なテーマがあります。
グラス→息子
アリカラ族の族長→白人に誘拐された娘
母熊→子熊
3つも流れていましたよ。


4.5点(5点満点)
http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

カタルシスも観終わって心に残る物もありませんでしたが、ゾンビ物・ホラー物・スプラッター物としては完成度が高く、娯楽作品に徹していて、これはこれで良いのではないかと思います。
安っぽくないのも良かったです。

昨年公開された大型漫画原作の映画2作品に比べたら、断然出来が良くて面白いと思います。

大泉さんって、「ダメ男がかっこ良く見える瞬間」を演じさせたら右に出る者無しですな。
クライマックス、痺れました。


3.5点(5点満点)
http://www.iamahero-movie.com/

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