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カテゴリ:本(外国人作家) > アンソニー・ホロヴィッツ

アンソニー・ホロヴィッツの〈ホーソーン&ホロヴィッツ シリーズ〉第4弾です。

このシリーズの設定を説明しておくと、作家のホロヴィッツは、刑事ドラマの脚本で監修を依頼したことがある元刑事のホーソーンから、とある事件を捜査する自分を本にしないかと誘われるんですね。
それをきっかけに何度も一緒に事件を解決していくのですけど、ホロヴィッツは何度も酷い目に遭っており、もう我慢ならぬとコンビ解消を通達します。

で、ホロヴィッツはお芝居の脚本を手掛け、ついにロンドン公演の初日を迎えるのですが、そのお芝居を酷評した評論家が殺され、なんとホロヴィッツが容疑者とされてしまうんですね。
で、どの面下げてなんですが、ホーソーンに助けを求めると。

まぁ、ミステリとしてはそこまでなんですが、このコンビが好きなのよねぇ。

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いつの間にか『カササギ殺人事件』の続編が出ていた…。
やはり定期的に書店に行かないと見逃すね。

『カササギ殺人事件』も各賞総なめだったのですが、こちらも。
『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編 第1位
〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門 第1位
『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇 第1位

私、賞は全く気にしないのですが、アンソニー・ホロヴィッツの本シリーズも〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズもとても面白いです。

『カササギ殺人事件』から2年後。
元編集者のスーザンを裕福な夫妻が訪ねてくる。
スーザンが編集した『愚行の代償』を読んだ娘が、一族が経営しているホテルで8年前に起きた殺人事件の真相に気付いたと言い残し、失踪したという。

『カササギ殺人事件』同様、入れ子構造になっており、上下巻の間にまるまる『愚行の代償』が挿入されています。こちらも面白いのよ。

ただし、『愚行の代償』を読んでも、犯人のプライベートな設定を知らないと気付けないようになっているので、そこはちょっと残念。

アンソニー・ホロヴィッツの〈ホーソーン&ホロヴィッツ シリーズ〉第3弾です。
『メインテーマは殺人』『その裁きは死』そして『殺しへのライン』と、毎回タイトルのセンスが良い。

プロモーションとして文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた作家のアンソニー・ホロヴィッツと探偵のダニエル・ホーソーン。
文芸フェスのスポンサーである実業家のチャールズ・ル・メジュラーは性悪で、島の住人から嫌われており、不穏な雰囲気が漂っていた。ある日、チャールズが死体で発見され…。

毎度ながらキャラクターが良いのです。

ただし本作はちょっと犯人の動機に共感できなかったなぁ。
(殺人犯に共感も何もないんだけど・・・)
確かにチャールズは人間的に難有りまくりだけど、ちょっと逆恨みに思える。

本作とは直接関係ないけど、私、過払い金請求って納得いかないのよね。
だってあなた、その利息で納得して借りたんでしょう?
もう他のどこからもお金を貸してもらえないあなたに貸してくれたんでしょう??
というのと同じ気持ちに。

「このミス」「本屋大賞(翻訳小説部門)」など史上初の7冠を達成した『カササギ殺人事件』の作者アンソニー・ホロヴィッツのホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ第2弾。
第1弾は『メインテーマは殺人』、そして第2弾は『その裁きは死』と毎回タイトルが秀逸。

元刑事の探偵ホーソーンと作家のアンソニー・ホロヴィッツが事件を解決していくというシリーズです。

今回は、敏腕弁護士が殺害されるのですが、容疑者がいっぱい。
この辺りの人間模様は、アガサ・クリスティっぽい。
(『カササギ殺人事件』もアガサ・クリスティのオマージュだし。)

このシリーズの面白さは、謎解きというのもあるけれど、作者であるアンソニー・ホロヴィッツ本人がトレースされているところですね。
小説の中に「刑事フォイル」というドラマが出てくるのですが、実際にアンソニー・ホロヴィッツが脚本を書いているドラマなのです。

ホーソーンが強烈なキャラで、アンソニーが振り回されている感も好き。

アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』がとても面白かったので、本作も読んでみました。

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人が扼殺された。
彼女は10年前に幼い双子を轢き、一人を死なせ、一人は重い後遺症を負わせたという過去を抱えていた。
彼女は、自分が殺されると知っていたのだろうか?

作家のホロヴィッツは、刑事ドラマの脚本で監修を依頼したことがある元刑事のホーソーンから、この事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる。

シャーロック・ホームズでいうところのワトスンのように、捜査助手兼執筆を請け負うことになる訳です。

犯人にのけぞりました。
最初は、えー、あまりに唐突では!?
と思ったのですが、ちゃんと読んだら、ヒントはあったの。フェアでした。

最新作の『その裁きは死』も読みたい。

参考にしている読書ブログで知り読んでみたら凄く面白かったのですが、このブログを書くにあたりネットで検索してみたところ、なんと、

「本屋大賞」 2019年 翻訳部門 第1位
『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位
『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位
『ミステリが読みたい! 2019年版』第1位
『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位

5冠だったわー。

という訳で、今更何をと思う方も多いと思いますが、とても面白かったのです。
全くネタバレしたくない方は、以降、読まないでください。
自分の備忘録的に書きます。

上下巻となっているのですが、まず上巻。
舞台は1955年のイギリス・サマセット州。
階段から転落死したパイ屋敷の家政婦は、事故か殺人か。
名探偵アティカス・ピュントが捜査を始めたことで、美しい小さな村のドロドロした人間関係が徐々に明らかになっていきます。
まさに、アガサ・クリスティのポワロのオマージュかというような展開。

で、上巻のラストで、ピュントが犯人の目途がついた的なことを言い、ついに真相が明らかになるのね!とわくわくして下巻のページをめくったところ、冒頭からあれ??と。

下巻は突然、編集者の視点で描かれるのですよ。
つまり、上巻はまるまる有名ミステリ作家の原稿だったということ。
これがかなりショックで。
ピュントも村の人々も創作上の人物だったのかということが(いや、いずれにせよ創作上の人物なんですが)、なかなか受け入れられなかったわ・・・。

で、そのミステリ作家アラン・コンウェイが自宅の塔から転落死し、事故か自殺か殺人か分からないと。
しかも原稿のラストも行方不明で、(ピュントのパートの)真相が分からないと。
このままだとアランの遺作は出版できない!ということで、編集者が原稿の行方探し&アランの死の真相も追及していくという展開です。
アランと揉めている人がこれまた多くて。

この入れ子構成、面白かった。
まぁ、上巻の方が出来が素晴らしく、下巻はやや失速した感がありますが、

確かに、下巻でどうやって引っ張るんだ?と一瞬疑問がよぎったんですよね。


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