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カテゴリ:本(日本人作家) > 麻耶雄嵩


弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。
そこは大鏡様という現人神によって支配され、外界と遮断されていた。


そんな閉鎖された村で次々の殺人事件が起こり、珂允が疑われるのですね。


私はこういう横溝正史っぽい世界観は嫌いではないのですが、いかんせん、ミステリとしてどうなの?と思う所が多々あり。
メルカトル鮎も登場しますが、あまり活かされていると思えない。
「鴉」も関係無いじゃん…。
なぜ1998年の「本格ミステリベスト10」の1位に選ばれたのか分からん。

相葉くんでドラマ化した『貴族探偵』の第2弾です。
…私ってば、1作目の『貴族探偵』も読まず、ドラマも観ず、この第2弾を読んでしまった。

ドラマを観ている方は何を今更…と思うかもしれませんが、この貴族探偵、自分では全く推理しないのね!メイドやら運転手やら周囲の使用人が全員、天才的に謎解きが得意で、彼らに事件を解決させるという。これは斬新だなと思いました。

第2弾は貴族探偵のライバルとして新米の女探偵が登場するのですが、これがあまり上手く機能していないのです。

5つの短編小説が収録されていて、なぜか毎回、貴族探偵と女探偵が事件の場で偶然一緒になるのですが、この女探偵が毎回、犯人は貴族探偵だと指摘するのです。
うーん、この展開、後半は飽きました。


忍者と芭蕉の故郷、三重県伊賀市の高校に通う伊賀ももと上野あおは、地元の謎解きイベントで殺人事件に巻き込まれる。 探偵好きの二人はこれ幸いと、ももの直観力とあおの論理力を生かし事件を推理していくが・・・

タイトルは良いと思ったんだよねー。ドラマとかになりそうとも。
が、読んでみたら、すごくつまらなかった・・・。

まず、ミステリーとしては全然ダメで、ちっとも面白くない。
女子高生キャラクターものとしても中途半端。

麻耶さん、最近のティーン向け?の軽いものより、昔の暗くて重たくて長い方が好きです。
でも、もうそういうのは売れないんだろうな。
なんといっても、膵臓があんなに売れるんだもの・・・。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は、OBが所有する京都山間部のファイアフライ館に合宿に来た。
ここは十年前、作曲家の加賀螢司が演奏家六人を殺した場所で、サークルOBの佐世保が買い取ったのだ。
殺害現場を忠実に再現した館でサークルメンバーは肝試しを行う。
そして嵐がやってきて、川が氾濫。陸の孤島となった館で、次々と殺人事件が起こり…。

麻椰さんのクローズドサークルものです。
さらに複数の叙述トリックが仕掛けられていて、ラストは騙されました。
ただし、犯人の動機がおぞましく、読後感はかなり悪いです。

海外ミステリーだけでなく、国内の傑作と言われているミステリーも読んでいこうと思っております。

『貴族探偵』の麻耶雄嵩氏のデビュー作(しかも京大在学中)です。

大阪に本社を構える大企業の創始者一族・今鏡家。
その当主である伊都から依頼を受けた私立探偵の木更津は、友人の推理小説家・香月と共に、京都近郊にある今鏡家の屋敷・蒼鴉城を訪れるが、既に伊都は何者かに殺されていた。
しかも、遺体からは首が無くなっており、さらに履かされていた甲冑の鉄靴を脱がせると、そこに足首が無く・・・。

犯人は今鏡家の誰か?
でも、次々と今鏡家の血縁者が殺されていき?

横溝正史的なドロドロの人間関係と、二転三転していくストーリー。
そして、えーーー!?というラスト。
犯人とその意図は、誰も予測できないと思います。

ただ、一つ引っかかるのは、これ、絶海の孤島とか、雪に閉ざされた山荘とかじゃないんですよ。
こんなに次々と殺されていくのに、この屋敷から避難しないのはなぜ?
私だったら拘置所でも良いから、警察に匿ってもらうね。

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