ポーは、中学生の時に『モルグ街の殺人』と『黒猫』を読んだ以来です。
(『黒猫』を読んだ時の衝撃は今でも覚えています。当時好きだった男子に図書の時間に読ませた。)
『アッシャー家の崩壊』はあまりに有名なので、やはり教養として読んでおかねばと思った次第。
2016年に光文社から発売された小川高義氏翻訳版は、他、『大鴉』や『黄金虫』等の短編が収録されています。

表題作の『アッシャー家の崩壊』はゴシック幻想小説です。
旧友のロデリック・アッシャーに招かれ、アッシャー家の屋敷を訪ねた主人公が恐ろしい目に遭う話で、
今読むとふぅんという感じなのですが、でも本作が以降の作家達に与えた影響を考えると、やはり文学史にとって金字塔と言える作品でしょう。