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映画

1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦したフィリップ・プティの著書を実写化した実録ドラマ。

これ、予告を観た時に、綱渡るだけの話をどう2時間にしているのだろうと思ったのですよ。
一つのゴールだけで引っ張って、間に回想を入れていく「キャプテン翼」方式みたいなこと??と。
でもまぁ、ロバート・ゼメキスだし、きっと何かあるのだろうと思ったのですが・・・出オチというか設定だけというか一発屋(これ意味違うか)というか・・・。

確かに、ワールド・トレード・センターの空中綱渡りの映像は凄いです。もう宇宙だろうと古代だろうと映像ではなかなか驚かなくなってきたけれど、これは初めて観る映像だなぁ、なるほどなぁとは思いました。でも、これなら10分で良いや。

フィリップ・プティの回想方式で物語が進んでいくのですが、一番の問題は、フィリップ・プティに綱渡り以外で映画化に値するようなドラマが無いこと。だから、綱渡りに至るまでが退屈で退屈で、睡魔との闘い、そして時々負けて意識を失いました。

そして、綱渡り前日。これも大した障害が無いのよ。エレベーターが使えないかもとか、ワイヤーのガイドにするために対ビルから放った矢が見付からないとか、警備員に見つかりそうとか、そんなでもないトラブルに大仰な音楽を付けて煽る煽る。それが鼻白むのですよ・・・。
そして綱渡り。私は最初はおぉっ!と思ったけれど、やり過ぎというか調子に乗り過ぎというか、これまた鼻に付きました。本当にこんなことしたのかしら?ちょっと盛ったでしょう?みたいな。

ワールド・トレード・センターの綱渡りの映像は凄い。
フィリップを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットがいかにも大道芸人っぽい。
この2点は良かった。

最後に。
彼が成し遂げた前代未聞の偉業
そうお?こういうのを偉業と言うの??
偉いの??


2.5点(5点満点中)
http://www.thewalk-movie.jp/

監督はスピルバーグ、脚本はコーエン兄弟、主演はトム・ハンクスと、これでもかという程の布陣でございます。

冷戦の最中、敵国であるソ連のスパイ・アベルの弁護を引き受けた弁護士・ドノヴァン。私刑を求める声が大多数の中、本人や家族に危険が迫っても、ドノヴァンは不屈の精神で諦めない。
色々な駆け引きや交渉や迫る危機やらで、ハラハラドキドキの142分。
良く出来た映画だなぁとは思います。

が、男性と女性では見方が異なるかもしれません。
私の周囲でも、男性は大絶賛、女性は観てもいないという感じ。
私も、「あぁ、トム・ハンクス映画だなぁ」という気持ちが否めません。
どうしても奥さんや娘さんの目線になってしまうし、結果オーライだったから良かったものの、私だったらあんなリスクは冒さないなぁ・・・二兎を追う者は何とやらだよ・・・と思ってしまう。

やはり、男性の方がロマンティックで、女性の方が合理的なんでしょうね。
男性は自分の姿と重ね合わせるのだろうなと。スタンディングマンでありたいと。

トム・ハンクスはいつも通りのトム・ハンクス。
この方は、もっと違う役をやっても良いのではないだろうか。

アベルを演じたマーク・ライランスが素晴らしい。
あの車に乗り込む時の目!あれは忘れられません。
静かな演技なのに、強烈なインパクトです。


4点(5点満点)
http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/

チャン・イーモウ監督×コン・リー主演という最強タッグ再びです。

文化大革命が終結した1977年。
20年ぶりに解放された陸焉識は妻の元に帰るが、妻は心因性の記憶喪失により、夫の記憶だけを失っていた。焉識は他人として向かいの家に住み、娘の丹丹の助けを借りながら、妻に記憶を取り戻そうと奮闘するが・・・。

基本、ひたすら夫が妻の記憶を取り戻そうと、ピアノを弾いてみたり、自分の昔の写真を見せたり、収容所で書いた妻への手紙を読んだり、奮闘する話です。
大々的なことは起こりません。
なのですが、コン・リーの演技が本当に素晴らしく(瞬きや上唇の震えでこれだけの感情を表現できるとは!)、見入ってしまいます。

私が本作を観て思ったことは、「うちの旦那さんはここまでしてくれないだろうなぁ」ということ。
で、本人にそれを伝えたところ、「僕がこれを観て思ったことは、ともさん(私)はここまでするだろうなぁということ」という返事が・・・。
それを聞いたら、突如、涙が出てきました・・・。


4点(5点満点)
http://cominghome.gaga.ne.jp/

「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督の最新作です。
(一般的には「パシフィック・リム」のですが、本作は「パンズ・ラビリンス」方向なので。)

20世紀初頭のニューヨーク。
成功した実業家を父に持つイーディス(どうしても美人とは思えないミア・ワシコウスカ)は、没落したイギリス人貴族のトーマスと出会い、恋に落ちる。
二人の結婚を反対していたイーディスの父親が死んだことで、二人は結婚し、イーディスはトーマスのお屋敷「クリムゾン・ピーク」に住むことになるが・・・。

ゴシックホラーというより、ゴシックスリラーですね。
グリム童話の『青ひげ』や貴志祐介さんの『黒い家』が思い浮かびました。

ストーリー的には先が読めてしまうのですが、映像が美しいのと、トーマスの姉を演じるジェシカ・チャスティンの怪演がインパクト大で、私は結構好きな作品です。


3.5点(5点満点)
http://crimsonpeak.jp/

キム・ギドク監督の最新作です。
キム・ギドク監督の作品を観る度に、今の邦画界では絶対に作れない作品だなぁと思いますし、誰もこんなの撮れないだろうなぁとも思います。

ミンジュという女子高生が殺された。
その一年後、ネットの掲示板で集まった謎の私刑団が、ミンジュ殺しに関った人々を一人ずつ拉致し、リンチを加え、事件の真相を聞き出そうとするが・・・。

ネタバレと思う方もいらっしゃると思うので、御注意頂きたいのですが。
本作が凄いのは、なぜミンジュが殺されたのか、明らかにならないということです。
そういうミステリー的なことがテーマではないのです。

ミンジュ、韓国語で民主主義という意味があるそうです。
このタイトルは、「殺されたミンジュ」と「殺された民主主義」というダブルミーニングになっており、キム・ギドクは本作で韓国社会の現状を痛烈に批判しています。

一人ずつ拉致し、徐々に事件の中枢人物に近付いて行くのですが、誰もが、「上から指示されただけ」と答える。
一人一人が自分の行動の善悪や是非を考えず、上からの指示に盲目に従う。これはもはや全体主義だよねと。

そう言った政治的な要素と、私は人間の存在という哲学的・宗教的な要素も感じました。
ドジョウだけを水槽に入れておくと、敵がいないのに短命となる。だが、そこに雷魚を入れると、雷魚から逃げ回ることでドジョウは長生きする。
人間はお互いを傷つけ合うことで生きていける。

(正確ではないですが)この台詞、突き刺さりました。

私刑団のメンバー7人は、DVに遭っていたり、知人に騙されて無一文になっていたり、それぞれ鬱屈した人生を送っているのですが、その7人を苦しめている加害者をキム・ヨンミンという俳優が一人7役で演じています(彼はミンジュ殺しの関係者の一人も演じているので、合計8役)。この演出、最初はかなり混乱しましたが、象徴的でした。


3.5点(5点満点)
http://www.u-picc.com/one-on-one/

台詞が良いんですよ。
説明するための台詞ではなく、活きている台詞。
一つ一つの台詞がオシャレでウィットに富み、素晴らしいです。

映画や小説の引用も多いので、ある程度の教養があると、さらに面白く感じると思います。
私はジェーン・オースティンが大好きで、小説を全部読んでいるの、特にツボでした。

ヒュー・グラントって上手いなぁ、さすがだなぁ。



4点(5点満点)

私はSWに特別な思い入れは無いものの、シリーズ全作観ておりますが、
賛否の否の人は、記憶が美化されているのでは??

リブートものは色々ありますが、

『バットマン』⇒『バットマンビギンズ』
クリストファー・ノーラン、思い切ったことしてきたなー!
すっごく面白い。
あ、でも、前のシリーズも好きだけどね。

『スタートレック』⇒『スター・トレック』
J.J.エイブラムス、随分スタイリッシュにしてきたなぁ。
なんかちょっと普通のハリウッド映画になっちゃった気もするけど、まぁ面白い。
特に2のイントゥ・ダークネスなんて、カンバーバッチの存在感が凄くて良かったよ。

で、『スター・ウォーズ』。
こちらも、J.J.エイブラムスですね。
エピソード3と比較すべきか、6(ジョージ・ルーカスじゃないし)と比較すべきか分からないけど、J.J.は、心底SWを敬愛して、細部まで勉強して、トレースしてきたと思うよ。(あの人の名前がベンとかさ!泣けるじゃないの!)
『バットマン』『スタートレック』のリブートとは異なり、まるで続きのように違和感無く観たもの。

まぁそれを、挑戦しないだとか、トレースならやる必要無いとか、色々言う人もいるでしょうけどね、挑戦して全く違うSWを作ってきたら、それはそれで非難轟々でしょうよ。SWファンが熱狂的過ぎて、恐くて弄れやしませんよ。
私はこれはこれで有りだと思うよ。
て言うか、ファンを敵に回しそうだけど、エピソード1~3がすんごい映画かと言えば、そうでもないと思うよ。
でもって、格付けみたいにAかBか選べと言われたら、ジョージ・ルーカス演出かどうか分からない人が多数なのではないかしら??

でも謎はいくつか残りましたね。
一番の謎は、誰が地図を作って分散させたのかということ。
まさか、ルーク本人ではないでしょうけど。(ルークだったとしたら、中2病みたいだものね。いなくなるけど、地図は残しておくから、いざとなったら探してね!みたいな。)
他にもルークはこの間に移動することはなかったのかとか(移動したら地図も反映されるの?)、みんながあんなに困っているのに隠れたままなのはどうなんだとか。


4点(5点満点)
http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html

ブログから始め人気ファッションサイトへと成長させたアラサーCEOのジュールズと、ジュールズの会社にやって来た70歳のシニアインターン・ベン。

本作、2つの意外な展開がありました。

あらすじから、きっとIT会社についていけないベンがジュールズにお荷物扱いされるドタバタコメディなんだろうなぁと思っていたのですが、ベンは大手企業の部長をしていたこともあって、ITには詳しくなくても、しっかりジュールズを支えていくのですね。結構あっさりジュールズはベンを認めて頼りにし始めます。

そして、ジュールズの夫は仕事を辞めて主夫となり子育てをしてくれているのですが、ジュールズは自分が忙しすぎて夫の心が離れてしまうのではないかと危惧しているのです。そして不安は的中し…。
へーーー意外!アメリカ人(大雑把に括り過ぎですが)もこんなこと心配するのね。まだアラサーだし、ものすごく稼いでいるし、別にたいしたことのない夫だし、「そんな彼なら捨てちゃえば?」的にそんな夫なんて蹴り出すのかと思ったけど!

いつもなら、この2点を貶しそうな私ですが、意外とそれほど嫌じゃなかった。
多分、ベンを演じたロバート・デ・ニーロがキュートだったからだと思う。


3.5点(5点満点)
http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

若い頃に男と駆け落ちしたことが原因で絶縁状態になっている両親から、SNSを通じて「孫に会いたい」と連絡が来る。
冬休みを会ったことの無い祖父母の家で過ごすことになった姉弟。
最初は優しい祖父母だと思っていたが、二人の行動が徐々におかしくなっていき・・・。

ナイト・シャマラン監督は、『シックス・センス』含め、あまり好きではありませんでした。いつも、ラスト、えー?ちょっとそれはズルくないか??と思わせられると言うか。
なのですが、これはちょっと気になって観に行ってみたら、いやはや凄かった。
あれやこれや衝撃的な映像が多々あって、しばらく忘れられそうにない・・・。
とにかく祖父母がすんごいです。
あまりに振り切っていて、かなり爆笑してしまいました。
多分、皆さんが思っているような話ではない。良い?意味で。

弟役の少年がものすごくナチュラルな演技をしていて、とても良いです。
でも私はあんな目に遭ったら、あんなラップ作れるようになるのに10年はかかりそうだけど・・・。


3点(5点満点)
http://thevisit.jp/

冒頭のヘリコプターアクション、アストンマーティンDB10のカーチェイス、雪山でまさかのアレを橇に!?、そして何よりもダニエル・クレイグが超絶かっこ良い、Qも結構好き、というのは期待通り。

なのですが、こんなの観たことない!という映像は無く(冒頭のヘリコプターアクションとあの大大大爆発シーンがCGじゃないというのは驚きですが)、期待以上なことは無かった。
ハイレベルで面白いことは間違いないのですが、2015年の5作には入らないなぁ。

もちろん面白い(しつこい)ということを大前提に、いくつかツッコミを。

(1)モニカ・ベルッチ、あれだけかい!

(2)トドメを刺すというのは殺し屋としての鉄則だよ!

(3)とにもかくにも、レア・セドゥがブス過ぎて、レア・セドゥがボンドガールではあのラストになるはずがない。
よく見て!おブスよねっ!おブスよー!!
団子鼻だし、三白眼だし、全然可愛くないよ。
あの列車内のドレス姿で現れたシーン、赤い口紅も似合ってないし、007シリーズでこれほど濡れ場にドキドキしなかったことは無いわ。

映画を観て思ったことは、「結局のところ、人間のモチベーションというのは、ものすごく個人的なことに起因するのだろうな」と。



4点(5点満点)
http://www.007.com/spectre/?lang=ja

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