警視庁捜査一課・貴島柊志シリーズの1冊目です。
4冊出ていますが、映像化されていないのは、貴島のキャラが立ってないからかなと。
作家・砂村悦子が密室状態で殺されているのを編集者と悦子の母親が発見する。部屋には血の付いた足跡が残されていたのだが、それは鏡の前で途絶えていた。
そして遺された原稿には、鏡の中から死んだはずの「i」が自分を見つめているという作家自身の恐怖が自伝的小説として書かれていた。
犯人は本当に鏡の中から現れ、鏡の中に消えて行ったのか?
という怪奇ホラーではないので、ご安心を。
どうやって犯人がそのような状況を作れたのか。
そのトリックはなるほどと思います。
また、ラストの大ドンデン返しもおぉとなります。
が、ラストのはかなり無理があるよね。
さすがに気付くでしょうと思ってしまった。
密室のトリックも現在のように監視カメラが至る所にある世の中では難しいだろうなと。