趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

映画

1988 年の米国大統領選挙。コロラド州選出のゲイリー・ハートは、 史上最年少にして最有力候補《フロントランナー》に躍り出る。
知性とカリスマ性を兼ね備えた彼は、ジョン・F・ケネディの再来として大衆に愛され、当選は確実視されていたが、女性スキャンダルによって政治生命を絶たれてしまう。

完璧な人間はいないという当然の前提で。
3年後のあなたの年収が100万円アップするような素晴らしい経済政策を打ち出せる政治家を、不倫を理由に失脚させたいですか?
不倫を断罪するのは当事者の配偶者のみで十分だと思うんですよね。

いつの日か、政治報道がワイドショー化し、政治家の失言やゴシップのみが取り沙汰され、失脚に追い込まれる。
もしかしたらその人はそれまでに素晴らしい政策を遂行してきた&今後もするかもしれないのに、芽を摘んでしまったかもしれない…ということを考えさせれる一作でした。

ただし、ゲイリー・ハートに関して一つ言えるのは、民衆のことが分かっていないという点で、政治家向きではなかったかもしれないということですね。官僚だったら良かったのかも。(とは言え、アメリカでは官僚の地位は低いらしい。)
国民は政治家の私生活よりも政策に関心があるはずだと一般ピープルを過大評価し過ぎて、対応が後手になった。
人間は往々にして合理性より感情を優先させてしまうことが分かっていなかったなと。

それにしても、「グレイテスト・ショーマン」のヒュー・ジャックマンが主演なのに、思いっきりコケましたね。
殆どの劇場で2週間で上映が打ち切られたため、土曜日の朝9時から普段殆ど関わりのないアメリカの政治をテーマにした映画を観ることに…。


3.5点
http://www.frontrunner-movie.jp/

舞台は18世紀初頭、フランスと交戦中のイングランド。
17人もの子供を亡くし、肥満と痛風に苦しむアン女王を、幼馴染のモールバラ公爵夫人サラが支え、意のままに操っていた。
そこにサラの従姉妹で上流階級から没落したアビゲイルが現れ、召使に雇って欲しいとサラに懇願する。

アビゲイルが恐ろしい程したたかで、一度泥水をすすっているからか、もう何でもするんですよ。
こういうサイコパスとは戦ってはならないと改めて痛感。
アビゲイルの二枚舌のせいで、アンとサラの関係性に亀裂が入り、サラとアビゲイルの立場も逆転していきます。

本当にアンや国のことを思い、嘘をつかず、耳障りなこともあえて言ってきたサラより、(心のこもっていない)おべっかを言ってくれるアビゲイルの方を重宝する。
皆さん、自分の会社に置き換えてみてください。いつの時代も、どこも、変わらないなと思いません?
自分の聞きたいことしか聞きたくないトップっていますよね…。

面白かったです。
オリヴィア・コールマン(アン)、レイチェル・ワイズ(サラ)、エマ・ストーン(アビゲイル)の演技対決に目が釘付け。
オリヴィア・コールマンは第75回ヴェネツィア国際映画祭で女優賞、第91回アカデミー賞で主演女優賞を受賞しています。

そして映像が美しいし、音楽や効果音も独特。
ヨルゴス・ランティモス監督は「ロブスター」を観て、独特の世界観と美的センスを持った方だなと思ったのですが、本作でもそれがいかんなく発揮されています。

4点
http://www.foxmovies-jp.com/Joouheika/

第89回アカデミー賞の作品賞を受賞した「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督の最新作です。

・・・しんどかったなぁ。
久々に映画館で早く終わらないかなと思ってしまった。

舞台は1970年代のニューヨーク。
幼馴染で恋人同士のティッシュとファニーは幸せに暮らしていたが、ある日、ファニーが身に覚えのない罪で捕まってしまう。

ティッシュとティッシュの家族はファニーを救うために奔走します。
ティッシュの家族(特に母親)は素晴らしいなと思いました。娘の恋人のために、なかなかこのような行動は取れないだろうなと思います。(一方、ファニーの家族の酷さと言ったら…。)

が、いかんせん非常に退屈。
映像は所々目を惹くものがありましたが(「ムーンライト」も映像が美しかった)、なぜこんなありきたりな話を映画化しようと思ったのか・・・。


2点
https://longride.jp/bealestreet/

私の大好きなライアン・ゴズリング主演で、監督は「セッション」「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼルとのことで、2019年上期の洋画でトップ3に楽しみにしておりました。

なお、私はあまり宇宙に興味が無く、そしてデイミアン・チャゼル監督もこれまでの作風からいってもニール・アームストロングというかアメリカ賛美的なものの真逆にいると思っていたので、この作品を選んだことを意外だなと思ったのです。

で、観てみたら、思っていたのと違うのですよ。

次々に宇宙飛行士が事故で死んでいくんです。
今から考えると、当時のロケットは本当に壊れやすく、月面着陸は無謀な挑戦だったのだなと。
で、どんどん宇宙飛行士が繰り上がっていく。

観ていて私が一番感じたのは、ニールがアポロ11号の船長に任命されたのは、運というか巡り合わせだったのだなと。
そして、月面着陸に成功するかどうかは、正直、誰が乗員かというよりもロケット次第なのだなと。
つまり、前任者達のたくさんの死の上で、この月面着陸は成功した。
故に私はこの「ファースト・マン」というタイトルに皮肉すら感じました。

個人的には宇宙よりも、ニールのプライベートの方が興味深かったです。
人類で初めて月面着陸した男なのに、家庭はうまく着地できない。向き合えない。
とても人間らしくて印象的でした。

なお、映画として面白いかと言われると、時系列に沿って割と淡々と描かれていて、構成の面白さとか大きな盛り上がりは無いです。「アルマゲドン」的な分かりやすい感動を期待するとガッカリするかも。



3.5点
https://firstman.jp/

なんか映画のレビューを書く気力が無く、そうこうしているうちに溜まりに溜まってしまい、さらに嫌になってしまったので、とりあえず一番書きやすそうなものから書きます。(ま、誰も頼んでないよという感じでしょうが・・・。)

面白かったです。
「そこらへんの草でも食わせておけ! 埼玉県民ならそれで治る!」
「都内とはいっても田無あたりから通ってきてるんだもの」
噴きました。

東京都民の埼玉県民への扱いはもちろんのこと、埼玉県内の争い(与野の扱い・・・)、埼玉VS千葉(出身芸能人対決にはよくぞこの方々が協力してくれたなと)、小ネタが秀逸でした。

『パタリロ』の魔夜峰央さんの漫画が原作ですが、原作とは後半のストーリー展開が違うようですね。

身分ロンダリングして白鵬堂学院に転入してきた実は埼玉県出身の麻実麗(GACKT)。彼の真の目的は、この学院をステップに政治家になり、埼玉県を解放することだった。そんなことは露知らず、自治会長の白鵬堂百美(二階堂ふみ)は麗に惹かれていく。

ちなみに百実も男子なので、二階堂ふみは男子役を演じていて、BLということになります。

GACKTの演技が大根ですが、この世界観だと気にならないと言うか、あえて学芸会っぽい演技をしているようにも見えると言うか。

なんで回想という構成にしたのかなぁ。
私はブラザートム・麻生久美子・島崎遥香一家のパートは要らないと思ったけど。

それにしても埼玉県での動員数がすごいらしいですね。
埼玉県の皆さんは、こういう扱いをされていることも自慢に思っている県民性なのかなと勝手に思いました。

あ、茨城県と群馬県の皆さん!他人事ではないですよ!埼玉県よりもっと酷い描き方されてますから!



4点

http://www.tondesaitama.com/



村上春樹の短編小説『納屋を焼く』を原作とした韓国映画で、カンヌ(「万引き家族」がパルムドールを受賞した第71回)で国際批評家連盟賞を受賞したとのことで興味を持ちました。

一言で表すと、
「何か起こりそうで、何も起こらない映画」
(正確にはラストの方で起こるんだけど、もはやここまで来るとどうでもいいといか。)
まさに村上春樹の世界観だね。
そしていかにもカンヌが好きそう。

私は『1Q84』はまさかアレで終わりだとは思わず、BOOK4が出るのを待ってしまったね。
ところで『騎士団長殺し』は初版130万部とのことだったけど、私の周囲で読んだの私しか聞かない。あとの129万9999人はどこへ行ってしまったの?(まぁ実売数じゃないだろうけど。重版したと聞かないし。)

なお、私は好きな作家に村上春樹を挙げる男と、園子温が好きと言えば通だと思っている男と、『ブルータス』を愛読している男が嫌いです。

でもまぁ、1983年の小説を基にした割には、今の韓国の実情をここまで盛り込んだなぁと。(整形やら格差やら就職難やら。)


2.5点
http://www.burning-movie.jp/


東野さんの原作より面白かった。
原作、薄っぺらいというか、全然面白くないんですよ。
映画版のように、ホテルに怪しい宿泊客がたくさんいて、誰が犯人か?みたいな話ではなく。
なので、予告も上手いなぁと思いました。
コメディっぽい仕上がりもフジテレビっぽいなと。

ちょっと長すぎ(冗長な部分も多い)かなとは思いましたが。
あと、観終わって残るものは何も無いです。
まぁ、そういう映画もあって良いと思いますけどね。



3.5点
http://masquerade-hotel.jp/

シャマラン監督の最新作です。
先日、「蜘蛛の巣を払う女」は前作を観ていなくても何とかなるとこのブログに書きましたが、「ミスター・ガラス」は「アンブレイカブル」と「スプリット」を観ていないと意味無いかなと思います。

「スプリット」の私の投稿はこちらから。
http://tomosan63.blog.jp/archives/21776682.html

「アンブレイカブル」と「スプリット」の続編が予定されていると聞いた時、え?この二本の続編てどういうこと??と思ったのですが、なるほど、【超人】というのが共通項ですね。

「ミスター・ガラス」の登場人物は、「アンブレイカブル」のデヴィッド(ブルース・ウィリス)とイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)と「スプリット」のケヴィン。
この3人が同じ精神病院に入院させられるところから物語は始まります。

悪を察知し不死身の身体を持つデヴィッド、驚異的な頭脳を持つイライジャ、24もの人格を持つ多重人格者のケヴィン。
3人に共通しているのは、【超人】であるということ。
タイトルの「ミスター・ガラス」は、骨折しやすいという体質を持つイライジャを指しています。

そしてもう一人、重要な登場人物が。3人の主治医となるステイプル医師です。彼女は、彼らに、「あなた達は自分を超人だと思い込んでいるだけだ」と主張します。

では3人VSステイプル医師という構図なのかというと、それも複雑で。
デヴィッドも巻き込まれた131人もの死者を出した列車事故を引き起こしたのはイライジャだし、デヴィッドはケヴィンの悪事(女子高生の誘拐監禁殺人)を止めたことでケヴィンに恨まれているしで、3人も一枚岩ではありません。

更にはイライジャとステイプルにはそれぞれ真の思惑もあり、話は更に複雑化していきます。

舞台は基本、精神病院のワンシチュエーションですし、どちらかというと舞台っぽいというか、密室心理劇とも言えるかなと。

「スプリット」の感想にも書きましたが、私の大好きなマカヴォイ。
もっと役を選んで…。イケメンて、イケメン俳優と言われたくないのか、変な役をやりたがるよね…。


3点
https://www.disney.co.jp/movie/mr-glass.html




ワタクシ、2014年から5年日記をつけていまして。
2018年で1冊終了し、2019年から2冊目に突入しました。
で、日記を見返しながら、2018年を振り返ります。
(なお、本と映画のマイベストは、2018年に発売・公開されたものから選びました。)

【読んだ本】
116冊(2014年は195冊…!)
★マイベスト★
吉田修一『ウオーターゲーム』(幻冬舎)
辻村深月『噛み合わない会話と、ある過去について』(講談社)
三浦しをん『ののはな通信』(KADOKAWA)
平野敬一郎『ある男』(文藝春秋)

【観た映画】
74作(2014年は140作…!)
★マイベスト★ 
「オーシャンズ8」
「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」
「キングスマン:ゴールデン・サークル」
「カメラを止めるな!」
「勝手にふるえてろ」

【観た舞台】
17公演(うち萬斎さん関連が16公演)

【観た美術展】
7展
★マイベスト★
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」@国立新美術館

【バレエに行った回数】
108回×90分

【旅行】
イタリア(ナポリ・カプリ・アマルフィ・マテーラ・アルベロベッロ)
ドイツ(ロマンチック街道など)
オーストリア(ザルツブルク、ウィーン)
上海
北海道・京都・大阪・奈良・岡山・山口

【2018年に行ったレストランの数】
おそらく694店舗(食べログの記録参照)
★マイベスト★
京味(和食)
銀座しのはら(和食)
まき村(和食)
東京和食五十嵐(和食)
友栄(鰻)
鮨 なんば 日比谷(鮨)
すし 喜邑(鮨)
鮨 猪俣(鮨)
はっこく(鮨)
尚充(鮨)
一幸(鮨)
カンテサンス(フレンチ)
ASAHINA Gastronome(フレンチ)
西麻布K+(イタリアン)
SUGALABO(フュージョン)
長谷川稔(フュージョン)
SATOブリアン(焼肉)
USHIGORO S. NISHIAZABU(焼肉)
焼肉ジャンボはなれ(焼肉)

映画鑑賞数と読書量が5年前から半減しております。
バレエとブログに時間を割かれているからです。
本当に忙しい。
よく会社辞めたいと言う私に、「退屈するよ?」と言う人がいるのですが、お金さえあれば退屈なんてする訳ないよ。
本当は中断しているピアノの練習と英語の勉強も再開したいのだから。

簡単にあらすじを説明します。
舞台はスウェーデンのストックホルム。
天才ハッカーのリスベットが人工知能研究の権威であるバルデル博士に、彼自身が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NSA)から取り戻して欲しいと依頼される。
彼女の能力からすれば簡単な仕事だったが、入手したプログラムを謎の犯罪組織に横取りされてしまう。

面白かったです。
スピード感があって、スタイリッシュで、目が離せませんでした。
エンタメ作品として楽しめました。
やはり映画は良いな。
2019年は2018年よりたくさん映画を観ようと思えました。

「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズ最新作という枕詞が付いていますが、正確ではないですね。
『ドラゴン・タトゥーの女』というのは、スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる小説『ミレニアム』シリーズの第1部で、ラーソンは第2部『火と戯れる女』、第3部『眠れる女と狂卓の騎士』を書いた後、第1部を出版する前に亡くなっており、本人は自身の小説がベストセラーになったことも、映画化されたことも知らないのです。小説も本当は第5部まで予定されていたらしい。

私は小説は未読ですが、ノオミ・ラパスがリスベットを演じたスウェーデン版の映画を第3部まで観ており、内容は把握しております。

ということで、今回の「蜘蛛の巣を払う女」は、ラーソンが書いたものではないのですよ。
まぁ、作者が亡くなって未完となってしまった小説を、他の人が引き継ぐことは、歴史上ではなくはないけど…。

で、今回の映画。
色々と疑問が。

そもそも2011年にデヴィッド・フィンチャー監督によりハリウッドで「ドラゴン・タトゥーの女」がリメイクされました。その時のリスベット役はルーニー・マーラ、ミカエル役はダニエル・クレイグでした。

続編の公開は嬉しいです。
かなり年月が経ってしまったので、キャストが変わってしまったのも仕方ないかもしれない。
が、第2部と第3部はどうした!?
なぜすっ飛ばして、第4部を映画化した!?
しかもラーソンが書いたものじゃないし…。

第3部の『眠れる女と狂卓の騎士』は、リスベットと父親の関係が分かる重要なパートなのですよ。
スウェーデン版の映画を観ている人や小説を読んでいる人ってそんなに多くないと思うの。
ハリウッド版の「ドラゴン・タトゥーの女」を観て、次に本作を観たら、色々なものが埋まらず、分からないのではないかなぁ。

いや、映画自体は普通に楽しめると思うの。もはや「ドラゴン・タトゥーの女」すら観ていなくても、面白いと思えるはず。
(逆に言うと、もはや天才ハッカーの女性によるアクション映画という内容になっていて、あまり『ミレニアム』は関係無いというか…。)
なのですが、背景を知っていると更に楽しめると思うので、残念だなと。

今回のリスベットを演じたクレア・フォイ。
ルーニー・マーラでは可愛すぎて、“男を憎む女”に見えないなと思っていたので、ちょうど良い塩梅だと思いました。背が高すぎるけど。(原作では小柄で少年にしか見えないという設定)

2点だけ気になったったのは、天才ハッカーという設定が天才すぎて魔法使いのようになっている点と、あのミス!
あんなに賢い子供があんなミスするかなぁ。リスベットも天才なのだから、これくらい先を読んで、アレを子供から取り上げそうなものだけど。

↑このページのトップヘ