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舞台

作:木下順二 演出:野村萬斎 「子午線の祀り」 

木下順二氏の代表作である「子午線の祀り」の、野村萬斎さん演出&主演バージョンです。
昨年、そのプレ的な「子午線の祀り」戯曲リーディングが上演されまして、そちらも観に行ったのであります。

題材は「平家物語」でございますよ。
一ノ谷の戦いで源氏に敗れた平家が壇ノ浦の戦いで壊滅するまでを描いています。

なんと、20分休憩含め、上演時間は3時間55分!!

関ヶ原の戦いにすら興味の無い私が、いわんや壇ノ浦の戦いなんて・・・と思いましたが、なんとか寝ることなく4時間弱の観劇を終えました。

私、国語の偏差値だけでここまで誤魔化してきたようなもので、古文も得意だったのですが。
字幕無しの洋画を観るくらいの集中力でヒアリングして、それでも聞き取れない箇所があったのです。
他の皆さんはこれ分かるのだろうか??凄いな・・・と思っていたのですが、休憩時間に若い女子達が殆ど意味が分からないと言っていて、ちょっとホッとしました。

シェイクスピアと通ずるものがあるなぁと思いながら観ていたのですが、上演後のポストトークで、萬斎さんが「木下氏はシェイクスピアやギリシャ悲劇に対抗できるのは、日本では平家物語だけだと思って、この戯曲を書かれた」と仰っていて、やはり!と。

そして人間の悩みや苦しみなんて、何百年経っても変わらないものだなと。
そう思うと、ここまでの科学の進歩なんて不要(意味が無い)なのではないかという乱暴なことを考えてしまいます。

三谷幸喜 作・演出 「子供の事情」

三谷さんの新作を観てきました!
(ちなみに、三谷さんの舞台は野村萬斎さん×深津絵里さんの「ベッジ・パードン」以来なので、偉そうなことは何も言えません・・・。)

キャストが凄いです。
天海祐希、大泉洋、吉田羊、小池栄子、林遣都、春海四方、小手伸也、青木さやか、浅野和之、伊藤蘭。(※敬称略)
全員上手い。

そしてなんとこのメンバーが10歳を演じるのです。

なんてことない4年生の日々を描くのですが、どのエピソードもあるあるで、三谷さんの観察力と記憶力に改めて感心。

1学期の途中で、転校生ジョー(大泉洋)がやってきます。
彼は面白くて大人っぽい見方もできて歌や演技もうまくて、あっという間にクラスの人気者に。
いつしか、リーダー的存在だったアニキ(女の子、天海祐希)のポジションを奪い・・・。

基本コメディで、ミュージカル(大泉さんと小池さんの歌のうまさにびっくり)もあり、ひたすら笑いっぱなしだったのですが、シリアスな軸(ジョーの裏の顔)もあってストーリーを牽引しています。

面白かったです。
なんとかチケットが取れて本当に良かった。


https://www.kodomonojijo.com/


ヨーロッパ企画 「来てけつかるべき新世界」

私が唯一、必ず公演を観に行っている劇団の最新作です。
(映画「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」は、ヨーロッパ企画が元ですよ。)

今回の舞台は大阪・新世界。
テーマは「シンギュラリティの、その先」。
※シンギュラリティ=技術的特異点とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。

新世界のおっさん×シンギュラリティ。
人工知能から最も遠いところにいる新世界のおっさんと人工知能の組み合わせとは、さすが上田さん(作・演出)、目の付け所が素晴らしいなぁ。

かつてロボットに職を奪われてからロボットを嫌悪している元寿司職人のおっさんが、野良警備ロボットに懐かれてしまい・・・とか。

シチュエーションコントとも言えるし、時に「三丁目の夕日」的な展開もあってシミジミするし、役者は皆さん芸達者だし、楽しい2時間を過ごすことが出来ました。

http://www.europe-kikaku.com/projects/e35/

 

ハイバイ 『おとこたち』

岩井秀人率いる劇団「ハイバイ」の『おとこたち』を観てきました。
初「ハイバイ」です。
こんなに面白いお芝居をやるんだ!と驚きました。

男4名の24歳~82歳を描いていくのですが、舞台という限られたスペースと6人という演者数で、よくぞ!という感じでした。
諸々のアイディアが素晴らしい。

製薬会社勤務のサラリーマン、居酒屋のアルバイト店員、(通販会社?の)クレーム処理担当、子役上がりの俳優。
新卒で入社した会社がブラック企業だったり、不倫が妻にバレたり、新興宗教にハマったり、息子がグレたり。
人生というのは思い通りにならないし、思いがけないことが次々と起こります。

後半、定年後のおとこたちがゲームセンターに行った際の会話が印象的でした。
「あんなにあったコインが、いつの間にか、あっという間に無くなってしまった」というような台詞が出てくるのですが、これはまさに人生(若さや時間)を表しているのだなと。
(私も気付いたら人生を折り返してしまっていて、焦りと不安で眠れなくなることがあります・・・。)

と、重たいテーマではありますが、それをブラックコメディにしており、何度も爆笑してしまいました。

狂言師の野村萬斎さんが、「狂言というのは、笑いを取りに行くのではなく、人が一生懸命生きている姿はちょっと滑稽であるというのを表している」とよく仰っているのですが、まさに本作でも、「人間が一生懸命に生きている姿は滑稽であるが、でもその姿は愛おしい」という想いを抱きました。

俳優陣もとても上手でした。
一人何役も瞬時に演じ分けていて、すごいです。

http://hi-bye.net/plays/otokotachi

赤堀雅秋  『同じ夢』

赤堀雅秋さんの新作舞台を観てきました。
実は赤堀さんの舞台を観るのは初めてで、赤堀さんが初監督された映画「その夜の侍」がとても良かったので、ずっと舞台を観たいと思っていたのであります。

ダメながらも愛すべき人間たちの関係を緊密にリアルに描き、独特のユーモアを交えることで観客に強い共感と高揚感を与える、というのが赤堀さんの作風だそうで、本作も同様でした。

10年前に妻を交通事故で亡くしている総菜屋の店主(光石研)、その事故の加害者(大森南朋)、総菜屋の従業員(赤堀雅秋)、寝たきりの店主の父親を介護しているヘルパー(麻生久美子)、店主の娘(木下あかり)、店主の商店街仲間(田中哲司)という超豪華キャスト。
店主の妻の命日の一日を描いているのですが、ストーリーはあってないようなもの。

舞台って、あの狭いスペースを逆手に取るか(劇団「ヨーロッパ企画」のような)、生の演技を見せつけるか、どちらかしか無いと思っているのですが、今回は完全に後者でした。

もう6人の演技が本当に素晴らしく、ストーリーは関係無く(失礼?)、見入ってしまいますし、つまらないと思う瞬間が全くありませんでした。
光石研も大森南朋も田中哲司も、いつもの演技と言えばいつもの演技なのですが、いやぁでも上手いねぇ。自分の役割を完璧にこなしているし、間とか本当に上手い。彼らの演技を間近で見られて、本当に贅沢な2時間を過ごすことが出来ました。

http://setagaya-pt.jp/performances/20160205onajiyume.html 
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