探偵沢崎シリーズの第1弾で、1988年の「このミス」第2位。
ハードボイルドものです。

ハードボイルドものはそんなに読まないのですが、文体が似ているのは、皆さんがチャンドラーを意識しているからなのでしょうか。

人探しを頼まれているうちに大きな事件に巻き込まれていくという展開で、正直、ストーリー展開よりも文体を楽しむ小説だなと思いました。

第2弾で直木賞を受賞している『私が殺した少女』も読むべきですよね。
そして昨年はなんと14年振りに新作が出たんですよね。

ちなみに原さんは映像化を許可していないのだそう。