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映画

面白かったです。
1966年の「ル・マン24時間レース」をめぐる実話を描いた伝記映画です。

フェラーリ買収に失敗したヘンリー・フォード二世は、総力を上げてル・マンでフェラーリを打ち負かそうと決意し、キャロル・シェルビーにマシン開発を依頼する。
シェルビーはアメリカ人で初めて「ル・マン」を制した元レーサーで、引退後、カーデザイナーとして成功を収めていたのだ。
シェルビーは自動車整備工場を経営しながらレースに参戦していたイギリス人レーサーのケン・マイルズと組み、マシン開発とル・マンに挑戦する。

タイトルやポスターの“絶対王者に挑んだ男たちの奇跡の実話。”というコピーから、『下町ロケット』的な展開を予想していたのですが、むしろ敵はフォード自体で。
フォードのシェルビーとマイルズへの扱いが酷くて酷くて。
全く予備知識無く観たので、ラストの展開にワナワナして怒りで震えた。

私は本作を観て、「絶対にフォードの車は買わない」と誓ったよ。
#フォード不買運動 だわ。

それにしてもケン・マイルズの人生はとても映画的で。
なぜもっと早く映画化しなかったのだろう?と思ったのですが、技術的にやっと映画化できるようになったということでしょうかね。
ル・マンのくだり、映像も音も本当にすごかった。



4点
http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/

面白かった。
洋画で久々に面白かった。

シリアルキラーの語源となった稀代の殺人鬼テッド・バンディを描いた実録もの。
1974年から78年にかけて、7つの州で30人の女性を殺害。(本当の被害者の数はいまだ分かっていない。)
それなのに刑務所にはたくさんのファンレターが届く程、魅惑的なカリスマ性を持っていたという。
更に大学で法律を学んでいたこともあり、自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げたそうな。

このテッド・バンディをザック・エフロンが演じているのですが、役を作りこんでいて凄く良かった。

テッド・バンディには長年付き合っていたリズという恋人がいたのですが、これが不思議なのですよね。
リズはシングルマザーだったのですが、彼女にもその娘にもテッドは良い人で。
なのに裏ではこれだけの女性を殺していた。
なぜリズは殺しの対象にならなかったのだろう?
この辺りが解明されているとスッキリするのですが、実録ものだから創作は出来ないもんね…。

原題がインパクトあります。
Extremely Wicked,  極めて邪悪
Shockingly Evil and Vile  衝撃的に凶悪で卑劣

4点
http://www.phantom-film.com/tedbundy/

続三部作が必要だったかどうかの議論は置いておいて、アダム・ドライバーにキュン死にしそうになりました。

当初、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観た時、なんでもっとイケメンをキャスティングしなかったんだ!?と不満に思ったのであります。

なお、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の感想にもこのように書いておりました。
http://tomosan63.blog.jp/archives/28345086.html

エピソード7の時からずっと思っていますが、カイロ・レンという超重要な役を、なぜアダム・ドライバーにやらせたんだ?
スター・ウォーズなんだから、出たい人、山ほどいるだろうに。
アダム・ドライバーは良い役者さんだと思いますが、いかんせんブサイク。
だからレイとの恋愛未満みたいなシーンも、全くグッとこない。
もっとイケメンが演じていたら、印象全然変わってくるのに・・・。

わ、私はなんて酷いことを・・・。
ご、ごめんよ、アダム・ドライバー!

今回の完結編を観たら、あれ?なんかアダム・ドライバーのカイロ・レン、切なくて良くない?
あの哀しげな目が良くない?と思い始め、もはやアダム・ドライバー以外のカイロ・レンは考えられないくらいよ!!

と言う訳で、アダム・ドライバーがとても良かったので、良しとします。


3.5点
https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html


「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」「舞妓はレディ」の周防正行監督の最新作です。

子供の頃から活動弁士に憧れてた染谷俊太郎は、活弁士募集の言葉に騙され、偽弁士として泥棒一味の方棒を担がされていた。一味からどうにか逃亡した俊太郎は、小さな町の映画館「青木館」にたどり着く。そこで活弁士としての才能を開花させた俊太郎だったが・・・。

うーん、期待していただけに、残念でした。
一言で表すと、ドタバタしているのにグダグダ。

冒頭の子供の頃のくだりは長すぎて退屈だし、後半はドリフかよ!というドタバタ。
しかも面白くない。
頭の中ではずっと「え?なんの話?」という言葉がグルグルしていました。

俊太郎を演じた成田凌さんは頑張っていたけれど、もっと声の良い俳優さんがいたのではないかなとも。

それにしても高良健吾さんは役によってガラリと変わりますよね。
モトカレマニアのまこちんと同一人物とは思えない。

2.5点
https://www.katsuben.jp/

 

「ドクター・スリープ」を観て、「シャイニング」がいかに傑作か、キューブリックがいかに天才か分かりました。

「ドクター・スリープ」は経験を積めば撮れる映画だと思います。
が、「シャイニング」は経験や努力では撮れない。
空気を演出するって、天才にしか出来ないことだと思うのです。

あの冒頭の山道を走る車の俯瞰、廊下を三輪車で走るダニーの後ろ姿、そしてあの独特なリズムの劇伴。
もし「シャイニング」を観ずに「ドクター・スリープ」を観た方がいらっしゃったら、今すぐに「シャイニング」を観た方が良いです。

それにしても本作。
私にはアブラのマッチポンプにしか思えない。
(アブラなだけに油というしょうもないダジャレが思い浮かびました。)
アブラが余計なことをしたために、みんなが巻き込まれたぜ。

あと、あのホテルって、あぁいうことで良かったのだろうかとモヤモヤ。

3点
http://wwws.warnerbros.co.jp/doctor-sleep/index.html


ものすごくチープなB級ホラー映画です。
が、それは原作を読んでいるので分かってはいました。
では何故観に行ったのか?
それは中村倫也が出ているから。
でもまぁ、中村倫也は(ウンチャラカンチャラ)だけど。
まぁそれも原作読んでいるから分かってはいたけど。

タイトルから、館シリーズ的なクローズドサークルもの(アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』など)を期待するとガッカリします。
クローズドサークル。
例えば、吹雪で山荘に閉じ込められる、絶海の孤島で嵐により船が近づけない、などなどありますが、本作の新しさは〇〇〇によるクローズドサークルということなのです。

ただし、クローズドサークルものとしての面白さに決定的に欠けている部分があります。
クローズドサークルの醍醐味って、一人ずつ次々と殺されることにあると思うのですが、本作は決定的に「この中に犯人がいる!」「次に殺されるのは誰か!?」というハラハラ感に欠けるのです。
と言うより、登場人物にも観客にも殺人事件という認識があまり無いかも。何故なら死因が〇〇〇だから。殺人なのかよく分からないという。

前置きが長くなりましたが、〇〇〇に乗れるかどうかが全てですね。
私は乗れませんでした。

あと、木村ひさしさんの演出が、今となっては古く感じるのですが、今の若い方はどう思われましたでしょうか?

浜辺美波はものすごく可愛いけど、活舌が悪いね!

それにしても本当にみんな、本は読まないんだな・・・。
この原作、第27回鮎川哲也賞受賞作で、「このミステリーがすごい!2018年版」「週刊文春ミステリーベスト10」「2018本格ミステリ・ベスト10」で全て1位で三冠達成したのですよ。
それでも読まないとなると、もう本が売れる気がしない。


2.5点
https://shijinsou.jp/

1701年、赤穂藩藩主・浅野内匠頭が江戸城・松之廊下で刃傷騒ぎを起こし、浅野家お取り潰しと内匠頭の即日切腹が決まる。筆頭家老・大石内蔵助はお家再興の為に幕府へ働きかけるが、その思いは断たれてしまう。江戸の庶民たちは吉良上野介へのあだ討ちを熱望するが、討入りするにも多額のお金が必要で…。

討入りするまでを描いた話だから仕方無いのですが、グダグダし過ぎているように思いました。
大石内蔵助演じる堤真一がが右往左往する姿は面白かったですが。

同じく松竹さん配給で「引っ越し侍」という映画が少し前に公開されていました。
「引っ越し侍」は「のぼうの城」の犬童監督。
「決算!忠臣蔵」は「殿、利息でござる!」の中村監督。
どちらも監督の実績的には申し分無いのに、「引っ越し侍」は当たらず、「決算!忠臣蔵」はそこそこヒットしているのか。
キャストの差かなぁ。
この手の時代劇を好むシニアにとって、「引っ越し侍」の星野源と高橋一生はピンと来ないのかも。
その点、「決算!忠臣蔵」の堤真一と岡村隆史は親しみがあるのではないでしょうか。
時代劇をやる際に、若い人にもリーチを広げようと、若い人好みのキャスティングすると、どっちつかずになるのかなぁ。

そう言えば、子供のころ、泉岳寺の近くに住んでいて、遊びに来ていた祖母に付き添って、赤穂浪士のお墓を見に行ったなぁ。


3点
https://chushingura-movie.jp/


ニューヨークの高級レストランで働くフランシス(クロエ・グレース・もレッツ)は、地下鉄で忘れ物のハンドバッグを見つけ、直接届けに行くことにする。持ち主はグレタ(イザベル・ユペール)という上品な老婦人で、年の離れた友人として親密に付き合い始めるのだが・・・。

グレタというスーパーサイコパスが、フランシスを執拗にストーキングし、追い込んでいく話です。
フランシスがグレタの家で、自分が見つけたハンドバッグと同じものがズラリと並んでいるのを見つけた時の恐怖たるや。
こうやってグレタは鴨をおびき寄せていた訳です。

途中までは面白く観ていたのですが、途中から無理があって気持ちが冷めました。

ここからはネタバレになるので、未見の方はご注意を。

グレタはフランシスの働くレストランで大暴れして警察に捕まるのですよ。すぐに釈放されてしまうのですが、警察はグレタの現住所などが分かる身分証を記録しているはずですよね。
それなのにフランシスが行方不明になっても、父親が警察に相談に行かず、探偵を雇うのとかリアリティに欠ける。

フランシスも全然逃げられたと思う。
あんな扉、窓ガラス割ってしまえば良かったんじゃないの?
逃げる際に地下に行くのも不自然。
地下でアレを見つけさせたいという段取りっぽい。

こういうサイコホラーを観ると、自分ならどうするかをずっと考えてしまうのですが、今後もし落とし物を拾っても警察に届けて本人に直接届けたりは絶対にしないと心に誓いました。

3点
http://greta.jp/

「蜜蜂と遠雷」のレビューにも書きましたが、2016年は『蜜蜂と遠雷』『マチネの終わりに』『みかづき』と傑作が3作も生まれた奇跡の年だったのです。
そして全てが映像化されました。

『マチネの終わりに』は映像化権が争奪戦だったのですが、フジテレビが権利を獲得。
何でだろうと思っていたのですが、スタッフを見て分かりました。
脚本:井上由美子さん 監督:西谷弘さん 音楽:菅野祐悟さん
って、完全に「昼顔」チームではないですか!
なるほど!「昼顔」と「マチネ」は親和性ありありだわー。

でもね・・・キャストがね・・・
福山さんも石田ゆり子さんも嫌いではないのです。
でもね、原作では38歳と40歳の設定なのですよ。
さすがに無理がある。

原作と変えて、アラフィフという設定にするならまだ良いのですよ。
でも映画も40代の設定なのですよ。
さすがに石田ゆり子は子供を産まないでしょう・・・。

桜井ユキは良かった!

小説の時はあまり気にならなかったのだけど、映像にすると、このすれ違いはやはりちょっと不自然だし、現実世界だと子供を優先するだろうなぁと思いました。

ところで、このままだと興行収入は10億いかなそうですね。
私は「蜜蜂と遠雷」と「マチネの終わりに」で、小説の映画化の興行の限界を感じました。
小説が100万部売れることって滅多に無いですよね。
仮に100万部売れて、その人達が全員映画を観てくれても、興行収入は10億程度なんですよ。



3点
https://matinee-movie.jp/

吉田修一さんの『犯罪小説集』という短編小説集の中の「青田Y字路」と「万屋善次郎」を映画化したものです。
よく短編2編を1本の映画にまとめたなぁと感心。

なお、『犯罪小説集』は実在の事件をモチーフにしており、「青田Y字路」は今市事件、「万屋善次郎」は山口連続放火殺人事件と思われます。
「山口連続放火殺人事件」は、平成の世に村八分が存在するのか!?と衝撃を受けた記憶があります。

タイトルが皮肉で良いですね。

母親に楽園と聞かされて子供の頃に日本に来た中国人の青年。
第二の人生を楽園にしようと実家にUターンし、、養蜂場を始めた初老の男性。
でもそこは楽園ではなく、運命の歯車が狂い、悲劇の主人公となってしまいます。

都会の人は冷たくて、田舎には人情があるってアレ、幻想ですよね。
どこに住んでいようと人間に変わりはない訳で、人間でいる以上、醜い感情も持っている訳ですよ。
都会なら、サードプレイスも作れて逃げ場がありますが、こんな限界集落では逃げ場なんか無い。

という訳で、「田舎には住みたくない」と強く思った次第です。

青年を演じた綾野剛が素晴らしかった。

でもって、村上虹郎は演技派ぽい雰囲気になっているけど、実は下手だね。
御両親(村上淳とUA)に忖度せず、ちゃんと鍛えないと、本人の為にならないと思う。
ここは是非、蜷川幸雄か李相日作品に出て、洗礼を受けてもらいたいです。


3.5点

https://rakuen-movie.jp/

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