久々に酒井順子さんのエッセイを読みました。
あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか。
言葉の変遷をたどり、日本人の意識、社会的背景を掘り下げています。
「自分らしさ」という言葉についての考察が面白かった。
2003年にSMAPの「世界に一つだけの花」が大ヒット。
当時の日本は、バブル崩壊以降の景気低迷が長引き、ゆとり教育が本格化したという時代。
一方では、六本木ヒルズができて「ヒルズ族」のような人達も登場。
「そのままでいい」的な言葉は、既に問題視されていた格差社会に抗おうとする人々の牙を抜く役割を果たしました。「そのままでいい」とか「あなたのせいじゃない」などと言われて安心し、「そのまま」であり続ける人が多かったため、ヒルズ族は安心して長者であり続けることができたのです。
あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか。
言葉の変遷をたどり、日本人の意識、社会的背景を掘り下げています。
「自分らしさ」という言葉についての考察が面白かった。
2003年にSMAPの「世界に一つだけの花」が大ヒット。
当時の日本は、バブル崩壊以降の景気低迷が長引き、ゆとり教育が本格化したという時代。
一方では、六本木ヒルズができて「ヒルズ族」のような人達も登場。
「そのままでいい」的な言葉は、既に問題視されていた格差社会に抗おうとする人々の牙を抜く役割を果たしました。「そのままでいい」とか「あなたのせいじゃない」などと言われて安心し、「そのまま」であり続ける人が多かったため、ヒルズ族は安心して長者であり続けることができたのです。