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映画

※2015年以前に観た映画はこちらから。
http://movies.yahoo.co.jp/my/review/profile-gJlhyLKEeiNxA._GnkAC/

これから観ようと思っている、そこのアナタ!
BBCドラマ「SHERLOCK」は観ていますか?観ていない?それなら全く意味が無いです。せめてシーズン1くらいは観ておきましょう。

て言うかね、これ、劇場版ではないのですよ。
本国で2016年1月1日に放送された90分のスペシャルドラマを劇場で流しているだけ。
多分、劇場公開したの日本だけなのでは?私はてっきり劇場用に撮影したのかと思っていて、よく角川が日本での配給権を取れたなぁと思ったのですが、そういうことか・・・。

さすがにこれで1,800円取るのは気が引けるなぁと思ったのか、最初と最後にメイキングみたいな映像が付いているけれど、全然面白くない。こんなの付けるくらいなら、ドラマを観ていない人のために、もっとちゃんとした総集編を付ければ良かったのに。

つまり、BBCドラマ「SHERLOCK」の熱烈なファンか、ベネディクト・カンバーバッチの熱狂的なファンにしか意味の無い作品です。

事件がしょうもなくて、正直つまらなかった。
ベネディクト・カンバーバッチがかっこ良いだけ。

説明が面倒なのですが、現在とヴィクトリア時代(コナン・ドイル)のパラレルワールドになっていて、全ての登場人物が現在とヴィクトリア時代で演技を変えていて、そこはプロだなぁと思いました。特にハドスン夫人。

2点(5点満点)
http://sherlock-sp.jp/

ちなみに私は熱烈なシャーロキアンで、ベーカー街221Bも詣でたし、原作はボロボロになるまで何度も読んでいるし、私の原典はグラナダテレビ版で、私にとってのシャーロック・ホームズはジェレミー・ブレットしかいないのですよ。

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火星に一人取り残されてしまった宇宙飛行士が、限られた食糧でどうサバイブするのか、そして生きて地球に帰還できるのか、というお話。
監督はリドリー・スコット。
エンターテインメント作品として、純粋に楽しめました。

思ったことは5つ。

①サバイバル力は圧倒的に文系より理系だな。文系の私なんて、辞世の句を読むくらいしか出来ないもの。

②シリアスなシーンでブラックギャグを飛ばすところとか、邦画ではなかなか出来ない芸当なんだよなぁ。直近だと、「天空の蜂」とか、そういうシーンは全然無かったものね。ドナ・サマーの「Hot Stuff 」をあそこで流すとか、思わず爆笑しそうになったもの。

③主人公に「地球に残してきた家族」的なエピソードを背負わせなかったのが、潔くて良い。

④もはやハリウッドは興行的に日本ではなく中国を向いているのだな。こんなに中国に媚びたカットを撮るとは・・・。

⑤「Life on mars?」が流れるのではないかと構えていたのですが、忘れた頃に「Starman」が絶妙なタイミングで流れてきて、動悸がして呼吸困難になりました。そっちかー!


4点(5点満点中)
http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/

素晴らしい演出と、素晴らしい二人の女優。
火星に取り残される訳でも、隕石が落ちてくる訳でも、恐竜に追いかけられる訳でもないのに、なぜこんなにスクリーンから目が離せなくなるのか。
1カット、1カット、一つとして捨てカットが無く、とにかく美しい。

ケイト・ブランシェットの「エレガンス」と、ルーニー・マーラーの「イノセンス」。
キャロルはケイト・ブランシェット以外、考えられない。
あの気品ゆえに、こういう内容でも全く下品にならないのである。
そして当初は、テレーズ役はミア・ワシコウスカの予定だったそうだが、ミア・ワシコウスカだと知性に欠ける気がする。ルーニー・マーラーは、まさに「天から落ちてきた」という感じなのだ。

ケイト・ブランシェットって本当に上手いよね。
あの視線、あの口元、あの指先、そしてあの声。
キャロルに肩に手を置かれた時のテレーズ。その直後に知人の男性に肩に手を置かれて、その差に気付いただろうなぁ。キャロルに触れられた肩がどれだけ熱を帯びているかを。

あのラストの二人の視線の交錯。
台詞も無いのに、ものすごいインパクトで釘付けになりました。

監督は、「ベルベット・ゴールドマイン」「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ。
すごいなぁ。こういうことを演出と言うのだなぁ。


5点(5点満点)
http://carol-movie.com/

ものすごく退屈でした・・・。

サウスボストンを舞台に、ジョニー・デップ演じるアイリッシュマフィアのジェームズ・ホワイティ・バルジャーが伸し上がっていく話です。
そこに、ジェームズの弟で上院議員のビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)と、幼馴染みでFBI捜査官のジョン・コナリーが絡んできます。

少年時代を共に過ごした3人が、大人になって違う立場に置かれ・・・という点で、「ミスティック・リバー」を思い浮かべたのですが、雲泥の差。
本作はとにかく人間ドラマが無い。

たとえば、貧しい家庭で育ったビリーがなぜ上院議員になれたのか。ジェームズが悪事で稼いだ金で大学に行かせてくれたからで、だからビリーはジェームズをかばい続けているとか。ジェームズとコナリーの過去の関係性とか。そういったドラマが描かれておらず、ひたすら淡々と時系列でジェームズが次々と邪魔者を殺していくのを見させられるのです。

きっと2011年に16年も逃げ続けていたバルジャーが捕まったのを見て、これは映画化したら面白い!と思ったんだろうけれど、実際にあった話って、それだけでなんか底上げされちゃって、たいして面白くない話でも映画化されちゃうんだよね。
今一度、冷静に、これがフィクションでも面白いか、ということを製作者は考えた方が良いと思う。

ジョニー・デップって、被り物じゃない映画(「ラムダイアリー」「トランセンデンス」そして本作)ではなかなかヒット作に恵まれませんね。


2点(5点満点)
https://warnerbros.co.jp/c/movies/blackmass/

1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦したフィリップ・プティの著書を実写化した実録ドラマ。

これ、予告を観た時に、綱渡るだけの話をどう2時間にしているのだろうと思ったのですよ。
一つのゴールだけで引っ張って、間に回想を入れていく「キャプテン翼」方式みたいなこと??と。
でもまぁ、ロバート・ゼメキスだし、きっと何かあるのだろうと思ったのですが・・・出オチというか設定だけというか一発屋(これ意味違うか)というか・・・。

確かに、ワールド・トレード・センターの空中綱渡りの映像は凄いです。もう宇宙だろうと古代だろうと映像ではなかなか驚かなくなってきたけれど、これは初めて観る映像だなぁ、なるほどなぁとは思いました。でも、これなら10分で良いや。

フィリップ・プティの回想方式で物語が進んでいくのですが、一番の問題は、フィリップ・プティに綱渡り以外で映画化に値するようなドラマが無いこと。だから、綱渡りに至るまでが退屈で退屈で、睡魔との闘い、そして時々負けて意識を失いました。

そして、綱渡り前日。これも大した障害が無いのよ。エレベーターが使えないかもとか、ワイヤーのガイドにするために対ビルから放った矢が見付からないとか、警備員に見つかりそうとか、そんなでもないトラブルに大仰な音楽を付けて煽る煽る。それが鼻白むのですよ・・・。
そして綱渡り。私は最初はおぉっ!と思ったけれど、やり過ぎというか調子に乗り過ぎというか、これまた鼻に付きました。本当にこんなことしたのかしら?ちょっと盛ったでしょう?みたいな。

ワールド・トレード・センターの綱渡りの映像は凄い。
フィリップを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットがいかにも大道芸人っぽい。
この2点は良かった。

最後に。
彼が成し遂げた前代未聞の偉業
そうお?こういうのを偉業と言うの??
偉いの??


2.5点(5点満点中)
http://www.thewalk-movie.jp/

監督はスピルバーグ、脚本はコーエン兄弟、主演はトム・ハンクスと、これでもかという程の布陣でございます。

冷戦の最中、敵国であるソ連のスパイ・アベルの弁護を引き受けた弁護士・ドノヴァン。私刑を求める声が大多数の中、本人や家族に危険が迫っても、ドノヴァンは不屈の精神で諦めない。
色々な駆け引きや交渉や迫る危機やらで、ハラハラドキドキの142分。
良く出来た映画だなぁとは思います。

が、男性と女性では見方が異なるかもしれません。
私の周囲でも、男性は大絶賛、女性は観てもいないという感じ。
私も、「あぁ、トム・ハンクス映画だなぁ」という気持ちが否めません。
どうしても奥さんや娘さんの目線になってしまうし、結果オーライだったから良かったものの、私だったらあんなリスクは冒さないなぁ・・・二兎を追う者は何とやらだよ・・・と思ってしまう。

やはり、男性の方がロマンティックで、女性の方が合理的なんでしょうね。
男性は自分の姿と重ね合わせるのだろうなと。スタンディングマンでありたいと。

トム・ハンクスはいつも通りのトム・ハンクス。
この方は、もっと違う役をやっても良いのではないだろうか。

アベルを演じたマーク・ライランスが素晴らしい。
あの車に乗り込む時の目!あれは忘れられません。
静かな演技なのに、強烈なインパクトです。


4点(5点満点)
http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/

チャン・イーモウ監督×コン・リー主演という最強タッグ再びです。

文化大革命が終結した1977年。
20年ぶりに解放された陸焉識は妻の元に帰るが、妻は心因性の記憶喪失により、夫の記憶だけを失っていた。焉識は他人として向かいの家に住み、娘の丹丹の助けを借りながら、妻に記憶を取り戻そうと奮闘するが・・・。

基本、ひたすら夫が妻の記憶を取り戻そうと、ピアノを弾いてみたり、自分の昔の写真を見せたり、収容所で書いた妻への手紙を読んだり、奮闘する話です。
大々的なことは起こりません。
なのですが、コン・リーの演技が本当に素晴らしく(瞬きや上唇の震えでこれだけの感情を表現できるとは!)、見入ってしまいます。

私が本作を観て思ったことは、「うちの旦那さんはここまでしてくれないだろうなぁ」ということ。
で、本人にそれを伝えたところ、「僕がこれを観て思ったことは、ともさん(私)はここまでするだろうなぁということ」という返事が・・・。
それを聞いたら、突如、涙が出てきました・・・。


4点(5点満点)
http://cominghome.gaga.ne.jp/

「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督の最新作です。
(一般的には「パシフィック・リム」のですが、本作は「パンズ・ラビリンス」方向なので。)

20世紀初頭のニューヨーク。
成功した実業家を父に持つイーディス(どうしても美人とは思えないミア・ワシコウスカ)は、没落したイギリス人貴族のトーマスと出会い、恋に落ちる。
二人の結婚を反対していたイーディスの父親が死んだことで、二人は結婚し、イーディスはトーマスのお屋敷「クリムゾン・ピーク」に住むことになるが・・・。

ゴシックホラーというより、ゴシックスリラーですね。
グリム童話の『青ひげ』や貴志祐介さんの『黒い家』が思い浮かびました。

ストーリー的には先が読めてしまうのですが、映像が美しいのと、トーマスの姉を演じるジェシカ・チャスティンの怪演がインパクト大で、私は結構好きな作品です。


3.5点(5点満点)
http://crimsonpeak.jp/

キム・ギドク監督の最新作です。
キム・ギドク監督の作品を観る度に、今の邦画界では絶対に作れない作品だなぁと思いますし、誰もこんなの撮れないだろうなぁとも思います。

ミンジュという女子高生が殺された。
その一年後、ネットの掲示板で集まった謎の私刑団が、ミンジュ殺しに関った人々を一人ずつ拉致し、リンチを加え、事件の真相を聞き出そうとするが・・・。

ネタバレと思う方もいらっしゃると思うので、御注意頂きたいのですが。
本作が凄いのは、なぜミンジュが殺されたのか、明らかにならないということです。
そういうミステリー的なことがテーマではないのです。

ミンジュ、韓国語で民主主義という意味があるそうです。
このタイトルは、「殺されたミンジュ」と「殺された民主主義」というダブルミーニングになっており、キム・ギドクは本作で韓国社会の現状を痛烈に批判しています。

一人ずつ拉致し、徐々に事件の中枢人物に近付いて行くのですが、誰もが、「上から指示されただけ」と答える。
一人一人が自分の行動の善悪や是非を考えず、上からの指示に盲目に従う。これはもはや全体主義だよねと。

そう言った政治的な要素と、私は人間の存在という哲学的・宗教的な要素も感じました。
ドジョウだけを水槽に入れておくと、敵がいないのに短命となる。だが、そこに雷魚を入れると、雷魚から逃げ回ることでドジョウは長生きする。
人間はお互いを傷つけ合うことで生きていける。

(正確ではないですが)この台詞、突き刺さりました。

私刑団のメンバー7人は、DVに遭っていたり、知人に騙されて無一文になっていたり、それぞれ鬱屈した人生を送っているのですが、その7人を苦しめている加害者をキム・ヨンミンという俳優が一人7役で演じています(彼はミンジュ殺しの関係者の一人も演じているので、合計8役)。この演出、最初はかなり混乱しましたが、象徴的でした。


3.5点(5点満点)
http://www.u-picc.com/one-on-one/

台詞が良いんですよ。
説明するための台詞ではなく、活きている台詞。
一つ一つの台詞がオシャレでウィットに富み、素晴らしいです。

映画や小説の引用も多いので、ある程度の教養があると、さらに面白く感じると思います。
私はジェーン・オースティンが大好きで、小説を全部読んでいるの、特にツボでした。

ヒュー・グラントって上手いなぁ、さすがだなぁ。



4点(5点満点)

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