趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

舞台

ヨーロッパ企画 「来てけつかるべき新世界」

私が唯一、必ず公演を観に行っている劇団の最新作です。
(映画「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」は、ヨーロッパ企画が元ですよ。)

今回の舞台は大阪・新世界。
テーマは「シンギュラリティの、その先」。
※シンギュラリティ=技術的特異点とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。

新世界のおっさん×シンギュラリティ。
人工知能から最も遠いところにいる新世界のおっさんと人工知能の組み合わせとは、さすが上田さん(作・演出)、目の付け所が素晴らしいなぁ。

かつてロボットに職を奪われてからロボットを嫌悪している元寿司職人のおっさんが、野良警備ロボットに懐かれてしまい・・・とか。

シチュエーションコントとも言えるし、時に「三丁目の夕日」的な展開もあってシミジミするし、役者は皆さん芸達者だし、楽しい2時間を過ごすことが出来ました。

http://www.europe-kikaku.com/projects/e35/

 

ハイバイ 『おとこたち』

岩井秀人率いる劇団「ハイバイ」の『おとこたち』を観てきました。
初「ハイバイ」です。
こんなに面白いお芝居をやるんだ!と驚きました。

男4名の24歳~82歳を描いていくのですが、舞台という限られたスペースと6人という演者数で、よくぞ!という感じでした。
諸々のアイディアが素晴らしい。

製薬会社勤務のサラリーマン、居酒屋のアルバイト店員、(通販会社?の)クレーム処理担当、子役上がりの俳優。
新卒で入社した会社がブラック企業だったり、不倫が妻にバレたり、新興宗教にハマったり、息子がグレたり。
人生というのは思い通りにならないし、思いがけないことが次々と起こります。

後半、定年後のおとこたちがゲームセンターに行った際の会話が印象的でした。
「あんなにあったコインが、いつの間にか、あっという間に無くなってしまった」というような台詞が出てくるのですが、これはまさに人生(若さや時間)を表しているのだなと。
(私も気付いたら人生を折り返してしまっていて、焦りと不安で眠れなくなることがあります・・・。)

と、重たいテーマではありますが、それをブラックコメディにしており、何度も爆笑してしまいました。

狂言師の野村萬斎さんが、「狂言というのは、笑いを取りに行くのではなく、人が一生懸命生きている姿はちょっと滑稽であるというのを表している」とよく仰っているのですが、まさに本作でも、「人間が一生懸命に生きている姿は滑稽であるが、でもその姿は愛おしい」という想いを抱きました。

俳優陣もとても上手でした。
一人何役も瞬時に演じ分けていて、すごいです。

http://hi-bye.net/plays/otokotachi

赤堀雅秋  『同じ夢』

赤堀雅秋さんの新作舞台を観てきました。
実は赤堀さんの舞台を観るのは初めてで、赤堀さんが初監督された映画「その夜の侍」がとても良かったので、ずっと舞台を観たいと思っていたのであります。

ダメながらも愛すべき人間たちの関係を緊密にリアルに描き、独特のユーモアを交えることで観客に強い共感と高揚感を与える、というのが赤堀さんの作風だそうで、本作も同様でした。

10年前に妻を交通事故で亡くしている総菜屋の店主(光石研)、その事故の加害者(大森南朋)、総菜屋の従業員(赤堀雅秋)、寝たきりの店主の父親を介護しているヘルパー(麻生久美子)、店主の娘(木下あかり)、店主の商店街仲間(田中哲司)という超豪華キャスト。
店主の妻の命日の一日を描いているのですが、ストーリーはあってないようなもの。

舞台って、あの狭いスペースを逆手に取るか(劇団「ヨーロッパ企画」のような)、生の演技を見せつけるか、どちらかしか無いと思っているのですが、今回は完全に後者でした。

もう6人の演技が本当に素晴らしく、ストーリーは関係無く(失礼?)、見入ってしまいますし、つまらないと思う瞬間が全くありませんでした。
光石研も大森南朋も田中哲司も、いつもの演技と言えばいつもの演技なのですが、いやぁでも上手いねぇ。自分の役割を完璧にこなしているし、間とか本当に上手い。彼らの演技を間近で見られて、本当に贅沢な2時間を過ごすことが出来ました。

http://setagaya-pt.jp/performances/20160205onajiyume.html 
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