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カテゴリ:本(日本人作家) > 小林泰三

小林泰三さんの〈メルヘン殺し〉シリーズ第4弾でラスト。

第1弾はアリス、第2弾はクララ、第3弾はドロシィ、第4弾はネバーランドのティンカー・ベルです。

〈メルヘン殺し〉シリーズは、パラレルワールドもので、今回で言えば、地球とネバーランド。
記憶を共有するアーヴァタールがいて、ネバーランドで誰かが死ぬと、地球でもその人のアーヴァタールが死んでしまうという設定。
ただし、アーヴァタールは見た目が同じではない(性別が異なることも)ので、誰が誰のアーヴァタールか分からない。

本作では、ピーター・パンが残虐な少年で、人や妖精を殺しまくるという設定・・・。
誰がティンカー・ベルを殺したのか、今回も井森=蜥蜴のビルが捜査?します。

今回は地球での設定が雪に閉じ込められた旅館というクローズドサークルになっているのがポイント。

でもって、ティンカー・ベルを殺した理由もひねりあり。

読み慣れたのもあると思いますが、第4弾が一番面白かった。
(かなりエグイので、面白いと言ってしまうのもアレですが・・・。)

小林泰三さんの〈メルヘン殺し〉シリーズ第3弾。

第1弾はアリス、第2弾はクララ、第3弾はドロシィで、もちろんオズの魔法使いのドロシィです。

〈メルヘン殺し〉シリーズは、パラレルワールドもので、今回で言えば、地球とオズの国。
記憶を共有するアーヴァタールがいて、オズの国で誰かが死ぬと、地球でもその人のアーヴァタールが死んでしまうという設定。
ただし、アーヴァタールは見た目が同じではない(性別が異なることも)ので、誰が誰のアーヴァタールか分からないと。

って、こんな説明、意味不明ですよね。

タイトルにそぐわず、かなりエグイです。
そして今回で言えばドロシィのように、メインどころが殺されてしまいます。

〈メルヘン殺し〉シリーズも、残すところあと1タイトル!

小林泰三さんの〈メルヘン殺し〉シリーズ第2弾。
第1弾の『アリス殺し』を読んだの1年半前で大分経ってしまいましたが、年内に残り読む予定。
小林さん、昨年、お亡くなりになっていたのか…。

非常に難解な小説です。
『アリス殺し』を読んだ時も思いましたが、数学の〈嘘つき問題〉を思い浮かべます。

ここ最近、奇妙な生き物やアリスという少女が暮らす不思議の国の夢ばかり見ている大学院生の井森建は、ある晩、いつもとは違って、緑豊かな山の中でクララと名乗る車椅子の美少女と出会う夢を見る。
翌朝、大学に向かった井森は、校門の前で、同じ姿の少女くららに呼び止められる。
彼女は何者かから命を脅かされていると訴え、井森に助力を求めるが…。

今回もパラレルワールドで、地球側とホフマン宇宙側があり、井森はホフマン宇宙側ではビルという蜥蜴と意識を共有しています。

説明が難しい。
無理だ。

全く万人受けしない小説で、ミステリが好きな人でもダメな人はダメだと思いますが、私はもう意地で、全部読みますわ。

小林泰三さんの〈メルヘン殺し〉シリーズを初読。

不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかりを見る栗栖川亜里。
ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た翌日、亜里の通う大学で玉子というあだなの研究員が屋上から転落死する。
その後も、夢の中でグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死して・・・。

夢の中の『不思議の国のアリス』の世界と現実がリンクし、次々と殺人事件が起こります。
『不思議の国のアリス』を読んだことがなくても分かるようになっていますが、トカゲのビルとアリスの不毛な会話など本家を踏襲しているので、読んだことがある方が楽しめると思います。

この世界観にしては殺しの描写はかなりエグイです!


なお、私は『不思議の国のアリス』とシャーロック・ホームズとデヴィッド・ボウイが好きすぎて高校はイギリスに行ったので、『不思議の国のアリス』も『鏡の国のアリス』も何度も繰り返し読んでおり、テニエルの挿絵も模写したものです。


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