趣味の為に生きて行く。

グルメ、本、映画、旅行をメインにアップしていきます。

カテゴリ:本(日本人作家) > 三津田信三

怪奇幻想作家の刀城言耶が訪れた先々で起こる怪異な伝承に絡んだ事件に挑む〈刀城言耶シリーズ〉の長編第8弾(最新)。
これで現在発行されている本シリーズ読破です!!!

生名鳴地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に言耶が挑みます。

村の風習、儀式、対立など、これぞ刀城言耶ワールドという感じです。
そのわりに、これだけのページ数を費やしたわりに、犯人がアレ??という肩透かし。
かと思いきや、大ドンデン返し!

いやぁ、ラストに驚いた。
こんな殺人動機、思いつかないわぁ・・・。

自分の備忘録的にメモを残しますが、ネタバレになりそうなので、ご注意。





村を出て東京で働く女性に恋人ができ、結婚の話が出ます。
だが、彼女の実家は村八分にあっており、それを相手に知られたくない。
村八分がバレないようにするにはどうすればよいか。


怪奇幻想作家の刀城言耶が訪れた先々で起こる怪異な伝承に絡んだ事件に挑む〈刀城言耶シリーズ〉の短編集第3弾。

短編集はサクサク読める半面、ちょっと物足りない感も。
表題作は、祖父江偲との出会いも描かれています。(ドンデン返し有りですが)

ホラー(怪奇)なのかミステリ(人為)なのか最後まで分からないのが(場合によっては最後まで読んでも分からない)本シリーズの面白さなのですが、収録されている「巫死の如き甦るもの」は、人間が一番怖いよねっていう話でした。

三津田さんの「刀城言耶シリーズ」の長編第7弾。

四つの怪談が伝わる村で、四つの殺人事件が起きる。

いくらでも逃げ出せるはすの竹林で、なぜか餓死。
誰もいないはずの物見櫓から墜落。
明らかに他殺としか思われない絶海洞の現場で、犯人の足跡が残っていない。
密室での首吊り。

こうやって書くと、事故か自殺に思えるし、なぜ殺人と疑うの?とも思いますが。

怪談とか伝説とかって、何か別のことを隠している場合が多いのだろうね。
つまり、人間が一番恐ろしいということ。


三津田さんの「刀城言耶シリーズ」の長編第6弾。
このシリーズ、長編6作と短編集2作読んできましたが、本作が一番面白かった。

と思ったのは私だけではなかったようで。
『ミステリが読みたい!2013年版』(国内編)1位、『このミステリーがすごい!』(2013年、国内編)4位、「本格ミステリ・ベスト10」2013年版(国内部門)4位など、各種ミステリ・ランキングで上位にランクインしていました。

戦前・戦中・戦後で、「金瓶梅楼」「梅遊記楼」「梅園楼」と名前を変えてきた遊郭(カフェー)で起きた連続身投げ事件と幽霊話。

第一部は緋桜という花魁の日記。
第二部は「梅遊記楼」の女将への取材。
第三部は謎を解こうとした作家に原稿。
第四部は刀城言耶の解釈。

構成も良かった。
謎解きという点でも面白く、全く予想していなかったので、驚いた。

でも何よりも、緋桜の日記が素晴らしい。
ラスト泣けた。

成人式に花魁のコスプレしている女子は、読んだ方が良いよ。
サイパンのバンザイクリフで「バンザーイ!」とはしゃぎながら記念写真撮っている人たちと並ぶ、地の果てレベルのバカだと気づくでしょうから。
(本当にそういう人たちがいて、今すぐおまえらも崖から落ちてしまえと思った。)


三津田さんの「刀城言耶」シリーズの長編第3弾。

昭和28年。
秘守家の時期当主となる長寿郎の花嫁選び儀式の最中、候補の一人と長寿郎が首無し死体として発見される。

なぜ死体から首を切ったのか。
ミステリではいくつかのパターンがありますが、こちらは叙述トリックも加わり、思いがけない理由でした。

ミステリとホラーが融合されているので、ちょっとふわっとした状態で終わっている部分もあり、その点は消化不良。でもそれがこのシリーズの特色なのでしょうが。

刀城言耶シリーズの短編集。
学生時代の刀城言耶が描かれています。

表題作のドッペルゲンガーものが面白かった。

刀城言耶は怪奇幻想小説家で、古今東西の怪異譚を集めているという設定の割には、怪奇現象かと思われる事件(ドッペルゲンガーとか人間消失)を次々に解決してしまうので、本当は怪奇現象を信じていないのではないかと思い始めてしまった。

金田一耕助シリーズも残すところあと1冊となったので、今年は三津田さんの〈刀城言耶〉シリーズを読破したいです。(既に3作読んでおりますが。)

本作は短編集となっており、4篇収録されています。

表題作は密室状態の蔵座敷での殺人事件。
旧家の猪丸家に現れた記憶のない謎の女・葦子が、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始めるが、そこは当主の前妻、前々妻が亡くなった場所だったという。
ラスト、切ない。。。

他、凶器消失、建物消失、アリバイ崩しの3篇。
隙間から過去や未来が見えてしまう女性の話(『隙間の如き覗くもの』)が印象的でした。

刀城言耶シリーズの第4弾。(第3弾飛ばして、第4弾を読んでしまった。)
2009年の「本格ミステリ・ベスト10」の第1位。

横溝正史的なミステリー&ホラー。

舞台は1954年のとある山村。
その村の風習である「成人参り」中に忌み山に迷い込んだ青年が、数々の怪奇現象に遭遇する。
その謎を解くために村を訪れた言耶の前で、連続殺人事件が起こり・・・。

このシリーズはいつもそうなんだけど、(私からすると)無駄に長い。
最後の二転三転も、はいはい、と飽き飽きしてくる。
でもって、さすがにあのトリックは無理だろうー。どんな特殊メイクよと思うわ。

刀城言耶シリーズを3作読みましたが、全く面白さが分からないので、もうこのシリーズを読み進めるのは止めようと思います。たぶん。

刀城言耶シリーズ第2弾。
横溝正史的なミステリー&ホラー的な。

舞台は昭和30年代。
鳥坏島の鵺敷神社にて18年ごとに行われる秘儀「鳥人の儀」に立ち会うことになった刀城言耶。
18年前の「鳥人の儀」では、逃げ場のない断崖絶壁に建つ拝殿から、当時の巫女が消失したという。
そして再び、今回の儀式でも巫女が消え・・・。

正直、謎解きに至るまでの過程は退屈。
やはり私はトリックより事件に至った人間ドラマに興味がある。
ので、アガサ・クリスティ好き。

が、どうやって消失したのか、そのトリック(?)には驚愕。
恐いよーーー

刀城言耶シリーズ第1弾。

ミステリー&ホラー?
京極夏彦的な?

舞台は戦争からそう遠くない昭和の谺呀治家と神櫛家という二つの旧家が力を持つ神々櫛村。
神隠し、憑きもの落とし、カカシ様とかそんな感じ。
刀城言耶という怪奇幻想作家がこの村を訪れて間もなく、次々と怪死事件が起き・・・。

長い。
わざとらしい漢字を多用しすぎて読みにくいし、頭に入ってこない。
面白さが分からず、でも既に続編を買ってしまっているという・・・。



このページのトップヘ